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[さくらカフェブレイク]

2013年3月13日

*ニッカウヰスキーのおいしさの秘密に迫る!!*

ニッカウヰスキー栃木工場にお邪魔してきました♪

明日3月14日はホワイトデー

男性たちはお返しの準備できましたか?

好きな人や気になるあの人と一緒に飲むお酒にウイスキーはいかがですか?


さくら市にはニッカウヰスキーの栃木工場があるんです。


国道293号線沿いにある 

大きな樽の底をモチーフにしたニッカウヰスキーの看板を

見たことがある方もいらっしゃるかと思います。


今回は ニッカウヰスキー栃木工場を工場長の久光哲司さんにご案内いただき

そして 

ホワイトデーにおすすめのおいしいウヰスキーの飲み方も教えてもらいました。


ニッカウヰスキー栃木工場の事務所がある煉瓦造りの建物に入るだけで

ウヰスキーの香りがふんわり

毎日こんな幸せな香りの中で働いてらっしゃるんですね。

と うっとり言うと


「ええ とっても幸せですね。」


と 満面の笑みの久光工場長。


さっそくニッカウヰスキージャンパーに着替えて工場見学へGO!!


外に出るとまるで外国の風景の様。

大自然の中の煉瓦造りの建物。

大きな樽がいくつも積まれています。
敷地面積は23万平米!!

東京ドーム6個分もの広さがあるんです!!

そして その中の約7割は森林!!


自然に囲まれた中でウヰスキーが育っているんですね。


「自然を大切にしています。」


と久光工場長。


栃木工場では

ウヰスキーを寝かせる。という工程

ウヰスキーをブレンドする。という工程

樽を作る。という工程


大きく分けてこの3つの工程を行っています。


まずは樽を作っている場所へご案内いただきました。


自動扉が開くと ウヰスキーの香りと引き換えに

今度はほんのり木の良い香りが。


樽が自動でくるくると回転し 樽の中を焼く工程を見せていただきました。


みるみるうちに大きな炎が樽の中からあがります。


少し離れた場所から見ている私たちの所までその熱気は伝わってきます。
樽の中を焼くことによって様々な効果があるんです。

生木の鉛筆のような香りを消す効果。

・中を焼いて活性炭のような感じにすることで
 ウヰスキーが持つ未熟な香りや雑な香りを吸着する効果。

・内面を炭化状にすることで表面積が増すので
 樽の中の成分などが長い年月溶け込みやすいようにする効果。
 

木はアメリカンホワイトオークを使用。

部分的には日本のミズナラなども使われることがあります。

貯蔵する時に重ねたりするため丈夫な木を選んでいます。

丈夫なだけではなく ポイントはホワイトオークは中に含まれている木の成分。

焼いたりすることによって 甘いバニラのような香り

チョコレートのような香りが出てくるんです。


そのように 樽に使用する材にもこだわりがあるんですね。


お次は高層の貯蔵庫へGO!!

完全に自動化されている無人の高層貯蔵庫は日本にここだけ。


時々サンプリングをする時以外は人は全く入らないそう。


一番古くて1967年から眠っている原酒もあるとか。

もう50年近くも前。

その頃この原酒を作った方はもう退職されているはずですよね。


「ウヰスキーというのは1年2年でできるものではないので

 先人のみなさんが作ってくれたものを我々が引き継いで

 そして後輩のために守る。

 ひとつの歴史の連続の中でできていくものなので。」



と久光工場長。

自分が作ったものが完成して退職。とか

自分が作ったものを必ずしも飲める。というわけでもないんですね。


歴史の一部を作っている。

でもそれがないと歴史は続かない。


そう想うとまたひとつ感慨深い想いで樽をみつめてしまいます。


さて いよいよ高層貯蔵庫の扉が開き中へ入ります。

建物自体には窓はありません。

だから何階建てのビルくらい。とは言い難いですが

だいたい30mくらいあります。


扉が開くと中は真っ暗。

ウヰスキーの良い香りが暗闇の中襲ってきます。

徐々に灯りがついていきて 現れたのは


左右一面ずらっと樽!!


