とろろのトロトロ日記
プロフィール
中野 知美
中野 知美
2013年7月9日  21:31
あの日、火の雨が降り注いだ
宇都宮市・オリオン通りのACプラザで開かれている
「宇都宮空襲展」に行ってきました。

それほど広いスペースではありませんが、
そこにある、一つ一つの展示が、一般的な展覧会とは
全く違う、とても重みのあるもので、
説明を受けながら聞くと、さらに、重く響くものがあります。
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私たちは、長崎や、広島のことを、教科書やテレビで
勉強していますが、どこか、遠い昔のことのような気が
していました。

でも、ここ、宇都宮で、1945年7月12日
空襲があったんです。

あったことは知っていました。でも、あまり意識したことが
無かった。

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改めて、知るいい機会になります。

実物の焼夷弾や、B29の模型、当時の宇都宮の
ジオラマ。

知っている場所が、戦場になったこと。
宇都宮は、ずっと平和な場所だったわけじゃ
無かったこと。

戦前戦後のオリオン通りの写真も展示されているのですが、
今とは全く違う。
でも、この場所が、その写真の場所なんだって思うと
とても不思議です。

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私が、一番心に残ったのは、 ↑ このセピアのビラです。

アメリカ軍が、「宇都宮に空襲をするよ」とわざわざ予告を
したビラです。

このビラを、空からまいたそうですが、

拾った人は、見てはいけない!信じてはいけない!
すぐに届けて処分しなければいけなかったそうです。

人々を救う・逃れるチャンスを与えている アメリカ軍の
行為への驚きと、

それを、全く受け入れない当時の日本軍の意地 

この両方に驚愕しました。
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当時のことに詳しい方と、実際に空襲を受けた方の
お話を聞くことができました。

88歳になる、房子さんは、当時20歳。
今でも、その時の様子を鮮明に、まるで映像が浮かんでいるように、
細かく話して下さいました。そこには、教科書や書物からは伺い知れない
迫力と、気持ちがありました。

そんな模様をおさめた宇都宮空襲を振り返る番組を
現在製作中です。放送日時が分かりましたら また
お知らせいたします。

そして、ACプラザでの「宇都宮空襲展」は14日まで
入場無料です。

ただ見るよりも、説明をいただくと、より、深く心に響きます。
係りの人がいますので、声をかけてみてくださいね。
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