[今週のトピックス]2019年10月28日
10月 「メッセージご紹介」 |
2019年10月21日
10月 「バリアフリーはビジネスの卵」僕の会社やNPOとは別に、理事を務める 一般社団法人 障害攻略課の取組についてお話しします。
先月末、東京都庁で開催された都庁マネジメント本部の講師として、 僕含め4人をお招き頂き、小池都知事はじめ副知事、各部局の局長、部長などそうそうたるメンバーが集まる中、「ひとりを起点に生まれるインクルーシブアクション」と題して、取組を発表させて頂きました。 障害攻略課は、マチ、モノ、コト、ヒト、など関する、社会に潜む障害を、 まるでゲームを攻略していくかのように、楽しく解決しちゃおう!という想いのもとに、 各分野のプロフェッショナルが集まった団体です。 そこで、僕らが目指しているのは、例えば段差をならしてフラットにするという、従来型の、不便なモノを普通の状態にするだけでなく、思わず「ふふふ」となってしまうような、新しい価値を創って、次々と社会障害を攻略できる発明をしていくことなんです。 それを実行していくのに必要なのがALL FOR ONEという考え方で、一人の課題や想い、 ニーズにとことん向き合って、深掘りして、プロダクトやサービスを開発しています。 その結果、生まれたものが、みんなにとって嬉しいものであって、 「ふふふ」と思えるものになっています。 例えば僕が開発した「ふふふ」は、宿泊施設のバスルームの提案。 この番組でも何度かお話していますが、車いす対応客室のある宿泊施設はまだまだ少なく、あったとしても使いづらかったりする。そこで僕は、本当に使いやすいと思えるバスルームを提案するために、あえてバスタブをなくし、全ての人がベンチのような、幅広のスペースに座りながらシャワー入浴するという、新たなスタイルを創り上げました。 結果、車いすユーザーだけでなく、ご高齢の方や妊産婦の方から、「浴槽をまたぐのが怖かったから、これだと安心だ」という声や、障がい児をもつ親御さんからは、「隣に並んで座りながら入れるから、子供が喜ぶ」との嬉しい声を頂きました。 この座るスタイルをつくっただけで、障害者、高齢者、妊産婦、子育て世代、と、あらゆる人が使えるように、または使いやすくなったんです。 不便をふふふにすると、素敵なことが起こるんです。 |
2019年10月14日
10月 「車いすあるある」先月、渋谷ヒカリエにて開催された超福祉展で、僕も登壇した、nono2020会議
トイレ編についてお話ししたいと思います。 nono2020会議は、2020年のパラリンピックまでに、 障害当事者が感じる社会障害の「あるある」を「ないない」にするために、そして、 なぜその社会障害が生まれるのか、どのように攻略すれば良いのかについて トークしていくというものです。 今回はトイレにフォーカスしてディスカッションしましたが、 参加頂いた方からも本当に色んな意見が出て、 「こんなトイレはイヤだ!」とか、逆に「こんなトイレは好き!」みたいな話で めちゃくちゃ盛り上がりました。 障害当事者の目線はもちろん、 介助者の目線から見ることで、様々な課題が沢山出てきたんです。 例えば、便座に腰掛けた状態では届かない位置に手摺が設置されていたり、または片側にしか手摺が付いていなかったり。鏡が高い位置に設置されていて、車いすユーザーだと頭頂部しか見えず、毛先しか遊ばせられない、なんてのもありました。 障がい児を持つ親御さんからは、介助者の視点で、 大きくなってきた我が子がベビーシートには収まらず、 大変苦労するので、ユニバーサルシートと呼ばれる、 折りたたみ式の介助ベッドが必要だという意見や、 障害当事者が用を足している間、介助者から見えないようにする、 仕切り用カーテンが付いていないところが多いという意見がありました。 僕自身、自分一人でトイレを利用することしかないので、 この仕切り用カーテンにまでは考えが及んでいませんでしたが、 その意見を聞いてからは、トイレの調査や情報を収集する際に、必ずチェックするようにしています。 そして、このnono2020会議の最後には、困りごとは山のように沢山あるから、 それを一つずつ指摘していくのではなくて、 皆さんのお気に入りのトイレ情報を集めて、シェアをしていくことで、 こういうトイレを作っていきましょうね。 みたいな動きを、活発化させていくのが良いのではという話になりました。 その上で、最高のトイレに対しては、「日本トイレアワード」って名前で 勝手に表彰しちゃうなんていうのも面白いんじゃない、ってなったので、 そのうち勝手に表彰しちゃうと思います。 素敵なトイレが増えると嬉しいです。 |
