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[今回のSAKURA情報]

2013年9月18日

龍光寺にまつわる話題~


喜連川に足利尊氏が創建した「龍光寺」というお寺があるんですが、
このお寺の「秋のとうみぎ観音縁日」と「足利恵氏木像」この2つの話題
についてご紹介します。
喜連川本町通り沿いにあります
まずは、「秋のとうみぎ観音縁日」について!
「龍光寺」では毎年、春と秋に縁日が行われています。「春の芋串観音縁日」には里芋の
こうばしい香りが参道に広がるんですよ。そして今月23日(月)は
「秋のとうみぎ観音縁日」が行われます。
そこで今回は「秋のとうみぎ観音縁日」について、実行委員長の
加藤登(かとう・のぼる)さんにお話しをお聞きしました。


「秋のとうみぎ観音縁日」が行われる龍光寺は足利尊氏の菩提を弔っているお寺で、
足利家廟所には足利尊氏の木像が安置されています。普段は見ることができないのですが、
「春の芋串観音」「秋のとうみぎ観音」この2つの縁日の日だけは御開帳され、実際に
見ることができるんだそう。

足利尊氏の木像は「さくら市の指定文化財」にも登録されているとても貴重な木像です。

そんな貴重な木像を見ることができるだけでなく、龍光寺の参道には「とうみぎ」が販売される
んですが、みなさんは「とうみぎ」って何のことか分かりますか?

夏から秋にかけてよく食べる(見かける)黄色い野菜…

そう、「とうもろこし」のことなんですって!!
「とうもろこし」を喜連川あたりでは方言で「とうみぎ」と呼ぶんだそう。

で、この「とうみぎ」は喜連川商工会女性部のみなさんが手間ひまかけて
炭火で焼き醤油を塗って香ばしい香りとともに販売されるんです!
想像しただけでも食欲をそそりますね~♪

今でも「とうみぎ」という方言を使って行われている「秋のとうみぎ観音縁日」。

始まりは江戸時代に遡ります。
江戸時代の頃の喜連川は城下町として栄えにぎわっていました。旅人も多く彼らをおもてなし
する女性も数多く働いていたんですが、女性たちは家から出ることを許されませんでした。
しかし、それではあまりにかわいそうだと、「春の芋串」「秋のとうみぎ」この2つの縁日
だけは女性たちも外出を許され、縁日を楽しむことができる。
つまり女性のための縁日だったそうです。

「この日だけは女性が誰はばかることなくおおいばりで歩くことができた特別な日」

加藤さんはそう教えて下さいました。

そんな歴史的背景から始まったこの縁日は、現在は小さなお子さんからご年配の方まで
みんなが楽しめる縁日として親しまれているんですよ!!
お話を聞かせてくださった加藤さんと!
さて、そんな縁日が行われる龍光寺。
先に縁日では足利家廟所にある足利尊氏の木像が御開帳されると書きましたが、
実は尊氏の木像の隣にもう一体木像があります。

足利恵氏(あしかが・やすうじ)木像

この木像、現在さくら市の新しい指定文化財に向けての審議が行われているんです。
そこで龍光寺に行って足利家廟所に特別に入れていただき
ご住職の深尾宗淳(ふかお・そうじゅん)さんにお話しをお聞きしました。

廟所に入ると小さなお堂があるんですが、そこに高さ40㎝くらいの
正面をむいた木像、さらにその右横にも木像が安置されています。
正面の黒みがかった年月を感じる木像が足利尊氏木像(既にさくら市指定文化財)で
右手の色が塗られているのが新しいさくら市指定文化財への審議が行われている
足利恵氏木像です。

宗淳さんに詳しく聞いてみますと、
まず、正面の足利尊氏の木像は今から350年前に作られていて、その時は尊氏が亡くなって
からかなり経ったあとなので、想像で作られたもの。
一方、右手の足利恵氏の木像は、今から200年前に恵氏が生きていた時に作られたので顔の
作りや髪の毛の色も忠実に作られているそうです。
繊細な造りですね!
では、この「足利恵氏」とはどんな方なのかというと、
足利尊氏の子孫で、喜連川足利家の8代目の殿様。
恵氏は8歳で喜連川の家督を継ぎ、書や絵を好み、喜連川足利家の古文書の整理を
行った。
また、「喜連川藩には参勤交代がない」「正室が江戸ではなく喜連川に住んでいた」と
後世に書き記したのも恵氏。

この恵氏の木像は以前から「おそらく足利恵氏だろう」と言われていたんですが、2010年に
栃木県立博物館の調査が入り、その時に200年前に作られた恵氏の木像だと判明したそうです。
そこで正式にさくら市指定文化財への申請に至ったんだそうです。

審議に通れば、9月26日以降「さくら市新指定文化財」に登録がされます。


龍光寺で尊氏の木像とともに喜連川を見守り続けてきた足利恵氏の木像。
宗淳さんは、
「生きている頃に作られたこの貴重な恵氏の木像を今後も後世に残していきたい。」
そう話して下さいました。

足利尊氏といえば、教科書にも載っているし知っている方も多いと思いますが、足利恵氏、
この方も喜連川の歴史を語る上で欠かせない人物なんですね。

龍光寺で9月23日に行われる「秋のとうみぎ観音縁日」で「尊氏」そして「恵氏」の木像を
是非見てみて下さい。
また、龍光寺の周辺は御用掘といって昔の用水路が流れている味のある場所です。
ここでいただく「とうみぎ」!きっと一味も二味もおいしく感じるはず!
「とうみぎ」片手に縁日も楽しんでみて下さいね!



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「秋のとうみぎ観音縁日」9月23日(月)
龍光寺の参道で午前9時から行われます。
露店やイベントスペースによって終了時刻が異なりますので、
詳しいことは喜連川商工会・電話028-686-2122までお願いします。


「龍光寺」

住所:栃木県さくら市喜連川4317

電話:028-686-7017
龍光寺 ご住職・宗淳さんと!

  
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