[番組で紹介した情報]2019年7月25日
☆今月は、熊倉恵子さんのレシピをご紹介☆ |
2019年7月18日
☆今月は、熊倉恵子さんのレシピをご紹介☆明後日から夏の土用に入ります(18日間 土用明けは8/7) この時期は胃腸などの消化器系の働きが弱まり、なんとなくダル重く疲れが出てくる頃です。 これからの夏本番に備えて、夏の強い紫外線に強い野菜をモリモリ食べて体をクールダウンし、元気に夏を楽しみましょう。 ☆ 今週のピックアップ食材☆ <ゴーヤ(にがうり)> 【夏のパワーフード・ゴーヤ】 沖縄の代表的な食べものとして知られているゴーヤは、暑い季節の活力源として最近注目されている野菜です。 別名、ニガウリともいい、名前のごとく苦味があり、初めて食した時はその苦味に驚かれたことでしょう。 そんな苦味がありながらも人気が高いのは、沖縄の長寿を支える健康食として、さまざまな機能があることが解明されてきたからですね。 沖縄では昔から、ゴーヤの苦味は血液をきれいにして血圧を安定させる効果があると言われてきました。 インドのアーユルヴェーダでも暑い時の邪気を払う食べものとして取り入れられ、つわりのある妊産婦さんに食べさせる食べ物です。 ゴーヤの果皮に含まれる成分に血糖値を下げる効果があり、また、植物のインシュリンが豊富に含まれているので、アジアやアフリカなど広い地域で、古くから血糖値を下げる薬としても用いられ、糖尿病に有効です。 また、豊富に含まれる水溶性の食物繊維がコレステロールや血中脂肪を低下させる働きをします。 ガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化させ、ガン細胞の増殖を抑えたり、進行を防ぐ作用があり、抗ガン効果も期待されています。 ゴーヤのように強い陽射しの下で育った植物には、紫外線に負けない強い抗酸化作用のある成分を含んでいます。 抗酸化栄養素のビタミンCは、ゴーヤ1本につきレモン2個分、ほうれん草の2倍も含まれます。 通常は熱に弱いビタミンCですが、ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくい性質があります ビタミンCは抗酸化だけでなく、疲労回復や、心身のストレスにも効果がありますので、夏場の体力回復には欠かせない栄養素です。 【薬膳としてのゴーヤ】 陰陽五行説に基づく考えでは、夏の暑さから体を守る「寒」の食材として、体を冷まし水分の摂り過ぎにより胃腸が弱るのを防ぎます。 また、その「苦味」は心臓の負担を軽くし、精神を安定させます。 生で食べれば、さらにその性格を強くします。 【ゴーヤのマサラ(インド風焼き物)】 <材料> ゴーヤ 1本 塩 小1/2 ターメリック 小1/2 油 大3 <作り方> 1 ゴーヤは1cmの輪切りにする(種、わたつき) 2 切ったゴーヤに塩とターメリックをまぶしておく 3 フライパンに油を入れて熱し、ゴーヤを並べて中火で両面を色づく程度に焼く 【ゴーヤの梅和え】 <材料> ゴーヤ 1本 梅干し 5~6個 <作り方> 1 ゴーヤを縦半分に割り、種とワタを取って、5~8mmの薄切りにする 2 梅干しの梅を取り除き、実をたたいてほぐす 3 梅とゴーヤをボールに入れて混ぜあわせ、 そのまま30分くらいおいて味をなじませ、出てきた水気を絞る 【ゴーヤの苦味を和らげる方法】 ・薄切りにして水にさらす(長時間つけるとビタミンCが流出するので注意) ・塩もみして、時間をおく ・油を吸収すると苦にがやわらぐので、揚げたり炒めたりする ・下茹でする |
2019年7月11日
☆今月は、熊倉恵子さんのレシピをご紹介☆1 ジメジメした日は要注意!
