[今週のつながる劇場]2014年4月4日
4月4日 ~豊洲・焼野菜 恵煉(エネル)~4月4日の舞台は「豊洲・焼野菜 恵煉(エネル)」。
![]() 私は、都内の撮影スタジオで受付や事務の仕事をしている
「白岡すみれ」(28歳)。 昨年結婚をして、現在は都内で主人と二人暮らし。 主人は、本屋さんの店長さん。 でも、この春から主人の転勤で、九州の宮崎県へ行くことになりました。 (着信音) のぞみ もしもし、景子!久しぶりー! メール見てくれた? うんうん・・・そうなんだ・・・宮崎県に行くの。転勤だって。。。 私、東京から出たことないからすごい不安だし。。。 そうだねぇ、宮崎に行ったらなかなか会えないだろうから、 ごはん行こうよ。ね! うん、また連絡するから、はーい!じゃあね。 あの電話から2週間。 そんな訳で、今日は東京を離れる私の為に、 高校生時代からの親友・景子とごはんへ。 お店は景子が探してくれたので、 地下鉄有楽町線に乗って「豊洲駅」で下車。 のぞみ 豊洲・・・久しぶりに来たけど、ずいぶん変わっちゃったなー。 アニメに出てくるような未来都市みたい。 えーと、待ち合わせのお店は・・・ここかな!! 景子はもう来てるかな・・・ 景子が、私の為に予約してくれたのは・・・ 豊洲にある「鉄板 焼野菜ダイニング 恵煉(エネル)」というお店。 野菜好きの私のために探してくれたのか。 それにしても・・・〝焼野菜〟がメインのお店なんて珍しい!! さらに、梅酒の種類も豊富で、女性人気のお店らしい。 ワクワクしてきた!! のぞみ あの・・・6時から予約していると思うんですが・・・ まだ来てないかな・・・あっ!景子!! 店内の奥には、もう景子がいた。 ん?景子の周りにも数人の人がいる。 のぞみ ん??景子の友達かな・・・違う、見覚えあるなぁ・・・ ハッ!!え?え?え? 「カオリ?」「めぐみ?」「トモちゃん?」「サトちん?」 な、なんでみんないるの?? 景子と二人っきりのごはんと思っていたのに・・・ そこには、高校時代の同級生たちが集まっていた。 思わぬサプライズに・・・涙があふれてきた。 のぞみ なんで?ねぇなんで?どうしたの?なんでいるの?? お店に入ってから数分間、私は「なんでなんで」を繰り返し、 みんなに聞いていた気がする。 あまりの驚きと嬉しさに、事態を把握できなかったのだと思う。 のぞみ 景子、ありがとう!! 私のために・・・今日みんなを集めてくれたんだ。 高校を卒業してから、10年ぶりに会う友達もいる。 景子みたいに、まだ独身でバリバリ働いている友達・・・ 子どもが3人もいる友達や・・・ バツイチの友達や・・・ 見違えるほどキレイになってる友達や・・・ ずいぶんと太っちゃった友達など・・・ のぞみ 10年ぶりかぁ・・・そりゃあ、みんな変わるよね。 間接照明がオシャレでシックな店内。 テーブルの上には、ヘルシーな焼野菜料理「焼きアボカド」「焼長芋」などが並んでる。 でも、私たちの席は、放課後の教室状態! 完全に女子高生時代に戻って、大騒ぎしていた。 [SE]メール受信音 スマホにメールが届いた。 今日、どうしても来られなかった他の友達からのメール。 「今日は行けなくて残念だけど・・・気持ちは一緒にかんぱーい!! 宮崎で旦那さまと一緒にがんばれ!!」 と、ビールの写真。 「宮崎ベイビー待ってるぞ!のぞみ、だーいすき!」 と、キス顔の写真・・・など。 [SE]宴会ノイズ ここ数年でも、一番楽しかった時間はあっという間に過ぎ、 そろそろ終了。。。 最後は、景子に促されて、私からみんなにお礼の一言を・・・ のぞみ みんな、今日は私の為に集まってくれて、ホントにありがとう。 宮崎の方へ引っ越してしまう前に、なかなか会えないみんなと会えて、 最高に幸せだった。 