[今週のつながる劇場]2014年6月13日
6月13日 ~亀戸・亀戸天神社~私は「伊藤あかね」(24歳)。 仕事は、実家の喫茶店でアルバイトをしてます。 今日は、バイトもお休み。 そして、朝からイイ天気!! しかも、先日買った新しい自転車も、ウチに届いたのです。 あかね うわー、ピッカピカだ!! これから、これが私の新しい愛車だ。 「よろしくお願いしますね」 前から欲しくて、ひと目惚れで買った黄色い自転車。 これに乗って、街をウロウロするのが私の憧れだったのです。 (写真メール音) あかね ん~~~カワイイ!! 私は、早速写真を撮って、blogにアップ! とにかく、この黄色い愛車を、みんなに見せたくてたまらないのです。 あかね こんなにお天気もイイことだし・・・ ちょっとサイクリングでも行ってこようかなっと♪ あかね (鼻歌)♪ありの~ままでぇ~ フフフフフンフフ・・・ ご機嫌に鼻歌を歌いながら、日焼け止めをばっちり塗って、いざ出発! こういうサイクリングの時は、ゴールは決めず、気の向くままに走ってみようかな。 (自転車の車輪音) あかね ヒャーーーーー!気持ちイイーーーーー! ♪ありのぉぉぉ~~~~~っままでぇぇぇ~~~~~っ ヤバイヤバイ・・・自転車が気持ちよすぎてレリゴーを熱唱してた・・・ (ブレーキ音) あかね スカイツリーの方に来ちゃったな・・・ よし!じゃあもうちょっとあっちの方へ行ってみよう! スカイツリーから東の方へはあまり行ったこともないので、 今日はさらに向かってみることした・・・ あかね ん?「かめいど・・・てんじん・・・しゃ」?? あー、亀戸天神だ!! 確か・・・私の七五三の時、おばちゃんたちとここに来た憶えがある。 でも・・・定かではない。 あかね ママにメールして聞いてみようっと! 私はママに確認のメールを送り、 自転車を押しながら亀戸天神に近づいてみた。 真っ赤な鳥居を抜けると、丸くてカワイイ橋が見える。 あかね 太鼓橋・・・あ、太鼓橋って聞いたことある!この橋のことなんだ! 橋のてっぺんにくると、意外にも目線は高く、 亀戸天神の全体像が見えるのです。 そして、橋の下の池には・・・ないかいる!? あかね はっ!亀!?池に亀がいるよ!! 私は、その亀の多さに、声を出してリアクションしてしまった。 あかね え?なんで? もしかして・・・亀戸天神!だから・・・亀!?え、そういうこと?? 気になって仕方のない私は、すぐに検索して調べてみた。 亀戸天神社の公式ホームページには「亀」の件が 明記されてはいなかったのですが、wikiによると・・・ ここ、亀戸天神社は学問の神である 「菅原道真」を祀っているとのこと。 そのため、毎年受験生が合格祈願に訪ずれる。 その後、受験に合格した生徒たちが、お礼として再び訪れ、 池にカメを放流していく人が、その昔いたんだとか。。。 正式にそういうきまりがある訳ではなく、 亀戸という地名や池があることなどからこの行いが自然に広まった。 ・・・らしい。 あかね へぇ~~~~~。 この亀たちは、合格した受験生たちが置いていった亀なんだ・・・ この亀の数からして、そうとうの受験生たちが合格したんだろうな! たいして動かない亀を、こうやって橋の上から眺めているだけで、 なんかイイ気分になる。 あかね 学問の神様なのかぁ・・・ 受験の時、ここで神頼みしてたら、 もうちょいイイ学校は入れたかもね・・・ ま、卒業できないかもしれないから、無理しなくてよかったんだけど。 (メール受信音) あかね あ、ママからだ! (メール本文) 「あなたが七歳の時、亀戸天神さんで七五三のお参りをして、 元気に成長してるお礼と、将来のお祈りをさせてもらったわよ。 行ってるんだったら、ちゃんとお礼しなさい」 あかね そっか!やっぱり来たことあったんだ。 偶然だったけど、子供の頃の記憶が〝繋がった〟!! (メールの続き) 「あとねあかねちゃん、帰りに近くの「船橋屋」さんで、「くず餅」と「と ころてん」買ってきてね」 ・・・だってさ。 ついでに買い物頼まれた。まぁいいけど。 あかね でも、ここまで元気に、病気もケガもなく生きてこられたってことは、 ママが言う通り、亀戸天神様のおかげかもね。 (鈴の音~柏手) 七歳の時から見守ってていただき、ありがとうございます。 これからも、よろしくお願いします。 ぜひ、今後は、恋愛の学問で私を合格させてください! END |
2014年6月6日
6月6日 ~珈琲茶館・集 イトシアプラザ有楽町店~6月6日の舞台は「珈琲茶館・集 イトシアプラザ有楽町店」。
![]() 俺は「牧 たつや」(40歳)。
車のリース会社に勤めるサラリーマン。 小学5年生の娘と奥さんがいます。 今日は、小学校の同級生と、同窓会の打ち合わせ。 今回、なぜか俺が同窓会の幹事というか・・・まとめ役というか・・・ 正直苦手なんだけど。。。 たつや あれ、ちょっと早く着いちゃったかな・・・ 先に入ってるって、メールしとこ。 待ち合わせの店に着いた俺は、外がよく見えるテラス席に座った。 たつや イイ天気だなぁ~♪ お店の雰囲気も良いし、最高だ。さすが大人の街「有楽町」。 待ち合わせの場所は・・・ 「珈琲茶館・集イトシアプラザ有楽町店」という、 ちょっとオシャレなカフェ。 周りを見渡すと、落ち着いた大人の女性客やビジネスマン、 年配のご夫婦・・・そんな客層。 たつや ん?なになに・・・なんか書いてある。 「毎月の旬摘み珈琲」 世界のコーヒー産地で、最も旬の時期に収穫された最高級豆です。 大切に育てられた希少なコーヒー豆を、心を込めてお淹れします。 今しか飲めないスペシャリティーな珈琲をごゆっくりお楽しみ下さい。 たつや スイマセーン!「プレミアムアイスコーヒー」をひとつ。 早速頼んでみた。 コーヒーのこと・・・特に詳しいわけではないが、 こんな風にご紹介されたら、頼むしかない。 たつや うーーーん・・・・イイ香りだ!! 店の奥の方から、コーヒーを淹れる、香ばしい香りがしてきた。 あまりのイイ香りに、思わず目を閉じてしまった・・・すると!! 聞き覚えのある声で、「たつやっ!!」と呼ばれた。 それは、待ち合わせの相手、もうひとりの幹事でもあるマユミが、 俺の目の前にいた。 たつや おー、まゆみ!遅いよ~。 ・・え?俺が!?今!?目を閉じてた?うん、まぁちょっとね・・・ ほら、あの・・・コーヒーの香りを楽しんでて・・・まぁいいじゃん! ほら、マユミも注文しな。コーヒー?ホット?アイス? 今日は、同窓会のための第1回の幹事打ち合わせ。 マユミとは、今でも年に1~2回程度会う、家族ぐるみの友達。 たつや で、どうなの女子の方は?どのぐらい集まりそう? あ、そう・・・マジで!結構集めたじゃん。 さすがマユミ!校内ナンバーワンの顔の広さは変わらないねぇ。 でも、小学生時代の同窓会となると、 さすがに連絡先のわからない奴らもいる。 何より、担任だった水谷先生と連絡が取れない。。。 教員をお辞めになってから、どこにいるのか・・・情報がなかった。。。 たつや 水谷先生は絶対呼びたいよな~。 俺とマユミは、連絡の取れない先生と同級生たちの捜索方法を考えた。 