[番組で紹介した情報]2020年2月27日
今月は、ヘルスフードマイスター協会理事 熊倉恵子さんのレシピ |
2020年2月20日
今月は、ヘルスフードマイスター協会理事 熊倉恵子さんのレシピ寒さの中にも少しずつ春の訪れを感じられる頃となりましたね。
例年よりも暖冬の影響で、花や木の芽の芽吹きの時期も早いようで、 これから春とともに、嫌な花粉の時期もピークを迎えます 目がかゆい、くしゃみがとまらない、といったつらい症状を 薬で抑えるのは一時的な対策でしかなりません 花粉症を完璧に治すことは難しくすぐに改善できることではありませんが、食生活を見直し、体質を改善して症状を和らげる方法をご紹介します。 そもそも花粉症とは? スギ花粉に代表される、花粉に対する「抗原抗体反応」で、体内にアレルゲンである花粉が入って来た際にそれを排除しようとする「免疫反応」のことで、くしゃみ、鼻水、涙目などの症状がまさにその表れです。 花粉アレルギーのメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、大気汚染や農薬、添加物などの有害化学物質が体内に蓄積して解毒能力が低下している可能性や、腸内環境が良くないために悪化するとも考えられます。 アレルギーと関係の深い免疫機能。その免疫機能の60〜70%が腸に集中しています。 花粉症に限らず、アレルギーを緩和するためには、腸内の環境をととのえることが大切です。 大腸には消化吸収を助け有益なはたらきをする「善玉菌」と、腸内に炎症を起こし体の害になる「悪玉菌」など100兆個もの様々な種類の腸内細菌が生息しています。 私たちは無数の微生物たちと共生しながら生きています 腸内で「善玉菌」が元気になれば腸内環境がよくなり、栄養素がよく取り込まれ、排泄もスムーズになり、免疫力も高まります。 健康の土台である腸内環境を整えるためには、善玉菌が喜び、善玉菌を育てるエサとなる食物繊維や酵素、オリゴ糖などを含む食べ物を積極的にとる必要があります。 食物繊維を豊富に含む根菜類や海藻類、きのこ類、未精製の穀物、味噌、納豆、乳酸菌やビフィズス菌を含む発酵食品を摂ることをおすすめします 私たちの祖先が当たり前のように口にしてきた食べ物、日本の伝統食は実は腸に優しく体の健康を維持する食べ物だったのですね。 花粉症を和らげるために控えたほうが良い食べ物 ・ 腸内の悪玉菌を増やす高脂肪食、脂肪分の多い肉 ・ アルコール アルコールが肝臓で分解するときにできるアセトアルデヒドはアレルギーを悪化させる ・ 腸に炎症を起こす精製糖質、果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖 お菓子やジュースに注意 ・ グルテンを含むパン、麺類などの小麦製品グルテン ・ カゼインを含む牛乳やチーズなどの乳製品 ・ 水銀蓄積のリスクがあるマグロなどの大型魚 ・ ハムやソーセージ、練り物などの食品添加物を含む食品や調味料 腸ケアのオススメレシピ 「おからのサラダ」 材料(2人分) 乾燥おから:50g(生おからの場合は200g) 豆乳:200g(生おからを使用した場合は50g) ブロッコリー:50g カリフラワー:100g パプリカ:1/4個 枝豆:70g アーモンド:30g 玉ねぎ:1/8個 レモン汁:1/2個分 塩麹:大さじ1 亜麻仁油(またはオリーブ油):大さじ2 コショウ:少々 作り方 1 ブロッコリー、カリフラワー、パプリカ、枝豆は茹でる 2 おからと豆乳を混ぜる 3 玉ねぎのみじん切り、亜麻仁油、レモン汁、塩麹をまぜてドレッシングを作る 4 ざく切りにしたアーモンドと1、2、3を全部加えて混ぜ合わせる |
2020年2月13日