普段から血行が悪く水分代謝が良くない人は水分代謝がさらに悪化して、身体のむくみが強く出ることがあります。 また、皮膚のトラブル、分泌物が多くジュクジュクするなど、皮膚が不安定な状態になります。 尿の濁り、残尿感、排尿痛など、尿のトラブルも多く見られます 2 胃の不調にも要注意! 身体に内湿がたまると、脾・胃(消化器官)にかかわるさまざまな症状が現れます。 まず、身体に倦怠感、疲労感が強く現れます。 また、食欲がない、少ししか食べられないといった食欲不振や、いつもと同じものを食べていても、梅雨時は消化しにくいことがあります。 水分代謝が悪く、栄養分が消化、吸収されずに排出されてしまうため、下痢や軟便になりやすいのも特徴です。 ☆ 今週のピックアップ食材☆ <トウガン> 体の熱を冷まし、余分な水分を排出させてむくみに効果的 利尿作用だけでなく体に不足している水分を補う作用も併せ持つので、暑気あたり、喉の渇きの症状にも有効で食欲がない時や夏バテにオススメの食材 <アサリ> 体の余分な熱を冷まして火照りを鎮める。また余分な水分も取り、尿を出しやすくするのでむくみや、黄色っぽい痰が出る時に効果的 【冬瓜とアサリのスープ】 <材料> 2〜3人分 トウガン 1/8個(小さいサイズ) アサリ 1パック トマト 1個 ショウガ 1片 青しそ(トッピング) 2枚 昆布だし汁 300cc 塩 適量 <作り方> 1 冬瓜は皮と種を除き一口大に切る アサリは塩抜きをする トマトは皮付きのままざく切り ショウガは皮付きのまま千切り 2 鍋に昆布だし汁を入、トウガンとトマト、ショウガを加えて、トウガンが透き通ってくるまで煮る(10〜15分) 3 アサリを加え、口が開いたら塩で味を整えて火を止め、器に盛り、千切りにした青しそをトッピングする |
2019年7月4日
☆今月は、熊倉恵子さんのレシピをご紹介☆〜梅雨の季節をすっきり元気に〜
梅雨は日本ならではの季節。 雨は植物にうるおいを与え、夏の水源となる大切な自然の恵みですが、蒸し暑く湿気の多いこの時期は、なんとなく身体の重さやだるさを感じたり、食欲がなくなったりと、天気と同じように体調もすっきりしません。 梅雨の時期に感じる特有の体調不良を“梅雨だる”と呼んでいます。 身体のだるさや頭の鈍い痛み、むくみ、尿のトラブル、皮膚のトラブル、胃もたれ、食欲不振、下痢と 軟便、といった症状が現れますが、その症状は治りにくく、ズルズルと長引きやすいのです。 《むくみ解消のポイント》 汗、利尿を促進して体内除湿 冷たいもの、甘いもの、揚げ物の食べ過ぎで胃腸を壊さないように この時期はなるべく食材を加熱するようにしましょう。 豆腐も冷奴ではなく、湯豆腐などにして食べるようにしてください。 生ものを食べる時はショウガなどの薬味をつける 酒も湿を好むのでほどほどに 《梅雨を元気に乗り切る食材》 <体の熱を冷やし、むくみをとる> はとむぎ、緑豆、小豆、トウモロコシ、トマト、ナス、キュウリ、トウガン、スイカ、メロン、パイナップル、さやいんげん、そら豆、えんどう豆(豆苗)、そば、アサリ、白身魚、ウナギ、ショウガの皮、 <消化を助ける> ジャガイモ、ヤマイモ、カボチャ、トウモロコシ、トマト、キャベツ、 ニンジン、そら豆、蓮の実、キャベツ ☆今週のピックアップ食材☆ <トウモロコシ> タンパク質、脂質、糖質が玄米並みに多く、食物繊維も豊富で消化吸収力を高める作用がある 体の熱を冷まし余分な水分を出すのでむくみや尿の出が悪いときに! トウモロコシのヒゲは南蛮毛(なんばんげ)ともいい、玉米髭(ぎょくべいし)という漢方の生薬として利用されます(利尿作用) <はとむぎ(薏苡仁よくいにん)> 余分な水分を排出しむくみに良い、イボやリュウマチにも効果的。 【ハトムギとトウモロコシのごはん】 <材料> つくりやすい分量 米 3合 はとむぎ 大1 トウモロコシ 1本 塩 少々 水 3合(米と同量) <作り方> 1 米とハトムギは洗って30分以上浸水させておく (ハトムギはできれば一晩) 2 トウモロコシは実をこそげておく 芯とヒゲは捨てずに取っておく 3 炊飯器に米、ハトムギ、トウモロコシの実、芯、ヒゲ、と水、塩を加えて普通に炊飯する 3 炊き上がったら芯とヒゲを取り除き、さっくり混ぜ合わせる 【とうもろこしのひげ茶】 洗って天日干し 10〜15gに対し600mlの水が半量になるまで煮出す |
[Profile]2019年7月22日
渡邊 かおるKaoru Watanabe/渡邊 かおる
k-compass7(ケーコンパスセブン)代表。 健康美を自ら実践し、身体の内側と外側からの美を周りに伝えるべく活動中。 * 野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティアドバイザー、ダイエットアドバイザーなどの資格からイベント企画運営やレシピ開発、コラムの執筆。 パーソナルスタイリストとしてメディア出演、ファッションアドバイスのスクール講師など多方面で活躍 * URL:https://www.k-compass7.com |