実家にお電話して、ひとりずつ連絡先を教えていただくとか。 アドレスがわかる人には、一斉メールしてそれを転送してもらうとか。 たつや でもさぁ、今はネットがあるから助かるよな。 ネットがなかったら、小学生の同級生なんて連絡絶対取れないって。 (受信音) あ、マユミ!ケータイ鳴ってる。 メールをチェックしたマユミは、なぜかすごくビックリしていた。 たつや マユミ?どうしたの? 同級生のひとりから、マユミにメールが届いたらしい。 そこに書かれていたのは・・・ 「担任だった水谷先生の電話番号ゲット! 電話をしたら奥さまが出て、夜にもう一度かけ直すことになったよ。 ということで、今夜同窓会のこと聞いてみます」 という内容だった! たつや マユミ、やったじゃん!!先生の連絡先わかったんだ!! 先生、来てくれるかな・・・来て欲しいなぁ~!会いたいなぁ~!! その後、先生にお伝えしたところ快くOKをいただき、 水谷先生の同窓会参加が決まった。 そのニュースを同級生のみんなにメールで知らせると、 それをキッカケにジャンジャン同窓会参加の返信がかえってきた。 たつや やっぱり・・・先生のパワーはスゴイな。 小学校卒業してから、かれこれ30年近く。 また、あの頃の友達や先生たちと繋がれると思うと・・・ ワクワクしてきた! もうホントに、同窓会が楽しみで仕方ない!! END |
2014年5月30日
5月30日 ~東新宿・舌鼓~5月30日の舞台は「東新宿・舌鼓」。 ![]() 私は、「山田はじめ」(40歳)。 現在は、父親の製造業を継いで、日々工場勤務。 一応、二代目の工場長。 そんな俺も、10年前までは、 とあるラジオ局でディレクターをやっていた。 30歳を機に、リタイアしたおやじの跡を継ぐことを決心して、今に至ってる。 はじめ 久しぶりに来るな~、ここ。 東新宿の街は変わったけど、お店の雰囲気は変わってないな。 小久保さん、もう着いてるのかな? (発信音) はじめ あ、もしもし・・・はじめです。 小久保さん、もういらっしゃいますか? あーホントですか!僕もイマ目の前です。 はい、行きまーす! (ピッ) 今日は、ラジオ時代にお世話になっていた 小久保プロデューサーから連絡をいただき、 当時よく使っていたもつ鍋屋さんにやって来た。 (ガラガラガラ~) はじめ あー!小久保さーん!お久しぶりですー! どのぐらいぶりですかねぇ・・・僕が辞めた後・・・ 1,2回会いましたっけ・・・ どっちにしても5年以上は経ってますね。 このお店は、今も来てるんですか? 僕はスゴイ久しぶりです! ぜんぜん変わってなくて、すぐわかりましたよ! 東新宿にある、「博多串焼き・薩摩地鶏」の美味しいお店「舌鼓」。 鹿児島直送の美味しいさつま地鶏と博多本場のもつ鍋。 お酒も、日本全国から厳選された、焼酎と梅酒は圧巻の品揃えなのです。 森伊蔵、魔王、百年の孤独、天使の誘惑、佐藤の黒、伊佐美、十四代などなど。 ラジオ勤務時代、打ち合わせ、反省会、打ち上げ、企画会議・・・ なにかと使わせてもらったお店です。 はじめ 昔から、焼酎好きの小久保さん、お気に入りのお店でしたね! 到着すると、小久保さんは早くも一杯始めていた。 焼酎と、サメ軟骨と鶏軟骨を梅肉で和えた「梅水晶」をアテに。 そのへんも、昔とぜんぜん変わってなくて、なんか嬉しくなった! はじめ 誘っていただいて、嬉しかったです。 ラジオ辞めてから、なかなかみなさんと会う機会もないもので。。。 あ、はい・・・かんぱーい! (ちんっ♪) はじめ 今日は・・・どうして誘ってくれたんですか? お電話もらってから、「どうしてかなぁ~?」