「さくら市」という市の名前は、

「桜の花のように美しいまち」

という想いを込めて名づけられました。
さくら市では市の誇りである桜を活かし、
より魅力的なまちづくりを進めるため、
桜を保護する「桜守活動」というものを行っています。

これは、さくら市はもちろん
さくら市以外の団体や個人が桜守養成講座に参加したり、
桜を植栽したり肥料をあげたりする活動で
平成25年度は8回行われました。

今回は、「桜守活動」の参加団体の中で、
主に喜連川のお丸山のふもとにある荒川の桜づつみを
手入れしている団体、
NPOまちづくりネットワークえがお。


今回は、代表の手塚良作さんにお話しをお聞きしました。


お話を聞くにあたって、一つ疑問が…

「桜づつみ」って「桜並木」とはどう違うの？
手塚さんに聞いてみると、

「桜づつみ」は川沿いに堤防として植えられた桜。
「桜並木」は道路や道沿いに植えられた桜。

みなさんはしっていましたか？
確かに言われてみれば、「そうかも！」と思い当たる
場所があるのではないでしょうか？


手塚さんたちは荒川の桜づつみを「桜守活動」の中で
冬に枯れ枝を落としたり、枝を切ったり、
木の根元を踏まれないように
周りに水仙の花を植えたりとしています。


ここで、「あれ？」と思ったことが。

私、「梅の木は切ってもいいけど
　　　桜の木は切らないほうがいい」と
聞いたことがあるんです。

しかし、手塚さんが言うには

「確かに昔からそんな話があるけど、
切ってもいいんです。
切る場合は枝が出たところから切らないと、
そこから腐食してしまう。」
とのこと。

こういった知識は
「桜守養成講座」で学んだそうです。

こんなふうに今では桜に関する知識も
豊富になった手塚さん、
「NPOまちづくりネットワークえがお」として
「桜守活動」に参加するようになった
きっかけは
もともと桜に興味があり、
さくら市の「桜守活動」を知り参加するように。
そして桜の知識を得て、活動に参加し
どんどんのめりこむようになったそうです。

さて、手塚さんたちが手入れをしている桜づつみ。
桜の品種は「一葉桜」という八重桜の一種。
ソメイヨシノよりも開花時期が一カ月くらい遅く
今年咲くのは４月の下旬くらい。
本数は１０２本！
桜の木が大きくなっても木と木がぶつからないように
８メートル以上の間隔をあけているので
桜づつみの長さは約１キロくらいはあるそうです。

この桜を植えたのは
平成１９年に６～７年経った桜の木を
さくら市が桜の木のオーナー制度の
募集で集まった方々で、
桜の木にはオーナーさんの名前と

　　　子どもが生まれた記念

　　　結婚○周年の記念

など、植えた記念や想いがつづられたプレートが
桜の木に書かれています。

日本人にとってなぜか開花が待ち遠しく
咲くと無条件に嬉しくなり心奪われる桜の花。
この木に特別な想いを寄せた
荒川の桜づつみの桜が咲く瞬間は、
きっと植えた方の想いも年を重ねるごとに
成長し花はさぞかしキレイなんだろうなと思いました。


手塚さんは
「桜の木を植えたオーナーさんの想いもあるから
桜守活動をして、なんとかキレイな花を咲かせたい」
と話して下さいました。

だから、仲間たちと協力して日々手入れをしているん
だそうです。

さらに、手塚さんは「桜守活動」の日以外でも
毎日、散歩がてら荒川に行っては桜の様子をチェック
してるんですって。

それが日課であり、楽しみでもあるとにこやかに話して
くれました。

そして、手塚さんの夢は

桜の木の周りにも花々が咲き、
桜の木にたくさんの人が訪れる。
そんな憩いの場にすること。

こうした想いで手入れされている桜が満開になる時

春の暖かな日差し
春独特の甘い香り
鳥の鳴き声…

そんな中で水仙たちに囲まれた薄ピンクの桜が満開に
なる姿を想像しただけで、
春を感じられた気がしました。

だから、実際にその時を見たら、
もっと感動するんだろうな。

今年の桜の開花がより楽しみになりました。


手塚さん達は荒川の桜づつみの手入れをしていますが
それだけでなく、さくら市にある２０を超える
桜スポットを記した「桜マップ」を作り

さくら市役所本庁舎・氏家公民館・道の駅きつれがわ
そして、街の駅本陣蔵ヶ崎に看板として立ててあります。

さくら市にはソメイヨシノや一葉桜・しだれ桜など
開花時期や花の特徴が異なる桜が楽しめます。

今年のお花見は
「桜マップ」を見てから「さくら市」のお花見に
出かけてみて下さい。



個性豊かな桜たちが
あなたの訪れを歓迎してくれると思います。