2019年10月7日
10月 「訓平的超ポジティブ思考」先週の木曜日に、フジテレビの「めざましテレビ」に出演しちゃいましたーの話です。
Hey! Say! JUMPの伊野尾くんの「イノ調」というコーナーのロケを約半日に渡って、やってきたんですけど、彼、いい人ですね。うちの妻も息子も同行していたんですけど、気さくに話しかけてくれたり、子供と遊んでくれたり。ロケ終わりにも丁寧に挨拶してくれました。 内容はというと、誰もが暮らしやすい街を目指して、 今、バリアフリー施設がどんどん増えているので、実際にその東京のバリアフリー施設を街ブラしながら、見つけていくものです。ホテルや、美容室、そして飲食店をめぐり、 バリアフリーのポイントを僕の視点でレポートしていく感じです。 ホテルは、車いす対応客室を沢山設けている、新宿にある京王プラザホテル東京さん。 東京都内のほとんどのホテルが、車いす対応客室1、2部屋のところ、 なんと13部屋も用意されていて、しかも同じタイプの部屋ではなく、部屋の大きさが違う、 3タイプから選べちゃうんです。 美容室は、うちのNPO法人アクセシブル・ラボにもご協力してくれている、巣鴨の美容室コミュニティサロン 「と和」さん。 店内外に段差は一つも無く、車いす対応トイレも完備。そしてセット面やシャンプー台の椅子も動かせるようになっているし、ヘルパーの資格を持つ美容師さんもいるので、安心です。最後に伺った飲食店は、亀有のラーメン店 麺屋 淳陛屋さん。ラーメン店と聞くと、店内が狭くて、椅子が固定式、カウンターテーブルが高い、というようなイメージを持つ方が多いと思いますが、こちらのお店は違います。なんてったって、店主が車いすユーザーですから、随所に車いすユーザーならではの細かいこだわりが詰まっていました。 車いす同士でもすれ違える位、通路幅を広く取った店内に、 カウンターも車いすユーザーが食べやすいの高さに合わせてあるんです。 また、固定式のイス席と、いつでも簡単に移動できるイス席を用意。 もちろん車いす対応トイレもありました。 今回伺った場所、全てに共通するのは、バリアフリー化することによって、 新たな選択肢を作ってくださっているということ。 車いすユーザーはあらゆるバリアによって、常に少ない選択肢の中で生活しているので、こうした取組が増えると、もっと外出しやすくなるんです。 |
「 訓平さんこんにちは。 さいたまでいつも聴いています。
まだ歴は浅いのですが僕も 車椅子に乗っております。
わたくし事ですが 12月に 子供が 産まれる予定です。
初めて親になるので今から緊張しています。
訓平さんも子育て中と言うことで お聞きしたいのですが
子育てで何か工夫していることってありますか⁉ 」
12月が、ご出産予定ということで、あと、2ヶ月ですね。生まれる前のこの時期って、なんかソワソワしちゃいますよね。実は、うちの息子も12月生まれなので、1年前のことを思い出すと、「秋風すずむ」さんの、緊張してしまう、という心境よく分かります。
同じ車いすユーザーということで、子育ての工夫というと、僕の場合、ベビーカーとベビーキャリーにこだわりました。車いすを漕ぎながら自分でベビーカーを押したかったので、ハンドルが大きめのもので、わざと、少し重めのベビーカーを選びました。軽すぎると、車いすで操作するのが難しいんですよね。ベビーキャリーは、抱っこしたときに低い位置だと、赤ちゃんの足が車いすのタイヤにぶつかってしまうので、足が当たらないように、なるべく高いポジションでホールドできるタイプのベビーキャリーを選びました。
今は、色んな商品があるので、目移りしてしまいますが、実際に商品を試してから購入した方が良いと思います。
あと、我が家では、僕が会社で使っていたデスクの上に毛布を敷いて、おむつ交換台にしちゃいました。高さが、多目的トイレについているベビーシートと同じくらいなので、僕も妻も使いやすく、めちゃくちゃ便利なんで、これはオススメです。
また、工夫ではないのですが、やっぱり妻を労うこと、感謝することが大切だと思います。どう頑張っても父親は母乳を与えることはできないですし、母親と子供は十月十日、ずっと一緒だったわけですからね。だから、自分ができることは積極的に手伝ったり、「いつも、ありがとう。」と感謝の言葉をきちんと口にすることで、お互いに子育てを楽しむことができると思います。
「秋風すずむ さん」 メッセージ ありがとうございました!
番組ではあなたからのメッセージを お待ちしています。質問や相談、なんでもOKです。
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