東洋医学では、夏の性質は“炎熱”といい、カラダや心に影響を及ぼします。
夏に強く影響を受ける五臓は『心(しん)』です。
体内にこもった熱を発散させるために汗をかいたり、ノドが乾いたり、熱射病などに注意が必要です。
「心」の機能が活発になるので、めまいや動悸、不眠などの症状がでてきます。
疲れが取れない、汗が止まらない、など、暑さ負けしてしまわないよう、からだに水分をとりながら、ビタミン、ミネラルを補給できる旬の野菜と果物をしっかりとっていただきたいです
暑いからといって、エアコンをガンガン効かせたり
冷たい飲み物や氷ばかりとっていると、ますますからだをダルくさせ、体調不良を招きます
この時期に体を冷やしすぎると、秋冬の冷えにつながるのです
☆今週のピックアップ食材☆
夏バテ防止、水分代謝にはもってこいのお助け食材「スイカ」
【夏の代表的な果物、スイカ】
原産地はアフリカの砂漠で、エジプトでは4千年前の壁画からスイカを描いたものが見つかっており、当時は、主に種を食べていたようです。
紀元前にはインドへ、そして11世紀にはシルクロード経由で中国に伝わり、その後「西瓜」という名前で日本に渡来し、江戸時代の後期には広く全国に普及され、庶民の夏の風物としてなくてはならないものになりました。
江戸時代の『農業全書』には、スイカは「味よく暑気をさまし、酒毒を解し、渇きをやめ・・・」と記されているように、単に食用としてではなく、体に良いものとして利用されていました。
スイカの果汁は薬用として利尿に特別の効果があることが知られ、漢方では、スイカの皮がコレステロールを減少させたり、血管を拡張させたりする薬の材料としても使用されています。
【美容効果抜群の夏野菜 スイカ】
スイカは分類上、果物ではなくウリ科の野菜です。
果肉の約90%以上が水分ですが、β-カロテン、ビタミンB1、B2、C、カルシウム、カリウム、リン、鉄等のミネラル、アルギニン、グルタチオンなどを含み、疲労回復や夏バテ防止、利尿、解毒を高める作用があります。
スイカの赤い色はリコピンによるもので、トマトよりも多く含まれ、高い抗酸化作用で夏の紫外線から体を守ってくれる働きをします。
また、スイカには、他の野菜や果物にはほとんど含まれない、シトルリンというアミノ酸が含まれています。血管を若返らせ、血流改善、解毒の効果があります。
シトルリンは、果肉よりも皮に2倍も多く含まれますので、捨ててしまうのはもったいないので硬い外皮だけを剥いて、キュウリと同じように漬物や炒め物などで食べてみてください。
また種には、脂質やタンパク質、リノール酸、カリウムが多く含まれているので、スムージーには種ごと砕いてしまいましょう
スーパーなどで売っているカットしたものでも栄養・機能性成分を損なうことが少ないので、ぜひ手軽に利用しましょう
【スイカのスムージー2種】
<材料>
①スイカ(果肉 種ごと) 約500g
プラム、ソルダムなど(種をとり皮ごと) 2個
セロリ(筋ごと) 30g
氷 5~6個
② スイカ(果肉 種ごと) 約500g
ミニトマト 3個
レモン(外皮をむく) 1/4
バジル葉 1~2枚
氷 5~6個
<作り方>
1 材料を一口大に切る
2 果汁の多い順番にミキサーに入れ最後に氷を入れる
3 ミキサーで約1分間、なめらかになるまで撹拌する
【スイカの皮の中華風漬物】
<材料>
スイカの皮(白いところ) 適量(1/6カット)
しょうがスライス 2~3枚
漬け汁: 醤油 大2 黒酢 大1 みりん 大1 ごま油 小1/2
<作り方>
1 スイカの赤い果肉をとった後、緑色の硬い外皮を剥き、白い部分とに分け
4~5cmの長さ、5mm幅くらいに切る
2 しょうがスライスは千切りにする
3 漬け汁を混ぜ合わせ、ビニール袋に入れ、スイカの皮としょうがも加えて、
袋の上から軽くもみ、空気を抜いてビニール袋の口をしばる
4 冷蔵庫で2~3時間おいて味をなじませる
スイカはもともと瓜科の野菜に属しますので、キュウリと同じように漬物などにご利用くださいね
塩麹で漬けても美味しくいただけます
また
甘くないスイカにあたってしまった時は、スイカのスープはいかがでしょう?
ガスパチョというスペイン料理です
通常はトマトが主役ですが
スイカをメインにしたガスパチョもフルーティーで美味しいです
【スイカのガスパチョ】
スイカ……200g トマト……50g オリーブオイル……大さじ1
にんにく……少々 塩……少々
1 スイカは皮をむきざく切りにして種をとり、トマトの種の部分は別にとっておく
2 ミキサーに全部の材料を入れて攪拌する。
3 オリーブオイル、塩で味をととのえ、カップに入れて、トマトの種の部分を浮かべる