できることなら・・・宮崎には行きたくないけど・・・ 主人の仕事の都合なので、がんばって行ってきますね!! 大人になるとなかなかみんなで遊べないけど、絶対また集まろうね。 気がついたら、なぜかまた泣いていた。。。 よく見ると、親友の景子も泣いている。。。 知らない土地へ行くのは、不安でさみしいけど・・・ 私には、こんなに素敵な友達と、いつでも〝繋がって〟いられるんだ。 何かツライことがあったら、いつでも電話しよう・・・ そう思ったら少し不安じゃなくなってきた。 のぞみ あ、最後にみんなで写真撮っておこうよ!! 私のスマホ取ってー! じゃあいくよ~ハイチーズ!! [SE]カシャ! END |
2014年3月28日
3月28日 ~錦糸町・居酒屋UZU~3月28日の舞台は「錦糸町・居酒屋UZU」。 ![]() 今日は、俺の地元、墨田区「錦糸町」の駅で彼女と待ち合わせ。 俺は、金沢トシアキ(32歳)。会社員。 彼女は、トモコ(26歳)。ホテル勤務。 付き合って・・・もう4年ぐらいかな。 (着信音) トシアキ 「(TEL)もしもし・・・あ、もういるよ。うん、どこどこ?」 あ、トモコー!こっちこっち。 仕事、大丈夫だったの? よし、じゃあ行こうか! どこにって・・・ あのさ、仕事の仲間に聞いたお店なんだけどさ・・・ 先日、職場の同僚に教えてもらった噂のお店。 そこには、仕事の仲間と、打ち合わせを兼ねて行ったらしい。 途中、打ち合わせが煮詰まって、険悪なムードに。 ところが、出てきたステーキがうますぎて、 打ち合わせどころじゃなくなったとか。 また、食べ終わった後は、みんな笑顔に変わったという。 トシアキ というお店らしいんだ・・・な、行ってみたいだろ!? 錦糸町の駅から、歩くこと2~3分。 四ツ目通りに面する、ラーメン屋さんの2階にその店はあった。 トシアキ ここだ! 「居酒屋UZU(渦)」 本格ステーキを楽しめる居酒屋。 定番のビストロメニューから、カクテルやウィスキーの種類も豊富。 階段を上がり、店内へ。 入ってみると・・・へぇー! 店内はウッディな造りで、暗めな間接照明で、とっても大人な雰囲気。 トシアキ なんか・・・ぜんぜん居酒屋っぽくないな。 オシャレなカフェBARってカンジ。 小ぢんまりとした店内は、30人も入ったらいっぱいだろうか。 カウンター席に、ボックス席、 壁にはパブリックビューイングもできそうなテレビモニターも。 すでに、半分以上の席は埋まっている。 ワインボトルを頼んでるお客さんも、あっちはシャンパンか・・・ トシアキ 「ビール」!2つください! 店員のおねえさんも、非常にイイ感じ! そんなことより、俺は同僚に勧められていた、 険悪な会議のムードが一気に解消されたという、 噂のステーキを探した。とにかく、それが気になっている。 彼女は、普通にサラダとか一品料理とか探してる。 ま、一品目からステーキを頼むカップルはあんまりいないかも。 トシアキ あっ!これだ・・・ ス、スイマセン!!この・・・「UZU(ウズ)ステーキ」を1つ。 あと、トモコも好きなモノを・・・頼みな。 よく見れば、200グラムのボリュームあるステーキなのに、 1,050円とはリーズナブル!! 値段的には、さほど期待できる感じではないが・・・どうなんだ!? トシアキ え、ナニ?俺が?そんなにステーキが好きだったかって?? いや、特にお肉が大好きって訳じゃないけどさ、 いい年の男たちが仕事を忘れて肉に夢中になっちゃったって話を 聞いたら・・・それは気になるだろ。 トモコは首をかしげるだけで、 俺のステーキへの熱い思いは伝わらなかったようだ。 [SE]鉄板の肉の音(ジュー) トシアキ わ、きた!でた!