今月は、ヘルスフードマイスター協会理事 熊倉恵子さんのレシピ立春が過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日が続きます。
寒い時期や冷房の効いた部屋で手足の先や腰が冷える「冷え性」は女性に多く、日本人の成人女性の2人に1人が「冷え症」で悩んでいると言われています。 昔から「冷えは万病のもと」と言われており、冷えは便秘や肩こり、不眠、ホルモンバランスの乱れ、などの様々な原因となるだけでなく、免疫力を低下させる大きな原因の一つであると考えられています。 体温が1度下がると免疫力が約30%も低下してしまいます。 風邪やインフルエンザが流行るこの季節は、免疫力の低下は是非とも避けたいですね 実は、女性に多い「冷え」は「貧血」と大きく関係しています。 2人に1人が「冷え性」だと言いましたが、実は2人に1人が「隠れ貧血」とも言われています。 体温は身体中に張り巡らされている毛細血管を赤血球が通るときの摩擦熱によって保たれています 血液の元となる鉄分が不足していると血液自体が足りず流れに勢いがなくなってしまいます。 体の全組織に酸素を供給する役割のヘモグロビンは鉄分によって作られているので、鉄分が不足するとうまく酸素が運べなくなってしまい、体はエネルギー不足になり、熱が作れなくなります。 冷えだけでなく、疲れやすかったり、イライラしたりするのは鉄不足からきます 原因として ・食事の偏り、諸品添加物、不規則な食生活 ・ ダイエットやストレス、自律神経の乱れ ・ 運動不足、筋肉の低下 などが挙げられます 特に女性は毎月の生理もありますし、男性に比べて陰性体質のため、冷えやすい傾向があります。 寒いから、とか、いつものことだから、と、放置せずに早めに対処することが肝心です 「冷え」を放っておけば、カラダとココロの健康面だけでなく、お肌や髪の毛、爪など美容面にも影響がでてきます 靴下をはいたり腹巻をしたり、カイロをはったりというような「体の外側から温めることは一時的な対策にしかなりません。 根本的な原因の「鉄不足」から対策をおこなっていくのがおすすめです <鉄分を多く含む食品> 鉄が豊富な食材といえばレバー。 肉類の赤身の部分、青魚の血合いの部分。 豆類の植物性タンパク質、緑黄色野菜、切り干し大根などのにも非ヘム鉄が多く含まれます 肉類:レバー(豚・鶏・牛)赤身肉(馬・牛・ラム・豚) 魚類:イワシ サンマ ししゃも、めざし、煮干し、さば 貝類:あさり、しじみ、赤貝 豆類:大豆、レンズ豆、インゲン豆、ひよこ豆 大豆製品:湯葉、納豆、おから、豆腐、豆乳、テンペ、きな粉 野菜:枝豆、小松菜、大根葉、水菜、春菊、パセリ、サラダ菜、サニーレタス、 切り干し大根 その他:卵黄、青のり(あおさ)、乾燥キクラゲ、赤こんにゃく、 カシューナッツ おすすめ鉄分補給レシピ 「イワシのつみれ汁」 <材料(2人分)> イワシまたはサンマなどの青魚(皮と骨を取り除く):300g とうふ:1/2丁 しめじ:1パック ごぼう:50g 万能ネギ:10g おろし生姜:5g 片栗粉:大さじ2 水:500g 酒:大さじ2 しょうゆ:大さじ1 <作り方> 1 イワシを包丁で粗くたたき、ささがきにしたごぼう、万能ネギ、生姜、片栗粉を加え、よく混ぜ合わせて一口大の団子にする 2 鍋に水と酒、しょうゆ、しめじを入れて火にかけ沸騰したら1の団子、とうふを加えて煮る 3 器に盛ってお好みでゆずの皮、ゆず汁を加える |
2020年2月6日
今月は、ヘルスフードマイスター協会理事 熊倉恵子さんのレシピ立春が過ぎ暦の上では春を迎えましたが、まだまだ厳しい寒さが続きます
