[今週のつながる劇場]2014年10月31日
10月31日 ~東京駅・いろり庵~私は、「高田けいじろう」(68歳)。 今日、岡山から上京してきました。 東京へ来るのは、いつ以来だろうか・・・ きっと娘の結婚式以来だから十数年ぶり。 新幹線のホームから見える景色は、もう別世界だった。 テレビでは何度も見たことのある東京駅だが、 実際は驚くほどの未来都市に思えた。 (駅のホーム) けいじろう えーと・・・待ち合わせは、東京駅の八重洲口だな。 けいじろう あーもしもし・・・私だ。 あの・・・今、東京駅に着いたから。 待ち合わせの時間までまだあるから、 そのへんで時間でもつぶすから。 わかった、また連絡する。[ピッ] 今回の上京、妻は体調が悪いので、岡山でお留守番だ。 やっとできた初孫と会えないのはかわいそうだが、仕方がない。 その分、俺がしっかりと孫の顔を目に焼き付けてくるよ。 しかし・・・俺の知ってる東京駅はこんなんじゃなかったぞ。 こんなに広かったかな・・・ 妻に時間をつぶすなど言ってはみたが・・・ 長男が迎えに来てくれるまでどうするかな? 駅の案内板を見ても、文字は小さいし、情報量は多いしで、 見ているだけで疲れてくる。 けいじろう まあいい。そのへんのお店に入っていよう。 迷って迷って、私は完全に迷子になって・・・ イマ私は、駅の中の何階の、どこにいるのかもわからなくなってきた。 で、飛び込んだお店が「蕎麦居酒屋 いろり庵」。 けいじろう もう蕎麦でも何でもいい・・・とにかく座りたい! ここは、東京駅の中にある「北町ダイニング」という、 今年の春にオープンした新しい施設だそうだ。 その中にある「いろり庵」は・・・ お昼は蕎麦、夜は居酒屋として、 お料理に相性の良い銘酒が揃う蕎麦居酒屋。 けいじろう あーすいません!とりあえず、冷たいお水をください。 入るなり、お水を一気に飲みほし・・・一息ついた。 こういう時、いつも思う。 歳を取るというのはイイこともあるが、体力的にツラいのが困るなと。 少々駅の中を歩いたからといって、 こんな程度の運動で息を切らすなんて・・・情けない。 ただ、この事実を受け入れていかないといけないんだな。 なんたって、これからはおじいちゃんとして、 孫とたくさん遊んでやらなきゃいけないんだから。 (店内) けいじろう 「せいろそば」をひとつ。 ホントは、蕎麦と一緒に冷酒もいただきたいところだが・・・ 酒に匂いをさせて孫には会えんからな。 実は・・・私も妻もあきらめていた。 娘もいい歳だし、孫のことは期待してなかった。 その上、長男は未だに独身だ。 だから、孫ができるという気持ち、おじいちゃんとなる心構え。 何から何まで、初めての思い。 孫が生まれ、私の携帯に写真が送られてきてから10日あまり。 これほどまでに、毎日毎日・・・暇さえあれば・・・ この写真を何度も見るのかというぐらいに、それぐらい見ている。 妻は、私よりももっと見ているだろう。 夜中に、妻の咳が止まらない時は、薬よりも背中をさするよりも、 何よりもこの写真を見せることで直ることが多い。 孫とは・・・不思議なものだ。 私もまた、数時間後には会えるであろう孫の写真を見つめていたら、 「せいろそば」が届いた。 けいじろう あ、どうも。 え?カワイイ赤ちゃん! そうなんですよ、今の写真は・・・孫です。初孫なんです。 今日田舎から出てきて、このあと初対面なんです。 私にね、口元が似てるって・・・ あ、いえ・・・スイマセン。 しまった! 今朝、出てくる時に妻から言われていた。 嬉しいからって、 聞いてもいない人にペラペラ話しかけないんですよって。。。 その通りのことをしてしまった・・・反省だ。 しかし、このあと顔が見られると思うと・・・たまらなく嬉しいんだ。 (メール受信音) けいじろう ん!時間通り、八重洲口の改札で待ち合わせ・・・と。 お、もう時間がないな! 私は、長男からのメールの画面から、また孫の写真の画面に戻し、 それを蕎麦の横に置き、見ながら急いで蕎麦をいただいた。 今まで食べた蕎麦の中でも、格別の美味しさだった。 さぁ、食べたら会いに行こう。 未来を〝繋ぐ〟、私のかわいい孫に!会いに行こう。 END |
2014年10月24日
