とろろのトロトロ日記
プロフィール
中野 知美
中野 知美
2012年8月30日  0:00
福祉と荒木由美子さんと
「栃木県民福祉のつどい」の司会をさせていただきました。福祉と一言で言っても、色々な活動があります。

障害者を支援する方・老人クラブ・母子家庭支援・募金活動・里親・民生委員活動など・・・。そういった活動で貢献された方への表彰式と、タレントの荒木由美子さんの記念講演がありました。

印象に残ったのは、上野通子議員がおっしゃった「福祉とは、一人一人が幸せに生きること」という言葉。福祉って難しく考えてしまうこともあるけど、そういうことだなって納得。

会場には、たくさんの関係者がお見えになるので、介助する方が付いたり、手話通訳者・補聴器のための磁気ループなども整備され、色々な立場の方のための設備・環境について、今まで見えなかったものが見えました。

中でも、とても驚いたのは、要約筆記通訳者の方の活動。舞台の司会台のちょうど下にいらっしゃって、何をしているかというと、壇上でお話をされる方の言葉を書いて、OHCという機械を使ってスクリーンに映し、お客様に目で読み取れるようにしているのです。

もちろん、事前に準備しておけるものは、書いておき、巻物のような紙を、少しずつずらしながら、スクリーンに映し出しますが、演者のアドリブの言葉は、その場で大急ぎで手を動かしながら、書いていくのです。

人の話す言葉の早いこと。文字を書いて追いつくのは至難の業です。みなさん手際よく、すらすらと書き込んでいました。要約筆記通訳者サークルすずの皆さんでした。

会の締めくくりはタレントの荒木由美子さんの義母の介護のお話。涙なくしては聞けないお話でした。私も身近に認知症の祖母がいて、認知症になると、常識で考えたら理解できないことがたくさん起こります。「変わっていく様子を受け入れる」でも、それがとても難しい。「おばあちゃん、どうしちゃったの?」「もう、それ以上遠くにいかないで・・・」信じられないし、
止められないもどかしさ。会場のみんながうなずき、時に涙しながら、
でもとても温かい気持ちになって、なぜだか力を貰いました。

色々な人がいて、色々な世界がある。みんなが住みやすい社会。

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