って気になってたんです。 俺は、なぜわざわざ誘ってくれたのか・・・ 俺に何か話でもあるのか・・・ 小久保さんに、その理由を聞いてみた。 すると小久保さんは、一瞬だけ考えて・・・「別に」と。 ただ、デスクの整理をしていたら、俺の名前が書いてある紙資料が出てきて、 何やってるかな~って気になったから電話しただけ・・・と。 はじめ あ、はい。 そうですね、まぁなんとか跡を継いでます。 なんだかんだで10年経ちますから、 最近やっとこっちの世界でも形になってきたかなって カンジですが・・・ たまに、ラジオのことも思い出しますね。 なんせ、工場勤務はなかなか渋いですからね~。 小久保さんは、まったく業種の違う俺の仕事の話を、 じっくり聞いてくれてる。 俺も、仕事の愚痴や、工場の不満など、 すっかり昔のカンジで話していた。 はじめ あ、なんか・・・スイマセン! こんな、僕の今の仕事の話・・・聞いても、 小久保さん訳わかんないですよね。 お酒もすすみ、調子に乗って話していた自分に、ちょっと反省。。。 すると小久保さんは、気にしないで何でも話してイイと言ってくれた。 例え今の仕事が違っても、知り合いだし、飲み仲間なんだからって。 「はじめの番号は、俺のケータイに入ってるんだからな。 いつでも〝繋がるんだろ〟これからも、俺が呼び出した時は、すぐに飛んで来いよ!」 はじめ はい!いつでも呼んでください! 仕事が変わっても、 今でも部下のように扱ってくれることがとても嬉しかった! こんな風に、分け隔てなく会ってくれる小久保さん、カッコイイな! はじめ じゃ、小久保さん・・・そろそろもつ鍋いきますか! あー、わかってますよ。ニラ多めでしょ?変わってませんねー! END |
2014年5月23日
5月23日 ~東京ソラマチ・MAX BRENNER~5月23日の舞台は「東京ソラマチ・MAX BRENNER」。 ![]() 私は、「島田むつみ」(32歳)。 東京でひとり暮らし。まだ独身。。。 三姉妹の長女で、下のふたりがサッサと結婚しちゃったもんで、 私はあんまり焦ってはいない。 むつみ お母さん!ヨシエおばちゃん!ここだよ! 今日は、田舎から母と、母の姉のヨシエおばちゃんが、 ふたりで東京に遊びに来た。 私にも会いたいということで、東京スカイツリーで待ち合わせ。 でもホントは、私に観光ガイドをしろということなんだろう。 だいたい、察しはついている。 むつみ あー久しぶり!ヨシエおばちゃんも、元気だった? え!?なに? スカイツリーと一緒に写真・・・そんなに急がなくても・・・ じゃあ、いくよ! ココからだと、近すぎてスカイツリー全部入らないからね。 はい、チーズ! (カシャ) 三姉妹の私が言うのもアレだけど・・・ ウチのお母さんとヨシエおばちゃんの、この姉妹はホントにわがまま。 二人揃うと、勝手なことばっかり言って、ぜんぜん言うこと聞かない。 むつみ さて、どうする?疲れたでしょ? ちょっとお茶でもする? 私の話、全然聞いてない。 ふたりは壁にかかっているフロアガイドを見ながら、 楽しそうに笑っている。 どこへ行きたいって言うんだろ? まぁ、スカイツリーだから、やっぱり展望デッキかな? むつみ ねぇ、決まった? どこから行く? ふたりが指を差したのは、展望デッキではなく・・・ 意外にもイマ表参道で話題のチョコレートのお店だった!? むつみ え!?ここ行きたいの?? 聞けば、朝の情報番組で観たとか。 行きつけの地元の美容院でも、 東京のおすすめスポットだって聞いたらしい。 