ワタナベ隊員の調査ファイル
プロフィール
渡辺 裕介
渡辺 裕介
2012年5月26日  0:00
隊長! すごく内容の濃いドキュメンタリーでした。
エンタメ情報誌「ぴあ」では、
映画館の前の出口調査をもとにした『映画満足度調査』を行っています。
制作予算や、事前の宣伝とは異なる、ある意味リアルな指標といえるかもしれません。

その『満足度調査』の去年10月5週目に、
著名な監督作品や、人気のアニメ作品をおさえて1位になった作品が、
「ちづる」

自閉症と知的障害を持つ自身の妹にスポットを当てた、大学生の卒業制作で、栃木県内の映画館で上映されることがなかったのですが、
今日だけ、とちぎ福祉プラザで上映されると聞き、見に行ってきました。

自閉症・・・先天的な脳機能の障害によるもので、他者とうまくコミュニケーションが取れなかったり、雰囲気を察した行動がとれなかったり、同じ行動を繰り返したりするもの。

作品に登場するのは、妹のちづると、兄(=監督)と、母。
父は6年前に交通事故で他界している。
スクリーンには家族の、支えあう姿や、ぶつかりあう姿、悩む姿が、文字通りリアルに現れていました。

つい、先入観で「辛い作品」なのかと思ってしまっていましたが、
映画には笑顔も、ユーモラスな会話もたくさんあり、ホールには何度も笑い声が起こっていましたし、鑑賞後も暖かい気持ちになれました。

これまでは自閉症の家族を持った親族にしか、障害を持った人について理解ができなかったかもしれませんが、
"この映画を見る"ことで、一歩でも歩み寄れる気がします。

映画「ちづる」、機会があれば、ぜひ見てみてください。


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