30mほどもある天井までずっと樽!!
この棟には3万樽もの原酒が眠っています。

おもわず「すごい・・・」と息を飲む光景です。


高さが30mほどもあるので 下の方と上の方では温度も違います

若干上の方が暖かい。

だから 眠っている場所によっても熟成の仕方が違うんです。


樽に使用されている木だけじゃなく

眠らせている年数だけじゃなく

眠らせている場所によってまで

原酒のタイプ・味が変わってくる。



原酒の可能性は無限ですね。


ちょうど2年ほど前 東日本大震災があったときは

この高く積まれた樽は無事だったのでしょうか。


「全部で18棟ほどある貯蔵庫に18万樽眠っているんですが

 そのうちの1樽だけ地震の被害を受けました。」



と久光工場長。

18万分の1。


それでもその1樽を失っただけでもとても悲しかったことでしょう。

1樽失ってしまったからといって 今すぐ作り直しても同じものができるわけではありません。


「ウヰスキーってのは10年20年かかりますのでね。

 ひとつひとつが樽という揺りかごの中に眠っている子どもの身みたいなものですもんね。」



と優しいまなざしで樽を見上げる久光工場長。


そういわれると本当に赤ちゃんが眠っているような気がしてきて

大きい声で話すのもはばかられてきます。


この自然の中でゆっくり眠っておいしいウヰスキーになってちょうだいね!!


と 声をかけると


「今日はそういう言葉を聞いてみんな喜んでますよ。」


と まるでウヰスキーの父のような優しい笑顔の久光さん。


さようなら!!と3万樽ものウヰスキーたちとお別れし次なる場所へ。


あんな風に何年も森の中で眠るウヰスキー。

貯蔵庫を後にするときには ウヰスキーへの想いが何倍にも膨らんでいました。


そんな気持ちを知ってか知らずか

「ウヰスキーはその工程工程で

 色んな人の力とか自然の恵みとかを受けているお酒だと思いますので

 簡単に作られるお酒ではない。ということを想っていただけると

 愛情が沸いてきますよね。

と 久光工場長。


続きは工場の一室で・・・。


部屋に戻るとずらりとウヰスキーがテーブルにスタンバイ!されていました。


明日はホワイトデー*ということで

ちょっと気になるあの子と 好きなあの人と一緒に飲むお酒

心がちょっとほっこり緩んでしまいそうな 

そんなホットなウヰスキーの飲み方
を久光工場長に伝授していただきました*


ひとつは「アイリッシュコーヒー」


まずは竹鶴12年を透明なコーヒーカップに指一本分くらいいれます。

そこに珈琲を注いで その上に生クリームをオン!!


「ホワイトデーですからね♪」とうきうきで作ってくれる久光工場長。
珈琲の香りとウヰスキーの香りと甘い香りが混ざって

もう香りだけでもとろけちゃいそう*

飲むと 思わず

「はぁ おいしい*」

と うっとり ほわーんとしちゃいます。


温かさと生クリームの甘さが絶妙。

ウヰスキーってこんな飲みやすくなるんだ!!と目からうろこ。


「ウヰスキーの中にはチョコレートとかバニラのような香りが含まれているから

 カカオ系の珈琲に非常にマッチするんですよね。」

と久光工場長に言われ

たしかに。チョコレートみたいな味がする!


「ウヰスキーそのものは香りのお酒。」


と久光工場長。 

仕事中は香りだけ嗅いでいるそう。

飲むときは口に含んで全部吐き捨てる。

「そうしないと夕方には酔っぱらって仕事にならなくなってしまいますしね。」

と久光工場長。


でも本当に「香りで決まる。」って言っても過言じゃないくらいなんですね。


「飲むときもまずは香りを楽しんで

 雰囲気によっていただてから飲んでもらいたいですね。」


と久光工場長。


アイリッシュコーヒー。おいしいからどんどん飲んじゃいますね!

と 私が飲んでいる間にもうひとつ素敵なウヰスキーの飲み方を教えてくださりました。


「ちょっとおもしろい飲み方をご紹介しましょう。」と久光工場長。

まずはグラスにたっぷり氷をいれて

水を8分目くらいまで入れます。

そこにそっとウヰスキーを注ぐ。


そうすると・・・


なんと美しい琥珀色のグラデーションのできあがり!!!