ホントに新し物好きなんだから。 むつみ 来たかったお店って、ここのことでしょ。 お母さんとヨシエおばちゃんが行きたかったのは・・・ 「マックスブレナー・チョコレートバー」 イスラエル発、ニューヨークで大人気のチョコレートバー。 表参道ヒルズ店に続き、東京スカイツリー・ソラマチに、2号店がオープンしました。 チョコレートのテーマパークのような店内には、 五感を刺激するインテリア、ユニークな食器、 ポップなパッケージが並び、新しいチョコレートの楽しみ方など、 今迄にないチョコレートエンターテインメントのお店なのです。 むつみ エーッ!!こんなに並んでるのー!? ねぇねぇどうする・・・行列だよ!並ぶの!?ねぇ並ぶの!? ・・・並ぶんだ。 並んでる様子を、写真を撮って妹たちに送れとか・・・ 待ってる時間も、惜しみなく楽しんでるお母さんとヨシエおばちゃん。 そういうところ、ホントに感心します。 私は、東京に住んでるから、 いつでも来られるって感じになっちゃうけど、 ふたりは今日しかないんだもんな。 そうだ!せっかく来てくれたんだから、 私も文句ばっか言ってないで楽しもうっと! むつみ ねぇねぇ、メニューあるよ。 どうする?ナニ頼む? イチゴをチョコレートにつけて食べるんだって! これ美味しそうじゃない!! チョコレートいっぱい食べたら・・・また太っちゃうって? ナニ言ってるのお母さん、これ以上は太らないわよ! メニューを見ながら、3人でワイワイ喋っていたら、 意外にもあっという間で店内へ。 ソラマチ店の中は、チョコレート工場をイメージした雰囲気で、 天井や壁にチョコレート色したパイプが張り巡らされている。 インテリアもすべてチョコレートのイメージで、 座ってるだけで甘い気分になる。 むつみ お母さんのは・・・それナニ? へぇ~、「クラシックヨーロピアンフォンデュ」? あ、マシュマロを焼いて、チョコレート付けて食べるんだ! ヨシエおばちゃんは? バナナとワッフルとアイスにチョコレートソースかけて食べる、 「バナナスプリットワッフル」! 私は・・・イチゴにチョコレートを付ける「チョコレートディップ」! どれも、美味しそう~ 食べよ!食べよ! それちょっとちょうだい!こっちの食べてイイよ・・・ 私とおばちゃんふたりは、もうチョコレートに夢中! 周りはカップルや若いギャルばっかりの中、 私たちもキャッキャ言いながらチェコレートまみれに。 むつみ いやぁ~~~美味しかったね~💛 ねぇねぇお母さん!おばちゃんも!・・・ 余ったチョコをペロペロ舐めないでよ。 ・・・と、注意はしたものの、実は私も無意識のうちに指をなめてた。 さすが身内!こんなところで家族の〝繋がり〟を感じるなんて!! むつみ さてさて、このあとはどうしますか? え!?何か食べたい?? イマ食べたばっかじゃーん。。。 END |
2014年5月16日
5月16日 ~皇居・パレスサイクリング~5月16日の舞台は「皇居・パレスサイクリング」。 ![]() 俺は、「長瀬ともお」(37歳)。 地元で印刷工場をやってます。一応、俺が二代目。 そして、今日は三代目になるかどうかはわからないけど・・・ 息子・長男のナオトと一緒に、自転車の練習をしに来ました。 ともお ほら、ナオト!走るな。 ナオトも小学一年生。 そろそろ補助輪なしで、自転車ぐらい乗れないと、 男子としては恥ずかしいだろうと思って・・・ でも、いきなり自転車は買わないで、 まずは練習してみようというママの提案もあって。 皇居にやって来たわけです。 