10月24日 ~西浅草・木道天国~10月24日の舞台は[uri= http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13150436/]「西浅草・木道天国」[/uri]。 俺は、「原田なおと」(39歳)。 今日は、仕事の打ち合わせで、西浅草へ。 浅草と合羽橋と田原町の間にある街。 周りにはお寺と仏具店がいっぱいあって、 いつ来てもお線香の香りがする渋めの街。 しかし、今日の俺は・・・落ち着いていられない! こんなことは初めてだ!! (着信音) なおと もしもし・・・あ、社長ですか。 わかりました。詳しくは会社に戻って・・・[SEピッ] 今日の打ち合わせは、最悪だった。。。こんなことがあるのだろうか。。。 先方の言う通りに仕上げて、先方の言う通りに持って行ったのに・・・ 話が違うって!やり直せって! なおと このまま会社に戻るのも・・・なんだな。 そんな気持ちを静めるために、 コーヒーでも飲もうと思って入ったのが、 ここ西浅草で見つけたハンバーガーレストランの 「木道天国(もくどうてんごく)」。 パっと見、お店の外観は雑貨屋さん?ヘアサロン?お花屋さん? そんなオシャレな雰囲気。 店内はウッディーなカンジで、カウンターとテーブル席。 満席でも15名ぐらいでいっぱいになるようなこじんまり感。 インテリアや小物もセンスがよく、 白い壁にはタイトルはなんだかわからないけど 洋画がプロジェクターで映し出されている。 なおと ふーん・・・なんか、落ち着く。 俺は、店名の「木道天国」が気になったので、 マスターの若いお兄さんに聞いてみた。 でも、マスターは「イイんですよ。なんと読んでいただいても・・・」 と、なぜか詳しく教えてくれなかった。 なおと そうですか・・・ じゃあ、とりあえずマッシュルームチーズバーガーと ホットコーヒーで。 注文を済ませ、俺はスマホで「木道天国」を検索した。 マスターにバレないよう・・・カウンターのテーブルの下で。 なおと 気になったら、調べないと気が済まないんだよね・・・ (ピピピ・・・タッチ音) すぐにわかった。 「木道天国」とは・・・ あの有名な音楽のイベント「フジロック・フェスティバル」の ステージの1つ「木道亭」と飲食系の広場「ところ天国」から、 名前を取って付けたんだそうです。 とあるグルメサイトのクチコミ欄に書いてあった。 なおと ほぉ~~~なるほどねぇ。 音楽に特別詳しくはない俺だけど、フジロックは知ってる。 そう言われてみれば・・・ 店内には、フジロックと思われるパスカードや、 音楽関連の雑誌なども置かれていた。 さらに、メニューの「木道天国」のロゴの下に、 サブタイトルのようにローマ字でこう書かれていた。 「Kotoshino natsumo yagai festival ikitaina」 (コトシノ・ナツモ・ヤガイ・フェスティバル・イキタイナ)と。 よっぽど好きなようだ。。。 でも!さほど「俺は音楽大好きなマスターです」感を、 こちらお客側に押し付ける訳でもなく、非常に感じイイです。 (鉄板でお肉を焼く音やポテトを揚げる音) お店はマスターひとり。 お客は俺を含めて4名。 丁寧なマスターの作業が、カウンター越しから全部見えた。 なおと へぇ~、ハンバーガーのお肉は注文きてから丸めたりするんだ・・・ お肉の焼ける、イイ匂いもしてきた。 そして、ついに俺の注文したマッシュルームチーズバーガーが登場! ドドーンと、迫力のボリューム。 ワンプレートで、串に刺さった特大バーガーとカリカリのポテトと 大きめのピクルス。 なおと いただきまーす! パンはほのかに甘く、パテはジューシー。 「うまい!」 食べた瞬間、誰かにこのハンバーガーを教えてあげたいと思った。 「うん、うまい!」 ハンバーガー・・・ポテト、ポテト、ピクルス・・・ そして、コーヒー?コーヒー? 違うな。 なおと スイマセーン!コーラーを追加で。 やっぱり、バーガー&ポテトには、シュワシュワコーラの方が合う! (スマホタッチ音) 会社へ、今から戻るのメールを送り、お店を出た。 なおと ごちそうさまでした~!美味しかったです! あんなにイライラしていたのに、 美味しいもの食べたらなんかスッキリした。 会社に戻って、仕事するか。 ま、今日の打ち合わせがあったからこそ、 このハンバーガーレストランにも出会えたんだから、良しとするか。 これも〝繋がり〟ってやつだな。 END |
