[放送内容]2017年11月8日
第6回 「祝!大雄寺。国指定重要文化財に」石段の途中の左側には、羅漢の丘といって、お釈迦様の弟子をモデルにした仏様の石像が 何体もずらーーーっと並んでいます。一つ一つ表情が違っていて見応えがあります。
そして長い石段の周囲は杉に覆われていて、少し薄暗く、空気もひんやり。登りきると森も晴れて明るくなってきます。そして、そこに見えてくるのが、茅葺屋根の美しい佇まい。 この本堂の中には、昔から知られているそうですが「枕返しの幽霊」という門外不出の、幽霊の掛け軸が保存されています。昔から、この掛軸の前で寝ていると知らず知らずのうちに、 翌朝枕の位置が変わっているというものなんですって。
こちらを見るには、事前の予約が必要です。薄暗い中に、ほわ~~~んとあらわれるその姿は、是非、皆さんもご自分の目で見てみてくださいね。 全てが茅葺きで、静寂が保たれて、素朴なたたずまいがこのお寺の魅力です。 今特に本堂は遠くから見ても大きいですが、 真上からみたら、サッカーコート一面分くらいありそうな茅葺屋根です。
萱の厚みはなんとおよそ1メートル30センチくらい! それと、随分斜めで、勾配が急なのは、 積もった雪が落ちるように、また雨が降っても中に染みないようにある程度 流れて、中にしみないように勾配がかなりきつくなっているんですって。 そもそも、この萱って材料はなにでできているかご存知ですか? 植物は、「山の萱」はススキ、「海の萱」ではヨシなんですが、 屋根に乗ると「萱」となるんですって!全然知りませんでした。
大雄寺のご住職、倉澤良裕(くらさわ りょうゆう)ご住職にご案内いただきました。 大雄寺の参拝時間は、9:00~17:00まで。 屋外は無料で見ることができます。幽霊の掛け軸があった本堂や、禅堂など、屋内は大人500円で ご覧いただけます。ぜひ、事前にご予約ください。 さらに、大雄寺の近くには、およそ6000株のあじさいでも有名な黒羽城址公園や、松尾芭蕉の足跡をたどる「芭蕉の館」などもあり、松尾芭蕉が黒羽の地で詠んだいくつもの句が石に彫られた句碑になっています。これから紅葉も美しいですから、そんな句碑を辿ってお散歩してみるものいいですよね。 |
今年、国の指定重要文化財になった大田原市黒羽の「大雄寺(だいおうじ)」へわーーーーぷ!!
大雄寺は総門と、さらにその奥にある本堂の間に、美しい中庭があるんですが、その中庭を四角く取り囲むように、回廊と呼ばれる廊下が続いているんです。その全ての屋根が、茅葺き屋根になっていて、これって日本国内でも、とっても珍しいんです。