[今週のトピックス]2020年2月17日
2月「バリアフリーはビジネスの卵」 |
2020年2月7日
2月「車いすあるある」今月の【車いすあるある】は、足元のオシャレ、靴についてです。皆さんは何を基準に靴を選びますか。デザインや色、ブランド、見た目の華やかさだったり、フォーマルなものであったり、もちろん価格も重要ですよね。今の時代、自分の好みや目的にあった靴を、店舗やネットで自由に探せると思います。僕の靴選びも、ほぼ皆さんと一緒なんですけど、ちょっと違うというか必ずチェックしたいポイントがあるんです。譲れないこだわり、と言ってもいいかもしれません。それは、靴底。ソール部分が滑りにくい素材で作られているかどうかです。靴を見る時、無意識に靴底触っちゃってるくらいですから。僕の足は完全に麻痺していて動かないので、車いすのフットレストに足をちょこんと乗せているだけなんです。力を入れて踏ん張ることができないから、ちょっとした段差や、凸凹道を通る時に起こる衝撃で、いつの間にかフットレストから足がずり落ちていたりするんです。点字ブロックの上を通る時もかなりズレます。だから僕の場合、グリップが効くタイプの靴じゃないとダメなんです。たとえデザインが気に入っても、靴底を触って、滑りやすいと、「惜しいな〜」って独り言いっちゃってます。ちなみにうちの妻も最近は、僕に靴を勧めてくる時、「コレ結構いい感じに止まるんじゃない?」って言いながら靴底触ってます。もしそんな僕たちを見かけてもスルーしてくださいね。スニーカーはまだいいんですけど、革靴はホント難しいです!僕が欲しい!かっこいい!と思うデザインのものは、ほとんど靴底が革素材になっていて、実際に試着してフットレストに足を乗せてみると、やっぱり滑っちゃって。ゴム素材の滑り止めシートみたいなモノを貼ったこともあるんですけど、ダメでしたね。見た目を損なわない、滑らない素材だったり、対策を知ってるよー!とか、こんな靴はどう?ってオススメのものがあったら是非教えて下さい。
あと、もう一つの車いすあるあるとして、車いすユーザーの僕の靴底は・・・めちゃくちゃキレイです。地面に足をつく機会がほとんどないから、当然ですね。 |
2020年2月3日
2月「訓平的超ポジティブ思考」年が明けて、もう1ヶ月が経つのに、未だに「明けましておめでとうございます。」って言っちゃってます。これっていつまで有効なんですかね。
皆さんは年末年始どう過ごされましたか?僕は、年末年始を人生で初めて海外で過ごしました。行き先はタイ、バンコク。実は、兄がバンコクでフィジオクリニックを3年前に開いて、今も現地に住んでいるんです。いつもは妻と僕のお互いの実家でゆっくり過ごすんですけど、今回は思い切って行ってきましたー。 何度かタイには行ってますが、やっぱり、あったかかったですね~。気温はもちろんですが、人があったかいんです。「マイペンライ」っていうタイ語、聞いた事ありますか? 使われるシーンによって意味が少し変わるらしいんですけど、 日常会話の中でしょっちゅう聞くことがあって、「大丈夫ですよ~」とか「問題ないさ」その他、「何とかなるさ」「どういたしまして」の意味にもなるそうです。 僕が泊まっていた、チャオプラヤ川沿いのホテルには、ホテル専用の無料シャトルボートがあって、それに乗って色んなところに行けるようになっていました。 ボート乗り場には階段もあるし、一歩間違ったらチャオプラヤ川にドボンしちゃうんじゃないかと思うくらい、ボートと乗り場の間に隙間もあったですけど、その場にいるスタッフさんが、ニコニコした顔で「マイペンラ~イ」って言って、 何人かで車いすごと、軽々と持ち上げて誘導してくれたんです。 目的地でも同じように、慣れた様子で、皆さんニコニコしながらアシストしてくれました。 また、同じボートに乗ったお客さんの中にも、手伝ってくれる方がいて、 本当にストレスなく、スムーズに移動することができました。 ちょっと面白かったのは、その手助けすることに、周りにいるみんなが積極的すぎて、 「俺が手伝う俺が手伝う」って、ダチョウ倶楽部さんみたいな感じなった事。 その後も、飲食店の狭い通路内で席を移動してもらう時や、 荷物を持ってもらう時、どんな時でも、笑顔でマイペンラ~イなバンコクでした。 さすが微笑みの国、タイ!あったかいですね~。この精神は、日本も是非マネをして、おもてなしに繋げていけるとイイと思います。 |
車いす目線を活かしたコンサルティングをご依頼頂くんですけど、
開発初期からじゃなくて、途中から入ることがほとんどで、
この場合、「障害がある人でも使いやすいように、こんな商品を作ってるんですけど、どうでしょうか」っていうご相談が多いんです。
答え合わせっていうか、これって間違ってないですよね?みたいな。
でも残念ながら、コンセプトや機能を聞くと、
「えっ、コレ誰のために作ったの?使う人いる?」っていうようなものだったり、
デザインを見ると、「申し訳ないけどダサくないっすか」って思うものがあります。
その度に、開発途中じゃなくて初期から相談してくださいよーって思うんですよね。
ユニバーサルデザイン、UDって耳にしたことあると思います。意味も何となくかもしれないけど、障害とか年齢、性別、国籍関係なく、すべての人が使いやすくデザインされたもの、って認識してますかね。
ちょっと詳しくいうと、UDには7つの原則があって、
それを確実に守りながら開発を進めていかなくてはならないんです。
多くの企業がこの手法を取り入れてますが、僕はUDの考え方にはいくつか問題点があると思っています。まずは、7つの原則に従うことで、
各段階で色んな制約が出て、最初に思い描いたものと、だいぶ違うものができあがっちゃう傾向があります。
さっきのダサくないっすかっていうのがまさにコレ。
そして、そもそもこの7つの原則が、
1985年に作られた当初からアップデートされていないことが最大の問題だと思います。
もちろんルールがあることはとっても大事なことだけど、人も時代も考え方も社会も変わっているわけだから、この際、ユニバーサルデザインはちょっと置いときましょう。
その代わりに、インクルーシブデザインという開発初期段階から多様なニーズを持つ人を参加させ、その人たちが抱える課題だけじゃなく、心理的満足の部分も吸い上げられる、この手法を採用することで、よりワクワクするものが出来上がるんです。
僕は、まさにこのインクルーシブデザインのやり方を取り入れていて、様々な企業さんと
「誰もが使えるような」そして「誰もが使いたくなるような」モノやサービスを一緒につくっています。ご興味ある方はぜひお気軽にご相談ください。