2014年10月17日
10月17日 ~新宿・芸bar~10月17日の舞台は「新宿・芸bar」。 私は、「山田さおり」(24歳)。 2週間前、私は会社で大きなミスをしました。 ほんのちょっとの確認ミス。 でも、結果的に数多くの人に迷惑をかけてしまいました。 そんな訳で、先週1週間はそのショックと申し訳なさで、 ほとんど人と話をしてませんでした。 最低限の会話だけで。 今週になって、少しだけ元気が出てきたので、 それを察してくれた同期のミホコが、 週末の夜ゴハンを誘ってくれました。 さおり ふぅ~。美味しかった~焼肉! お肉とミホコのおかげで、元気が出たかも。 お腹が幸せになると、 あんなに悲しかったことが嘘のようにどこかへいった。 時間は・・・夜の9時前。 ミホコが、まだ早いからもうちょっと遊んで行かない?と。 さおり いいけど・・・どこで?新宿で? 終電までは大丈夫だけど・・・ 私は、一応確認のため、乗り換えアプリで終電時間の確認を。 一方ミホコは、何やらスマホで調べ出した。 今日の出勤メンバー?とかを調べてるらしい・・・ さおり 何?何、出勤メンバーって!?わかった、ホストでしょ! ホストとか行かないよ!! ホストではないと否定し、信用してない私の肩を抱き、 ミホコは歌舞伎町の奥へと私を誘う。。。 区役所通りをさらにディープな方へ。 そして、絶対ひとりでは入ることのない、 いや一生来ることはないであろう・・・雑居ビルの2階へ。。。 さおり ねぇミホコ・・・どこ?ホントにどこへ行くのよ?? 不安でいっぱいの私の言葉に応えることもなく、 ミホコはとあるお店のドアを開けた。 さおり え!ココ!? 入口には、「ゲイバー」の文字。 ゲイバーとは言っても、「芸人の芸」に「BAR」で「芸バー」。 いわゆる、オネエの方々がいらっしゃるゲイバーとは 様子が違うみたい。。。 開けると中はBARのような店内。 そして、ホストとは程遠いような逆イケメンの男性が、 歌っていたり喋っていたり暴れていたり。 ミホコは私に、「ね、ホストじゃないでしょ」と。 さおり うん・・・でも、何なのこのお店は?? 「芸bar~(ゲイバー)」は、その名の通り・・・ 駆け出し、修行中の芸人、俳優、ミュージシャンたちが、 相手をしてくれて盛り上げてくれるお店。 ホストクラブならイケメンのホストが、 でもここ芸bar~では、まだそれほど売れていない若手芸人さんたちが、 接客をしてくれるのです。 さおり へぇ~!そういうお店なんだ~!知らなかったよ。。。 てっきり、歌舞伎町の怪しいお店に連れて来られたと思って 焦っちゃった。 じゃあ、さっき出勤メンバーを調べてたのも、 ここのお店にいる芸人さんのことだったのね。 ミホコは、お店にいる若手芸人さんについて、いろいろ教えてくれた。 あの芸人さんは、一時期エンタの神様で小ブレイクした ピン芸人さんだとか・・・ あっちの芸人さんは漫才師のボケの方で、 最近大阪事務所から東京所属となって正念場なんだとか・・・ さおり ねぇミホコ、なんでそんなに詳しいの?? え・・・?うんうん・・・ ウソ!?ミホコって、若手のお笑いライブに行くのが趣味だったの? そうだったのぉ~知らなかった~。いが~い! そんなこともあって、ミホコは前に一度、 ここのお店に来たことがあったんだとか。 で、今夜は私が元気がなかったから、 ここに来れば元気になるはずと思い、連れてきてくれたんだって。 さおり そうだったんだぁ、ありがと! (カメラシャッター音) ミホコは、若手の芸人さん全員と、 順番に2ショットの写真を撮ってる。 この中の、誰が将来ダウンタウンになるかわからないからね・・・と。 うわ、ミホコって貪欲。。。 でも、私の知らないことをたくさん知ってるミホコとは、 これからもずっと〝繋がって〟いたいな。 (アラーム音) さおり あ!ミホコ、終電の時間だよ。ほら、急いで帰るよ! あと・・・今日はありがとう。 ココのお店も楽しかった、また来ようね! END |
2014年10月10日