空気も一段と乾燥していますので、真冬よりも風邪やインフルエンザにかかりやすい時期です また、今年はコロナウイルスによる新型肺炎の流行などもあり、よりいっそうの予防対策をしましょう 予防というとワクチンが頭に浮かぶかと思いますが、ワクチンを打ったのに罹ってしまう人が多いことからもわかるように、残念ながらワクチンの効果はほとんどないのです。 「うがい 手洗い マスク」で予防を!と言われていますが、ウイルスを防御するという意味ではやらないよりはやったほうがいい程度です 同じ環境下で感染する人としない人がいるのは、免疫力の個人差によります。 やはり毎日の食事で免疫力をつけてウイルスに負けない体つくりをすることが感染を防ぐ一番の方法です 免疫力を上げるには? ・ 体温を36.5℃以上に保つ 体温が1℃上がると免疫力が30%アップします。 体を冷やさないよう防寒 冷たい飲み物NG 入浴はしっかり湯船に浸かる 湯船に入れないときは足湯を 電気毛布NG(電磁波の悪影響)→湯たんぽ ・ 充分な睡眠 睡眠時の鼻呼吸 骨休め(8時間以上横になる) ・ 栄養をしっかり摂る 予防によい食べ物 ・腸内環境を整える発酵食品 発酵食品中の乳酸菌やビフィズス菌が腸内環境を整えて免疫力を高めます。 手軽なところでは味噌汁を毎日とるといいですね ・ 粘膜を強くするビタミンA ブロッコリーやにんじん、ピーマン、かぼちゃ、ほうれん草、春菊などの緑黄色野菜に多く含まれているビタミンAには粘膜を強化し、ウイルスの侵入や炎症を防ぐ効果があります。 ・疲労回復とウイルス感染防止にビタミンC 果物に多く含まれるビタミンCは、免疫にはたらく白血球を強化し、疲労回復に効果があります。 特に、柑橘類、キウイフルーツ、いちご、バナナはビタミンCが豊富です ・内臓や筋肉など身体をつくるタンパク質 卵はタンパク質を多く含みます。卵黄には免疫を高めるミネラルの鉄や亜鉛が含まれているのでインフルエンザの予防に効果的です。 ・インフルエンザウイルスに効果的なお茶と紅茶! ウイルス感染阻止率は緑茶が97.6%、紅茶が99.96% 熱湯150mlに市販のティーバッグの茶葉2gを入れ、1分間抽出した紅茶を使用。試験液と約100万個の新型インフルエンザウイルスを混ぜ、30秒間反応させた後、その感染性を動物細胞を使っての実験でインフルエンザウイルスを無力化 (細胞への感染を阻止)する能力が実証されました 紅茶はわずか15秒ほどでインフルエンザウイルスを無力化できるという結果が! なぜ紅茶がインフルエンザウイルス対策に効果的なの? インフルエンザウイルスは表面に「スパイク」と呼ばれる突起物を持っており、これを使って呼吸器粘膜の細胞に侵入することで人の体に感染します。 紅茶ポリフェノールはこの「スパイク」に付着し、ウイルスが細胞に吸着する能力を奪います。この付着力が強いため、紅茶はウイルスに特に効果的です。 ほとんど紅茶を飲まない人と毎日飲む人の発病率には9.7%もの差があり、 紅茶の飲用頻度が高い人ほどインフルエンザの発病率が低くなるという傾向が明らかになりました。 カフェインレスの紅茶でもその効果は変わりません。 また、使い終わった紅茶のティーバッグや茶殻は、「紅茶うがい」に使うのがおすすめです。 通常飲用濃度の10 分の1のポリフェノール濃度でも、十分にインフルエンザウイルスを無力化する力が残っているとのこと。 冷たい紅茶よりも、温かい紅茶の方がインフルエンザウイルス対策には効果的。 少量でもこまめに飲みましょう ミルクティーはNG ミルクを入れてしまうと、ウイルスにはたらく紅茶ポリフェノールがミルクタンパクに取り込まれてしまい、機能しなくなってしまいます ストレートティー or レモンティー で 砂糖は白砂糖ではなくミネラル成分の多い黒砂糖がおすすめです スパイスや辛味のあるものを一緒に取り入れると血のめぐりを促進し、さらに効果的です 今回は体を温める働きのある紅茶をベースにした薬膳茶をご紹介します。 