ともお ナオト、こっちだぞ! ここ皇居では、「パレスサイクリング」という「自転車乗り方教室」が、 毎週日曜日に開催されているんです。 たまたま、ネットで調べていて知ったんだけど。 パレスサイクリングのコースは、 祝田橋(いわいだばし)~平川門(ひらかわもん)の往復およそ3km。 お堀と松の緑に囲まれた皇居周辺で、快適なサイクリングを、 しかも無料で体験できるとのこと。 小学生以上なら、自転車に乗れない大人も、 「自転車乗り方教室」で教えてくれるんだって。 ともお ナオト、ここだ!ここに並んで。 俺とナオトは、貸出自転車の申込書を書いて、 ヘルメットやサポーターも付けて、 そしてナオトの身長に合った補助なし自転車を借りた。 乗り方教室に頼らず、 ここは自転車に乗れるパパが教えてあげることにした。 ともお ナオトいいか、ちょっと練習すればスグだから。 帰りには、スイスイスイ~って乗れるようになってるから。 大丈夫!パパに任せとけ! (チリンチリン♪) とはいっても、初めての補助輪なし。 いきなり乗れるわけもなく、 俺が後ろを支えながら一緒に小走りして付いていった。 ともお 前をしっかり見て!下向いちゃダメだ。 漕いで!ペダルも漕いで! ハンドルしっかり!しっかり握って! ナオトは一生懸命にがんばっている! しかし、自転車の乗り方を教えるという、 パパならではの醍醐味だが・・・これほどまでキツイとは!? もっと楽しく、子供と和気あいあいなカンジで、 自転車の練習できると思っていたけど・・・俺の心臓はバクバクだ!! ともお ナオト、ちょっと休憩しようかな。 そんなに張り切ると・・・あとが持たないぞ。 持たないのは俺の方だ。。。 ともお そうだ。ママに練習しているところ送ってやろう。 ほら、自転車にまたがってごらん。 いいか~、いくぞ~、はいポーズ! (カシャ♪) ともお 「ナオト練習中」と書いて、送信。 よし、じゃあ・・・続きやるか? 練習するか?・・・するよな。 ナオトはもうヤル気満々だ! ホントに、今日中に乗れるようになる気だな。 なぜ俺は、そんなことを約束してしまったんだ・・・ ともお いいか、もうお前はほとんど乗れているんだ。 あとは自信だ。練習も大事だけど、自信!気持ちが大事だぞ。 いかんいかん、走りたくないから精神論を言い始めてる。。。 小1にはわかる訳ないか。 ともお よーし、行くぞー! さぁ~~~、ナオト漕げぇ~~~!! そうだ!いいぞ! (チリンチリン♪) ともお 大丈夫!ちゃんとパパが持ってるから、心配するな! (チリンチリン♪) ともお 今、ちょっとだけ乗れたぞ! ブレーキだ、止まる時はブレーキを握って! ともお ハアハアハアハア・・・ もうダメだ・・・もう走れない・・・休ませてくれ・・・ パパ・・・息が切れて・・・死にそうだ・・・ 疲れ果てた父親を見て、ナオトはあきれ顔。 ひとりで練習を続けると・・・走っていった。 こんなことなら・・・乗り方教室に入って、 専門の方にお任せするべきだった。。。 そんなことを思いながら、大の字で寝ころんだ。 ともお しかし・・・今日は天気もいいし、皇居の風も気持ちがイイな! ここで、このまま昼寝したら、気持ちイイんだろうなぁ。。。 はあ~眠い~ (メール受信音) ともお ハッ!! あ、ママからメールだ。 ん?「ナオトは乗れるようになった?」だって・・・ 寝てるのを見られてたみたいだな。 さすが奥さん、いつでも〝繋がってるな〟。 ともお ナオト~!よーし、パパは復活した。 もっかい練習だ! もうちょっとで、絶対乗れるようになるからな!! END |
6月13日の舞台は「亀戸・亀戸天神社」。