10月10日 ~住吉・中華料理 栄福~10月10日の舞台は「住吉・中華料理 栄福」。 俺は、「中沢とおる」(37歳)。 仕事は、デザイン関連会社の広報と営業。 今日は、会社の後輩・遠藤くんを引き連れ、 お得意様へのあいさつ回り。 それと、後輩の遠藤くんに、 来月転勤する俺の仕事を受け継いでもらうための、引き継ぎ作業。 とおる 遠藤くん、お疲れ。 仕事の流れ・・・なんとなくわかった? ま、焦らずに。徐々にでいいからさ。 大学時代は柔道部で、俺の倍ぐらい体の大きい遠藤くんは、 太い指で細いペンを持って、小さな手帳に一生懸命メモを取ってる。 メモを取りながらも、俺の言葉にひとつひとつキッチリ返事をし、 そして吹き出す汗も拭きながら、とにかく健気だ。 とおる そういえば・・・お昼食べてないな。 腹減ったよね? よし・・・じゃあどこかでメシにしよう・・・ すると、ここで遠藤くんから提案が。 イマ俺たちがいる住吉に、 「中華料理の栄福」というお店があるらしく、 友人に薦められたお店で、 遠藤くんは前から行ってみたかったんだとか。 なぜなら、遠藤くんは無類の中華好き!だそうだ。 確かに中華をモリモリ食べそうな体格はしている・・・ とおる あ、そう! このへんに?・・・近いのかな?? 俺と遠藤くんは、お互いスマホで調べてみた。 「住吉 中華 えいふく」と入れたら、グルメサイトですぐに出てきた。 どうやら住吉の老舗中華料理店で、地元でも有名なお店のようだ。 とおる あ~~~、地図見ると・・・結構近そうじゃん。 遠藤くん、今日はお腹食べな。 がんばってくれたお礼に俺がおごるから! 遠藤くんは、満面の笑みを見せ、 お客様にもしないような最敬礼で、「おごる」と言った俺に頭を下げた。 「中華料理の栄福」は・・・ 来年2015年で創業60年という、超老舗な中華料理店。 錦糸町と住吉の中間点ぐらいで、どちらの駅からも歩いてスグ。 地元の人でも知る人ぞ知る・・・といった名店のようです。 街の中華屋さんと言うよりは、もっと落ち着いた雰囲気。 店に入り、メニューを遠藤くんに任せ、お冷を一口飲み・・・ とおる さて、何を食べようかな・・・ 一息ついて、メニューを見ようかな・・・ぐらいで、 早速「炸裡背」という一品が届いた! とおる は、はやい!? あれ??もしかして遠藤くん、もう頼んでたの!? (シャッター音) どうやら、俺がボヤボヤしてるうちに、 遠藤くんは注文をしていたらしい。。。 そして、この「ジャリチ」は、遠藤くんが以前から噂で聞いていて、 どうしても食べたかった1つらしい。。。 どんなモノかというと・・・豚肉の肉のニンニク生姜揚げ。 フリッターのように、カリカリでクリスピーに揚げられていて絶妙! 熱々にちょっと塩かけて食べます。 一方遠藤くんは、そんな「ジャリチ」の写真を撮って、 すぐに食べ始めた。 とおる 初めて食べるこの食感・・・美味しいね! 遠藤くんを見てると、なんか食欲がわいてきたな。 「栄福」には、このジャリチ以外でも有名な料理があるそうです。 それは・・・「韮溜湯麺(ヒリュウタンメン)」! 麺の上に、ニラ、豚肉、筍、キクラゲをピリ辛に炒めて、 トロミをつけたあんがタップリのってます。 ニラにたっぷり過ぎて、麺が見えない程。 とおる ニラとスープと麺・・・これが合うねぇ。 遠藤くんいけるよ。うまいね、これ! 遠藤くんは、仕事の時以上に汗をかきながら、 タンメンといつの間に頼んだのか・・・チャーハンを食べてる。 何か、話しかけちゃいけないかのような緊張感が漂う。。。 格闘家が、真剣勝負をしているかのような・・・そんな緊張感だ。 とおる そういえば、さっき遠藤くん料理の写真を撮っていたけど、 TwitterとかFacebookとかやってるんだ。 ん・・・?え?あ、やってないだ。 じゃあ、なんで写真だけを撮っていたの?アップするんじゃなくて? えぇっ!!あ、そう・・・ 理由を聞いて驚いた。 遠藤くん曰く、料理の写真はSNS用ではなく、 お腹が空いたり仕事でめげそうになった時、 美味しそうな料理の写真を見て元気を出すんだとか・・・ ビックリした。 とおる 遠藤くんさ、俺が転勤しても何か困ったら、いつでも連絡しな。 仙台に行っても、遠藤くんと先輩・後輩の〝繋がり〟であることは 変わりないんだから。 そう伝えると、遠藤くんからは、 仙台にある美味しい超過料理のお店を勧められら。 とおる わ、わっかた。。。行ってみるよ。。。 え!?追加で春巻きも・・・おぉ、いいよ。 しかし食うねぇ~。 それに!?野菜炒めも・・・い、いいよ。 く、食うねぇ~~~。 END |