【フルーツスパイスティー】 《材料》(2人分) 紅茶・・・小さじ2杯 水‥・2カップ はちみつ‥・お好みで <スパイス> カルダモン・・・1~2粒 グローブ・・・1.2個 シナモンスティック ・・・2分の1本 陳皮(みかんの皮)・・・少々 <フレッシュフルーツ> りんご、みかん、キウイなど適量をスライス 《作り方》 1 小鍋に水とスパイスを加えて煮立たせる 2 ポットに茶葉とフルーツを入れて、(1)を注いで3分蒸らす 3 カップに注ぎ、お好みではちみつを加える シナモン‥・体を温め冷えからくる痛みを取り、女性特有の症状を和らげます 胃腸を温め、消化を促します クローブ‥・胃腸のはたらきを高める作用があり、生薬・芳香健胃剤として用 いられます。 殺菌・消毒効果に優れ、風邪の予防に効果があります、 カルダモン‥・消化器官の不調を改善し消化を助けてくれます。 また、発汗作用があり、風邪のひき始めに効果があります 陳皮‥・完熟したみかんの皮を乾燥させたもので生薬として用いられます。 気の巡りを良くし、胃腸の調子を整えるほか、デトックス作用を促し て新陳代謝をよくします。 はちみつ‥・乾燥した季節に潤いを与えます。咳や痰を沈め、風邪の予防に 効果的です |
草木が芽吹き、日照時間も長くなってきて、動物たちも冬眠から目覚めて活動を始める生命力にみちあふれる季節がやってきました
自然の流れと同じように、人間の体冬の寒さから解放されて温められて筋力がゆるみ新陳代謝が活発になってきます。
新陳代謝が活発になる春は五臓の「肝」の機能が活発になってきますので、肝の働きを補うことが大切です。
【この時期にみられるカラダの不調について】
春は風の影響が強い時期で、風邪(ふうじゃ)という風の邪気により、頭痛、めまい、目の充血、鼻ずまり、喉の痛み、などの症状を起こします
肝の機能が活発になりすぎると、不眠、うつ症状、イライラ、怒りなど
肝の働きが弱いと食欲不振、しびれ、無気力などの症状があらわれます
また、陽の気が上昇しやすい人は、暑がり、のぼせ、興奮しやすいなどがみられます
頭がボ~っとしたり、のぼせを防ぐため、上半身は心もち薄着にして、下半身は冬と同じく温かく保ち、少しづつ季節の変化に順応していきましょう。
自然界のすべてがのびやかに成長を始める時期ですので、、体内の気ものびやかに、精神的にゆったり、のんびり、リラックスして緊張をほぐし、怒りを抑え楽しい気分で過ごすよう心がけましょう。
【取り入れたい食べ物】
菜の花、ふき、ふきのとう、せり、セロリ、ミツバ、春菊、うど、タラの芽、シソ、柑橘類、陳皮などほろ苦い春の野菜も上手に取り入れましょう
活発になりすぎる陽気を抑え、気の巡りを助けてくれます。
温める作用のある「辛味」も合わせて、少しづつ取り入れていきましょう
「辛」い食品は、生姜、ねぎやにんにく、にら、大根、シナモン、ハッカなど
「肝」の働きが活発になってくる、と血が足りなくなってきます。
血を補う赤身の肉、レバー、たまご、青魚、イカ、黒い食材(黒豆、黒米、黒きくらげ、黒ごまなど)、ほうれん草などの緑黄色野菜、を取り入れましょう。
肝機能を高めるおすすめレシピ
【春菊とかぶのサラダ】
<材料(2人分)>
春菊:1/2把 かぶ:1個 いよかんなどの柑橘類:1個
(ドレッシング)
レモン果汁:大さじ1 オリーブオイル:大さじ2
塩:小さじ1/4 陳皮:少々
<作り方>
1 春菊を食べやすい長さに手でちぎる(固い茎の部分は違う料理に)
2 かぶは皮付きのままくし切りにする。
熱したフライパン片面ずつ焼き色をつけ、ふたをして蒸し焼きにする。
3 柑橘類は皮をむいて小房にわける
4 ドレッシングの材料を合わせ、カブ、春菊、柑橘を加えて和える