これだ!! トモコ、トモコ、スマホ、俺のスマホ! とりあえず、証拠の1枚を撮っておかないとな。 え!?だから、食べたって証拠だよ・・・ (メール音) トシアキ では、いただきます! [SE]さらにジュー ジュウジュウな鉄板の上にポテト、 その上にミディアムレアなステーキ。 まずは、肉1枚を口の中へ・・・ トシアキ わ!はい、美味しい!噛んだらすぐうまーい! いわゆる、柔らかくて口の中でとける的なお肉とは違い、 赤身が多く噛みごたえがあるお肉。 2~3回噛むと、うまみが増してくるようなお肉。これはうまい!! トシアキ どう、トモコ。これはウマいだろ? トモコは、美味しいけどすき焼きのお肉みたいな、 噛まなくてもスグなくなるお肉の方が好きだとか。 まったく、ぜんぜんわかってないな・・・ こうやって一生懸命に噛んで、うまみを感じて、グイッとビール! たまにポテト。・・・肉ってこうだろー!いやぁ最高だ!! トシアキ この、肉を食べてるって感じが堪らんな。 これは確かに、険悪なムードも忘れちゃうよ。 それどころじゃないもん。食べるのに必死で!バーベキューだな! あ、ビールのおかわりください! トモコも、何か追加する? トモコが食べてみたいというから、 牛タンハンバーグで作る「オリジナル・ベーコンチーズバーガー」を頼んだ。 トシアキ トモコも、今日は結構食べるねー!!いいよー!! そうだ、トモコ!俺、イイこと思いついた! もしさ、今後二人がケンカして険悪なムードになった時は・・・ そしたらここに来ようぜ!このお店! で、二人でステーキを食べよう。きっとスグに仲直りできるぜ。 な、いつでも俺とトモコを〝繋いでくれる〟ステーキな! な!だろ! トモコは・・・なぜだか、複雑な表情をしている。 意味が伝わらなったのだろうか。。。 トシアキ わーうわっ!きたきた!ベーコンチーズバーガーだ。 これもうまそうだなぁ~・・・ いっただきまーすーーーうまいっ!!! END |
2014年3月21日
3月21日 ~原宿・ヒミツキチオブスクラップ~3月21日の舞台は「原宿・ヒミツキチオブスクラップ」。
![]() 私は、木村ユウコ。
原宿の、着物など呉服を販売するお店で働いてる、25歳。 まだ、未婚です。 そろそろ、待っていたあの人も帰る頃かな・・・ ユウコ あ、マナミ!おつかれー。もう終わりでしょ? そうです。私が待っていたのは・・・同僚のマナミ。 会社の同期で同い年。 未婚で、彼氏のいないところまで一緒。もちろん、仲良し!! ユウコ おつかれさまでしたー!お先に失礼しまーす! いつものように、マナミと職場を出て、原宿界隈をフラ~っとして、 カフェでお茶して・・・バカな話で大笑いして・・・ ユウコ そろそろ7時か。。。じゃあ、帰る? 遊び足らなそうなマナミが、こんな提案してきた。 「リアル脱出ゲーム」って知っているかと? 原宿に、そのリアル脱出ゲームが体験できる場所があるらしい。 テレビか雑誌かネットか・・・とにかく何かで観たとか。 仕事帰りの遊びがマンネリ傾向だった私には、 ちょっと気になる情報だった。。。 ユウコ でも、こんな時間からやってるの?終わってるんじゃない? マナミは、すでに詳細をスマホで調べていた。 ユウコ え!すぐそこ!?まだ間に合う!最後のイベント時間に!? 行って決まった訳じゃないけど・・・ 二人は慌ててカフェを出て、スマホの地図を見ながら向かった。 ユウコ あ、ココ? 表参道から横に入ってスグじゃん! こんなところにあったんだ・・・毎日来てるのに知らなかったねー。 そこは、「原宿 ヒミツキチ オブ スクラップ」という、 常設型のリアル脱出ルームという施設らしい。 とはいえ・・・そもそもリアル脱出ゲームというモノが、 まだよく理解できてない。。。 