どうして涙が出るのか、分からないのです。
なんで、泣いてしまうんだろうって考えてみたんですが、よくわからない。

でも、胸がジーンときたり、温かくなったりして、自然と涙をこらえることが出来ませんでした。

それが柴田トヨさんの詩です。栃木市の蔵の街美術館で現在開催中の「くじけないで」展を見てきました。泣きながら。

更に今日は、美術館とボランティアスタッフさんが開催する、「裏路地散歩の日」でもあり。展示を見る前に、トヨさんの詩にも登場する縁の地を巡るガイドウォーキングに参加して、とても素晴らしい時を過ごしました。

新栃木駅に集合して、裏路地をゆっくり歩きながら栃木駅方面へ→最終的に美術館に向かうルートです。（約２時間３０分）

栃木市は、区画整理の手を逃れて、くねくねした細い裏路地が多く残り、（車だと一方通行も多く大変ですが･･･）歩くのには最高！このクネクネ道にも意味があって、その昔、追っ手から逃れるため、先が見通せないほうが都合が良かったのだそうですよ。私からすると「この先に何があるんだろう」っていうワクワク感がたまらない（＞▽＜）

途中、今も残る銭湯や、剣道場、とても珍しい六差路、神社などを巡り、詩に出てくるエピソードを交えて、その場所で詩の朗読をしてもらえたりして、本当に素晴らしかった。裏路地大好き。栃木の名前の由来も知ることができました！　画像３の「Ｘ」から「十千木」なんですよ～。（ざっくりすぎる説明）

あちらこちらで鼻をすする音が聞こえた美術館。もちろん出版された本を読むのもいいけれど、蔵の美術館の落ち着いた雰囲気の中で、沢山の方たちと同じ空気感を味わって、大きな画面で詩をじっくり眺める時間が、最高でした。

裏路地散歩は１５日（日）にも開催されます。詳しくは蔵の街美術館まで。１０：００新栃木駅集合で、要予約です。