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[今回のSAKURA情報]

2014年5月14日

田植唄に合わせて、子どもたちが手植え体験!

さくら市では、5月10日(土)に、柿木沢新田の田んぼで、田植えのイベントが行われました。これは、さくら市の無形民俗文化財である「野州田植唄」と「野州苗取唄」を「野州田植唄保存会」が歌い、それに合わせて、子ども達が手植えを体験するというイベント。
「野州田植唄」は、昭和41年に旧氏家町で一番最初に登録された文化財なんです。

この日は朝から天気が良くて、隣の田んぼには二条大麦が青々と豊かに繁り、風に揺られていました♪(写真↓)
元々、田植唄とは、お米の豊作を祈って歌われていたそうです。それが後に、辛い農作業を紛らわせるために歌う「労働歌」として変化してきました。戦後の高度成長期に、農業の機械化によって失われつつあるのを、野州田植唄保存会の方々(写真↓)が、聞き取り調査や収集を行い、今もこの唄を守っているのだそうです。
保存会のメンバーには実際昔手植えをしていた、という方も何人もいらっしゃり、当時の様子を懐かしく話してくださりました。

歌詞の内容の一部をご紹介します・・・歌の歌詞「土手(どて)の小時飯(こじはん)花盛(はなざか)り」。

「こじはん」というのは、農作業の合間に食べるちょっとしたおやつのようなもの。どこかでだれかがこじはんを食べだすと、じゃあ私も、じゃあこっちも、と次々にこじはんを広げたので、土手のこじはん花盛り。という歌詞なんだよ。お腹がすいて仕方がなかったのよ・・・と、懐かしそうに教えてくれました。
田植唄に合わせて行われた手植え体験。参加した小中学生のうち、中学生のボランティアは手拭いで姉さんかぶりをした「早乙女」の恰好や、稲を渡す「太郎次」の姿で、腰に下げたかごの中の苗を、一つ一つ丁寧に植えてゆきます(写真↓)。

中には田んぼに入るの初めてーっ☆て女の子もいて、一度入れたらなかなか抜け出せない泥の感触にきゃーきゃー楽しげな声をあげたり、田植唄に合わせて「ほぉほぉ」うたっていましたよ☆
そして手植えの終わった田んぼ(写真↓)。左側が機械であらかじめ植えてあった水田。右側がみんなで植えた水田。並びの違い手作り感が異なりますでしょう?

終わった後に子供たちへ感想を伺ったところ、小さな子は楽しいっまた参加したいって感想が多い一方、中学生ではこの体験を通して農業の大変さが分かったという意見もありました。これから食べるお米は、もしかしたら今までの何倍も美味しく感じるかもしれませんね。

田植唄を守る保存会の方と、初めて田植えをした子供達。この絆がきっと、さくら市の、水田の将来を輝かせてくれることでしょう。みんなで植えた田んぼの稲刈りは、9月下旬に行われるそうです。稲穂、どんな風に育ってるかな?? またあの子たちにも会いたいなあ。

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さくら市