ユウコ なんか・・・こわいね。でも、入ってみようか!? この気持ち、例えるならばおばけ屋敷に入る前に近い。 階段で地下へ降りて、入場料を受付で払って、黒い暗幕をくぐると・・・ そこはまさに秘密基地!!もしくはアジト!! ガラ~ンとした空間、大きなスクリーン、 等間隔に置かれたテーブルとイス。 怖くはないけど・・・何が始まるのかまったくわからない不安。。。 ユウコ マナミ、どこでも好きなところに座ってイイらしいよ。 すでに、お客さんでいっぱい。 私たちは空いてる二つの席を見つけて、そこへ座った。 その席には、私たち以外に、カップル風の男女二人、 サラリーマン風の男性三人組、常連サンっぽいおにいさんが一人。 どのテーブルには、だいたい八人から十人ぐらいの人が座ってる。 そんなテーブルが、十個ぐらいある。 ユウコ (小声で)マナミ、なんかぜんぜんわかんないね。 大丈夫かな・・・ すると、突然ヒミツキチの中の電気が消え・・・ スクリーンにイベントのオープニング映像が映し出された。 そして、主催者らしき方が登場・・・ このリアル脱出ゲームについて説明をしてくれた。 ユウコ ナニナニ、何が始まるの?? 私たち、ここにいるお客さん全員は、この空間に閉じ込められた・・・ という設定。 そして、今日初めて知り合った同じテーブルの方々と、 協力して脱出するための鍵を見つけなければいけないらしい。 そのためには、隠されている暗号やパズルなどを解いて、 時間内に鍵を手に入れ脱出しないといけないらしい。。。 ユウコ うわーっ!!なんか面白そう!!ドラクエみたいだね。 あ、私たち初めてなんで・・・よろしくお願いします。 自己紹介も早々に、リアル脱出ゲームが始まった!! ゲームが始まると、初対面とか恥ずかしいとか関係ない。 ユウコ 最初は、クロスワードパズルみたいな暗号だ・・・ わー、ナニこれ!!すごい難しい!! でも、自然と誰が何を解いてとか、誰が次のアイテムを探してとか、 役割分担と協力が生まれてくる。スゴイ一体感!! ユウコ あ、この暗号のヒント・・・確かあそこ壁に書いてあったやつかも!? 私・・・写真撮ってきます!! (メール着信音) ユウコ ほらほら、そうですよ!この文字をここに入れると、 ほらー、暗号が解けるでしょ!! よし、ヤッター!イエェーイ! ねぇマナミ、すっごい楽しいね。 さっきまでぜんぜん知らなかった人たちと、 一気に〝繋がり〟を作れるなんて! マナミも笑顔で、いつも同じ遊びじゃダメだねって。 いろんなところに行かないと、出会いもないじゃんと! マナミ えーっ!あと残り10分だって!! ヤバイヤバイ、急いで・・・ 私、あのボックスに鍵があるか探してきまーす!! END |
2014年3月14日
3月14日 ~東京ドームシティ スポドリ~3月14日の舞台は「東京ドームシティ スポドリ」。
![]() としお マリナ、サヤカ!ホントにここでイイのか? こんなところで、できるのか・・・お父さん不安だな。。。 わたくしの名前は、「西田としお」。 先日、誕生日を迎えました。41歳です。 中学一年生の長女と、小学五年生の次女がいる、二人の娘のパパです。 今日は、子供たちふたりが、誕生日のプレゼントということで、 こんなところに連れ来てくれました。 としお ん?「スポドリ!」??ココ・・・なのか? 連れて来られたのは、東京ドーム、ラクーア、後楽園ホールなどが 集まっている「東京ドームシティ」。 としお で、ここはどういうところなんだ? その「スポドリ!」の中へ入ってみると・・・ 目の前には「バッティングセンター」と「ストラックアウト」、 左には「シミュレーションのゴルフ」、 右には・・・壁があって、よじ登る・・・あの・・・ としお マリナ!