工学博士のお部屋・・・なんてな
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鹿島田 千帆
鹿島田 千帆
2006年9月24日  0:00
バレンティーノ・ロッシと渡辺一馬君
 この週末、3日間、世界最高峰のオートバイロードレースMOTOGP世界選手権の取材でツインリンク茂木に行っていました。

 いわずもがな、4年にわたって取材を続けている鹿沼市在住、宇都宮北高校1年生の渡辺一馬君の取材がメインです。

 世界に初挑戦した一馬君の結果は予選31位番手スタート、積極的に攻めて19位までポジションアップしたものの、最終ラップのゴール手前数百メートルのところで、17番手争いのバトルの中、転倒し、まさかのリタイアとなってしまいました。

 ツインリンクには一馬君を応援している方がたくさんいてあちこちから一馬コールが聞こえていました。

 イタリアの有力チームから声がかかり参戦したものの、予選日が初乗り、しかもチームは全員イタリア人となかなか大変でした。それでも何とか乗りこなして、ひとつでもポイントを取りたいという強い気持ちから転倒リタイアとなってしまいました。

 今日の決勝レースでも茂木初優勝がかかっていた、カワサキの王子様こと中野選手も最終コーナーでまさかのリタイア。

 日本の選手にとって母国のグランプリは結果が強く求められますので、そういった周りのプレッシャーも影響したのかもしれません。それにしてもヨーロッパ出身のライダーは強い!強すぎる。

 昨日の予選では残り時間2分のところで、バレンティーノロッシが出て最速タイムを出したりする、図太さ。あれは自然じゃなく計算しつくされた天才がなせる業なんだろうなと思います。

 この3日間ロッシの周りには黒山の人だかり。ものすごい人気です。ロッシはイタリア人ですが、イタリアでの人気もものすごくて、本国イタリアには住めないそうです。

 もちろんロッシだけではなく、ほかのチャンピオンライダーたちもサッカー選手と同じくらいのステータスを持っています。日本のメーカーホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキといったメーカーがこれだけ多く参戦しているのに、日本での認知度がいまひとつというのがちょっと解せません。

といってもこの3日間に9万6千400人のファンが集まったというからとてつもない人気です。

 日本のマスコミはとかく、有力チームや最高峰のレースしか取り上げませんが、下のカテゴリーから取材をしていかないと、選手が育たないし、ファンもつかない。悪循環なんですね。

 世界のトップライダーたちと互角に戦う日本人をみるためには、幅広く応援していかないといけないんだと、ヨーロッパのジャーナリストたちの活動を見ながら勉強させていただきました。

 いつか一馬君にはロッシのような天才ライダーとバトルをしてほしい。そんなシーンを皆さん見てみたいとは思いませんか?

 一馬君は必ず飛躍しますよ!
モーターフリークのHPに今回の取材の様子が乗っていますのでぜひご覧ください。


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