[番組で紹介した情報]2019年8月28日
紹介絵本 「ブックモンスター かじり屋ニブルス」 |
2019年8月21日
紹介絵本 「オセアノ号、海へ!」紹介絵本 「オセアノ号、海へ!」
作:アヌック・ボロワベール と ルイ・リゴー 訳:松田 素子 アノニマスタジオより この夏、海に行きましたか?私は山育ちで、しかも海なし県にお嫁に来たので、海に行くのは一大イベントです。そんなあこがれの海のステキなしかけ絵本を紹介します。 表紙には、一槽の赤い船が描かれています。こちらがオセアノ号です。表紙の下7割ほどが海になっていて、物語は海の上と海の中、二層に分かれて進行していきます。見どころは、なんといっても普段私たちが見えない深い海の中の世界。ページをめくると冒険のはじまりです。 まずは港でオセアノ号の旅立ちを、たくさんの船たちが見送っていますが、そんな港の海の底はどうなっているのでしょう?いきなりの大きなしかけに驚くことでしょう。ページをめくるたびに変わる海の表情。穏やかな青い海面に、すっと現れたものは?海の中をのぞくと見えるのは?オセアノ号は北極へ渡り、途中嵐にも遭い、美しいサンゴの海へとたどり着きます。その美しいしかけに、どの角度から見てもうっとりするはずです。 イラストレーションやしかけも素晴らしいですが、作者の自然への愛がとても伝わってくる作品でもあります。大人から子供までたくさんの人々に愛され、世界中で話題を呼んだこの絵本は、世界12ヶ国で翻訳されています。 |
2019年8月14日
紹介絵本 「ほんとはスイカ」紹介絵本 「ほんとはスイカ」
作:昼田弥子(ひるた みつこ) 絵:高畠那生 ブロンズ新社 お盆です。夏休み真っ只中で、帰省されている方もたくさんいらっしゃることと思います。私の実家は秋田県です。スイカの名産地です。この季節に旬の美味しいおもしろい絵本を紹介します。 でも、この絵本の表紙はイカ?ですが、うっすらとスイカの模様が。そして種もポツリポツリ…。ページを開くと、さっきのイカがなにやらくねくね歩いてきます。通りかかったイトウくんが「イカだ」と言うと、イカは「スイカだ」と言い張ります。なんでも途中で「ス」を落としてきたのだと。そんな話など全く信じられないイトウくんでしたが、その先の道ばたに落ちていた「ス」が、不運にも、ふとした拍子にイトウくんに貼りついてしまいます。果たして、イトウくんの運命やイカに!? 一文字変わるだけでこんな展開になるなんて!楽しい言葉の足し引きもさながら、絵がとにかくシュールで面白い、新感覚のナンセンス絵本です。読み聞かせも盛り上がること間違いなしです。 まだまだ暑い日が続きます。熱中症や事故に気を付けて、楽しい夏休みをお過ごしください。 |
2019年8月7日
紹介絵本 「とおいほしでも」紹介絵本 「とおいほしでも」
文:内田 麟太郎 絵:岡山 伸也 お父さんと男の子が満天の星を見ながら語り合います。 「ほしにも ふたごってあるんだよ」 広い宇宙の遠いどこかに、地球と何もかもそっくりな星があって、そこでもここと同じことが起こっているはずだと。絶滅してしまった動物や、世界中で起こっている悲惨な戦争や事件のこと、そして未来を信じる僕たちのこと。一見ファンタジックな世界ですが、それはとても現実的で、私たちに今大切なことは何かを思い出させてくれます。 絵を描いたのは、結城市出身小山市在住の岡山伸也さん。それぞれのページごとに想いが詰まった美しい絵もとても素晴らしいです。広大で美しい自然、動物たちの優しい表情とは裏腹に、現実世界の描写にはきっと胸を打たれることでしょう。子供から大人までぜひ読んでいただきたい絵本です。これからの未来に繋がる一冊になるはずです。 7月20日より、芳賀町の総合情報館「知恵の輪館」にて、岡山伸也さんの展覧会が開催されています。そして、8月10日に、作者の内田麟太郎先生と、岡山伸也先生が、芳賀町の町民会館でトークショーを行ないます。入場無料となりますので、ぜひ、ご来場ください。 |
作:エマ・ヤーレット 訳:かまちゆか
ワールドライブラリーより。
夏休みは終わりましたか?芳賀町は9月2日が始業式です。暑かった夏も過ぎればあっという間で、季節は少しずつ秋模様になっていきます。
秋と言えば読書。そして、その読書の大敵が、この絵本の主人公です!タイトルにもなっている、ブックモンスターのかじり屋ニブルス!まあるい、キョロっとした目、牙がチャームポイント!ふわふわの黄色いモンスターです。見た目はとってもかわいいのですが、
なんでもかじって食べちゃいます。一番の大好物は、本!
大変!本をかじって穴をあけて抜け出して、別の絵本にもぐりこんじゃいました。おはなしの世界でも、あっちをかじり、こっちをかじり!!おかげで、ストーリーが変わって大混乱に!?
この絵本のしかけは、絵本の中に絵本が入っている不思議な作品です。名作3びきのくまや、赤ずきんちゃん、ジャックと豆の木などがニブルスにかじられてしまいます。果たしてどんなお話になっちゃうのでしょう?早くニブルスを捕まえて!!
【参考:出版社について】
ワールドライブラリーという出版社は、世界のすばらしい絵本を翻訳して、日本の子どもたちに届けている素敵な取り組みをしています。絵本を通して、それぞれの国の文化や価値観の違いなど、感じることができます。グローバルな時代を生きていく子供たちが、絵本で世界を知るきっかけとなるよう、日本と世界をつなぐ架け橋となっています。