ワタナベ隊員の調査ファイル
プロフィール
渡辺 裕介
渡辺 裕介
2013年10月14日  13:00
隊長! 田中正造翁を偲んできました。
昨日(10/13)、佐野市で行われたのが
「田中正造・未来への大行進」。

田中正造没後100年の記念事業のメインイベントで、
かつて葬送に3万人が参列したという行列を再現するもの。

田中正造について知ったのは、小学校時代の教科書でした。

足尾銅山の廃水やばい煙で被害を受けていた渡良瀬川流域の農民のため、
昼夜を問わず奔走した人物。
公害運動のさきがけでもあり、我が身を顧みずに困難にたちむかう
ヒーロー像という印象もありました。

誰でも参加できるなら・・・と家族で参加することにしました。

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集合場所の「佐野厄よけ大師(惣宗寺)」に行ってみると・・・知ってる方を発見。
せきぐちゆきさんでした。
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イベントの後半でライブもあり、ラストで♪「わたらせの夢」の大合唱も。

ちなみに厄除け大師には、田中正造の墓もありまして、
実際に100年前に葬儀も行われた場所なんですよね。
(写真の右が墓碑)
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行進が始まってみると、もうひとり知人を発見。
同じ日光市から「足尾に緑をそだてる会」のスタッフSさん。

その時に聞いて驚いたのですが、
実は、「足尾を拠点とする団体が田中正造関連イベントに参加するということ」は歴史的なことなんだそうです。

たしかに、歌い継がれる『鉱毒悲歌』『田中正造八木節』の歌詞を
紐解いてみると、
【足尾銅山=悪・敵】みたいな位置づけでした。

足尾の住民には、先祖が鉱夫だった方もいるかもしれません。
意図的で無かったとしても負い目もあるでしょうし、
一方で佐野の住民も複雑な思いがあったことでしょう。
「対立」や「和解」などと簡単に片付けられることではないんでしょうが、
いま共に”未来”に向かって歩んでいこうというのは、
ドラマがありますね~。
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ゴールの佐野駅前では、
大行進に参加した方への「いもフライ」や「大福」の振る舞いなどもあり、
嬉しかったですね~。

ひとつ残念だったのが、参加者数。
100年前に3万人だったのが、800人・・・(本日の新聞で知りました)

2000人くらい参加できてたら良かったんですけどね・・・

でも、秋晴れの元のイベント、
僕たちは参加できて良かったです。

子どもが小学生になって、国語の教科書に「田中正造」の題材がでてきたら、
「おまえは没後100年のイベントで行進したんだぞぉ」と教えてあげる予定。
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