2014年10月3日
10月3日 ~羽田空港・第2旅客ターミナル 展望デッキ~10月3日の舞台は「羽田空港・第2旅客ターミナル 展望デッキ」。 私は、「草野ななみ」(29歳)。 今日は、羽田空港へ知人をお迎えするために、やってきました。 知人といっても・・・ま、彼氏なんですけどね。 私をひとり置いて、沖縄へ遊びに行った、 彼氏「ケンちゃん」(31歳)のお迎えです。 ななみ さて、ずいぶん早く空港に着いちゃったな・・・どうしよう? (空港アナウンス) 飛行機が到着するまでの間、 第2ターミナルでもブラブラしてみようと思い、フロア案内を確認。 ななみ 羽田空港の中って、結構いろんなショップや レストランが入ってるのよね。 あ、でも・・・5階の展望デッキってとこは・・・行ったことないかも! よし、展望デッキに行ってみよう。 エレベーターに乗って、第2ターミナルの5階へ。 羽田空港の展望デッキ、第1旅客ターミナルは6階と屋上、 第2旅客ターミナルは5階にあります。 第2ターミナルには「カフェ」もあり、 展望デッキで飛行機を眺めながら食事も楽しめるんです。 私も、展望デッキの前にホットコーヒーをテイクアウト! (飛行機発着音) ななみ うわー!展望デッキ広いなー!! イイ天気~。日差しがまぶしい~。 初めて入った展望デッキは、想像以上の広さと、 発着する飛行機の迫力にビックリ!! レンズがすごく長いカメラを持って、写真を撮っている人がいたり。 望遠鏡をのぞいて、飛行機を見ている小学生がいたり。 ひとり、物思いにふけてる方がいたりと・・・様々。 ななみ あ、飛行機!離陸の瞬間だ! (シャッター音) ななみ やった!撮れた。 特に飛行機へ興味はないけど、 なんかこの状況にテンション上がっちゃって写真を撮ってみたり、 見たことないようなピンクでかわいいデザインの飛行機があったから、 ネットでどこの飛行機か調べてみたり。 ななみ うん、展望デッキ楽しいな! 撮った飛行機の写真をSNSにあげてたりしてスマホをいじってたら、 彼氏・ケンちゃんと撮った写真が出てきた。 そして、今日はただお迎えに来てる訳じゃないことを、思い出した。 私とケンちゃんは付き合って、もうすぐ5年。 もちろん、お互い結婚を意識しての付き合いであることは・・・そう。 だから私も、こうやって1人で沖縄に行っちゃったりする、 マリンスポーツと沖縄が大好きなケンちゃんのことを、 うるさく文句も言わずに見守ってきた。 でもね、だからっていつまでもこのままでイイ訳じゃない! 私だって来年30だし。。。 友達や会社の同僚にちょっと話したら・・・ 「時間の無駄だよ。別れちゃいな」とか。 「もっとイイ男みつけて結婚しちゃいな」とか言われるし。 だから私、今日は決めたんです! 帰ってきたケンちゃんに、私からちゃんと将来の話をするの。 きっと、楽しかった沖縄のシュノーケリングの話や 洞窟探検の話とかしたいんだろうけど、今日はダメ! まずは、私の話を聞いてもらいます。 大丈夫!ちゃんと話せば、きっと私の気持ちは伝わるはず! (アラーム音) ななみ さ、もうすぐケンちゃんの飛行機が到着するな。 シミュレーションはOK! でも・・・どこで話し出そうかな? 到着ロビーからケンちゃんが出てきた瞬間・・・は、 ちょっと唐突過ぎるな。 ま、そのへんのカフェとかに入ればいいか。 ななみ よし!じゃあ迎えに行こう。 とか言いながら・・・ちょっと不安。。。 ハッキリ聞いて、思いっきり嫌われたらどうしよう?? いや、大丈夫・・・ ふたりの気持ちはいつも同じ!いつも〝繋がっていた〟はずじゃん! ななみ よーしケンちゃん。 今日こそは、ハッキリ答えてもらうからねぇ~!! END |
10月31日の舞台は[uri= http://www.tokyoinfo.com/shop-171.html]「東京駅・いろり庵」[/uri]。