[番組で紹介した情報]2019年4月24日
「きみなんかだいきらいさ」 |
2019年4月17日
「しろくまのパンツ」紹介絵本「しろくまのパンツ」
作:tupera tupera ブロンズ新社より 表紙には、しろくまさんが大きく描かれていますが、なんとこの絵本、赤いパンツをはいています。その赤いパンツを脱がせてから、絵本がひらけるというなんともユニークなしかけ絵本です。 その表紙のしろくまくん、「どこにいったんだろう?」 パンツをなくしてこまっている様子。そこへねずみさんが心配をしてやってきました。「どんなパンツをはいていたの?」とねずみさんが訪ねます。でも、しろくまさんはうっかり自分のはいていたパンツがなんなのか忘れちゃったそうなのです。優しいねずみさんはいっしょに探しに行くことに。 絵本の中には型抜かれた色んなパンツが登場します。しましまのパンツ、かわいい花柄のパンツ、へんてこりんな水玉のパンツ。次々出てくるいろんなパンツに、 「これは誰のパンツでしょう?!」と当てっこしながらページをめくっていくのも楽しいです。でも…いったいどれがしろくまくんのパンツなの? それがわかるのは…物語のラスト!あっとおどろく発見があります。 2歳過ぎると(早くて1歳から)春になって、暖かくなると、トイレトレーニングを考えるパパママが多いようです。そろそろはじめようかと思っている方へおすすめです。 おトイレとかちっちの絵本も良いですが、パンツの絵本からはいるのもいいですよ。 パンツのかわいさ、かっこよさ。おむつバイバイのきっかけにも使える絵本です。 |
2019年4月10日
「わたしたちのたねまき ―たねをめぐる いのちたちのおはなしー」紹介絵本「わたしたちのたねまき ―たねをめぐる いのちたちのおはなしー」
作:キャスリン・O・ガルブレイス 絵:ウェンディ・アンダスン・ハルパリン 訳:梨木 香歩 のら書店より 新緑の季節です。若草色の山や草木の息吹きが感じられ、気持ちがいいです。今回は植物の種にまつわる絵本を紹介します。 お母さんと子どもが、庭に種を蒔いています。様々な形をした種たちは、やがてカボチャやニンジンなどの野菜になります。けれど、私たちはずっと前からもっと広くて大きな庭にたくさんの種を蒔いてきました。風は様々な植物の種を遠くに放るように蒔き、太陽はさやを温め乾かして種をポップコーンのようにはじき飛ばします。また雨、川、動物たちもそれぞれの方法で種を運び、いつの間にか自然の中で種蒔きをしているのです。そして私たち人間も…。こうして蒔かれた種たちが、美しく感動的に命を繋ぎ、地球という大きな庭を作っている。種を通して命の繋がりを教えてくれる尊い絵本です。 孤独を感じたときは、遠くに飛ばさされた種なのだと思えば、生きることそのものが重大な任務と思える。陽の光を浴びて、大きく息をして、この奇跡的にあたえられた任務を楽しもう。そんな翻訳者梨木果歩さんのあとがきも必読です。 |
2019年4月3日
「みんな生きている」新学期を迎えました。ご入園・ご入学・ご進学・ご就職おめでとうございます。
当店の目と鼻の先に、娘たちの通う小学校があります。来週はいよいよ入学式です。 今度は大きなランドセルの新一年生が元気に入学してきます。学校がとても楽しみなピッカピカの一年生にぜひおすすめの絵本を紹介します。 紹介絵本 「みんな生きている」 文:中川ひろたか 絵:きくちちき 1,404円 小学館より 「青い空。金いろにひかるお日さま。きょうも一日いい天気。虫も犬も花も木も山も森も人もみんな力づよく生きている…。」 この絵本には小学一年生で習う漢字80字が全部出てきます。豊かな自然や小学校での楽しい毎日が、生き生きとした言葉と躍動感あふれる絵と漢字で描かれています。大きな声で音読して、漢字の息吹を感じて覚えて、小学校生活をぜひ楽しんでください。 先日、ありがたいことにラジオを聞いてくださった方から、入学のお祝いに絵本を選んでほしいというご依頼を頂きました。その際ももちろんこちらの絵本を紹介し、購入いただけました。 中川 ひろたか (ナカガワ ヒロタカ) 1954年埼玉県生まれ。5年間保育士として勤務後、バンド「トラや帽子店」を結成。「世界中のこどもたちが」「にじ」などの名曲を多数手がける。1995年『さつまのおいも』で絵本作家デビュー。シンガーソング絵本ライターとして活躍する。『ないた』(絵・長新太/金の星社)で日本絵本賞大賞受賞 きくち ちき (キクチ チキ) 1975年北海道生まれ。2012年『しろねこくろねこ』(学研)で絵本作家デビュー。同作は2013年プラスティラヴァ世界絵本原画展(BIB)金のりんご賞を受賞し、世界的にも注目される。 |
紹介絵本 「きみなんかだいきらいさ」 1975年の絵本。
文:ジャニス・メイ・ユードリー 絵:モーリス・センダック
訳:こだまともこ
手のひらサイズのかわいい赤い絵本。表紙の男の子たちは、口をとがらせてなにやら一悶着あったご様子。そう、二人は「きみなんかだいきらいさ」なのです。
「ジェームズ」と「ぼく」はとっても仲良し。水疱瘡にも一緒にかかったぐらいいつも一緒にいたのに、今日は違います。二人は友達をやめたのです。もう口なんかきいてやるものかと思ったけれど、やっぱり気になって仕方がないのです。そのうちぼくは、いてもたってもいられなくなり、直接会って文句を言いつけてやろうと、わざわざ雨の中出かけていきます。そして二人の口げんかの始まりです。さて、二人はどうなっちゃうのでしょう?
些細なことでケンカして、あっという間に元通り。それはとっても仲の良い証拠です。仲直りのタイミングも単純だけどキュートで思わず微笑んでしまいます。きっとみなさんの近くにもこのような少年、もしくはかつて少年だった人がいるのではないでしょうか?