きれい*とまたまたうっとり。


ウヰスキーはアルコールなので水より比重が低いため

綺麗な2層のグラデーションができるそう。


しかも 目でその美しさを楽しめるだけじゃなく

飲み方も3通りで楽しめるんです。


最初はストレート。

ちょっと飲むとロックのような感じがして

最後は水割りに。



1杯で3つの飲み方ができちゃう♪


「こういう演出も女性が喜ぶかな~?」

と 笑顔の久光工場長。


ぜひホワイトデーに実践していただきたい飲み方です*


さて。あらためて。久光哲司工場長についてお話すると

久光工場長は去年の四月に栃木工場にいらっしゃって

それまではニッカウヰスキー・チーフブレンダ―を務められていました。


ブレンダ―のお仕事は簡単に言えば

何万樽の中の色々な原酒をブレンドしてひとつのウヰスキーを作る。

そうして竹鶴12年や竹鶴25年ができたのです。


ちなみに竹鶴は

世界最高峰のウイスキーを決めるワールド・ウイスキー・アワード

世界最高の賞を2007年から6年連続受賞


その頃チーフブレンダ―を久光さんが務められていたので

久光工場長は世界最高のウヰスキーを生み出したブレンダ―。

とも言えるんです。


ちなみに私がいただいたのは竹鶴12年。

竹鶴12年。といえば 12年眠らせた原酒を使っているのかな?

と思いきや 

ウヰスキーの年数表示というのは一番熟成が短いものの年数を表記するんです。

だから「12年」は12年以上の原酒を使っているので

15年や20年などの原酒も入っているんです。


もっと言うと樽に使用している木・ホワイトオークは樹齢100年!!


その100年分もこのウヰスキーの中に入ってきているんです。


樽の香りもウヰスキーを作る上で重要な要素のひとつ。

できたてのウヰスキーは無色透明なんです。

無色透明のウヰスキーが樽に入ることによって

樽からのエキスをもらい それと反応していって琥珀色になっていくんです。


琥珀色になるには何年もかけて

樽と一緒に眠って

100年分の自然のエキスを恵みをいただいてできているんですね。


そんなお話をウヰスキーを片手に聞いていると

胸が熱くなるほどの感動が。


ひとくちがとても重く感じられました。


「ですから私達は自然に対する敬虔な気持ち。

 自然を大切にする気持ちが強いんですよね。

 さくら市はとても自然豊かな街ですので

 我々にとってもありがたい街ですね。」



と久光工場長。


ひとそれぞれ「自分にとってのお酒。」というのがあるかと思います。

疲れを吹き飛ばすために。とか

ストレス解消のために。とか。


久光工場長にとっては 楽しい時間を作るため

私にとっては 初対面のひととかちょっと気になる人と飲むとき

緊張をほぐすため。心の距離を近づけるためのお酒。

それもひとつかな。


「コミュニケーションをスムーズにするツールでもありますね。

 世の中のカップルにはウヰスキー片手に良い時間を過ごしていただきたいですね。」



と 久光工場長。


今回工場見学をさせていただいて 久光工場長のお話しを聞いて

一言でいうと 

ウヰスキーのことが大好きになりました。


正直 お酒好きの私ですが

ビールに日本酒 焼酎ばかりでウヰスキーを楽しむ機会があまりなかったんです。

でも 今回こうして素敵な飲み方を教わり

そして なによりウヰスキーにかける愛情や情熱 想いをきいて

ひとくちがとても深いものへと変わりました。


「ウヰスキーは時間のお酒。」


そう久光工場長はおっしゃってました。

何でもかんでもスピードの時代。

ファストフードが流行したこの時代に

何年も 何十年もかけて

ひとの想いや 自然の恵みをうけてできるこのお酒の魅力に

この年にして今ようやく気付けた。

いや この年で知れてよかったのかも。


まだまだ私の中でウヰスキー歴は始まったばかり。

これから この日教えてもらったように

好きなひととの飲むホットなウヰスキーとか

ひとりしずかに本を片手にゆっくり飲む休日のウヰスキーとか

たまには涙のウヰスキーとか

お祝いのウヰスキーとか

色んな時をウヰスキーと共に過ごしていきたいな。


あなたも 今夜はウヰスキー片手に 深い時間を過ごしませんか?



≪ニッカウヰスキー栃木工場≫

場所:栃木県さくら市早乙女1765番地

電話:028-686-3741

*工場見学は受け付けておりません*


写真は左が久光哲司工場長。

右は池田雅美総務部長。


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