あれ、あの壁のやつ・・・なんていうんだっけ?? あー!あ、そうそう「ボルダリング」な。うんうん、ボルダリングだ。 あれが・・・ボルダリングかぁ。 野球・ゴルフ・ボルダリングという、 3つのスポーツが楽しめる屋内型スポーツ施設「スポドリ!」。 としお で、なんでパパをここに? 理由を聞けば、運動不足でお腹まわりがメタボ気味のパパを、 運動させようと・・・二人が考えてプレゼントにしてくれたらしい。 としお なるほどね!そういうことかぁ~。 マリナとサヤカ、ありがとう。 じゃあ、久しぶりにゴルフでもやってみるかな・・・ ん??え!?違うの?? はっ!?ボルダリングっ??やるの!?パパ、無理だよーっ!! もう、パパに選ぶ権利はありませんでした。 プレゼントとしてボルダリングをやらせることは、 最初から決まっていたみたい。 ボルダリングエリアの壁は、高さ4メートル、 幅40メートルと都内最大級らしい。 壁の傾斜角を85~135度まで幅広く織り交ぜ、 ボルダリング初心者から上級者まで楽しめるそうだが。。。 としお あ、よろしくお願いします。 はい、ボルダリングは初めてです。 二人の娘にお尻を叩かれ、 渋々ボルダリング専用のシューズに履き替え、 インストラクターのイケメンお兄さんのところへ。 としお なるほど。 壁にホールドという突起が出ているから、 番号順にそのホールドをつかんでゴールまでよじ登る・・・と。 ふーん、ルールはいたって簡単だが・・・登れるかな?? インストラクターに促され、いよいよパパが登る順番に! としお よし!じゃあ行きますっ!! 壁のホールドにつかまり、いざ登り始めた・・・ としお んぐっ!よゅ!ほっ!ふぁ!へほっ! 自、自分の体が・・・こんなに重くなっていたとは・・・ (メール受信音) としお はっ!? あいつら・・・パパのこの無様な格好を見て、 爆笑して写真を撮ったな・・・くっそー!ぬおーっ!! ダメだ・・・指に力が入らない・・・ これでイイんですか!?指の力だけで登るんですか!? 届かないです!!はぁ・・・落ちる・・・先生、どうしましょう!? 落ちるぅ・・・ (落ちる音(ドサッ)) 娘たちは大笑いしながら近寄ってきて、お腹のぜい肉をさすりながら、 「ほら、少し痩せてきたよ」と慰めを言う。 イケメンインストラクターまで一緒に笑ってるし。。。悔しい。。。 としお ダメだ、パパぜんぜん登れないよ。 娘たちは休ませようとしてくれない。 すぐにパパの体を起こして、またやらせようとする。 としお わかったわかった、登るよ登るよ。 こんなに・・・娘のプレゼントが・・・厳しいとは・・・ その後は、体も温まってきて、コツも何となくつかみ出し、 見様見真似のボルダリングも、なんとなく様になってきた。 としお なんか・・・ボルダリング楽しいな! うん、パパ通っちゃおうかな! なんだかんだ言っても、体のことを気遣って、 プレゼントしてくれた娘たちに感謝しなきゃ。 こんな機会でもなければ、きっと自分からボルダリングをやることは なかっただろうし。 (着信音) としお お、ママからだ。 (電話トーク) 「もしもし・・・うん、やってるよボルダリング! マリナたちが、パパの体の為にって・・・そう。 いや、ありがたいよ。家族の〝繋がり〟を感じて、うれしかった。 帰る時に、また連絡する」 としお マリナ、サヤカ。 ママが帰る時に・・・ん?ナニ?どうした。 この下のフロアに、「ローラースケート」があるから、 次そっちに行こうって・・・ いや、勘弁してくれ!ローラースケートはダメダメ!! 明日、筋肉痛で体が動かなくなるから!絶対ダメだって!! END |
2014年3月7日
3月7日 ~東京ミッドタウン・Ba-tsu~3月7日の舞台は「東京ミッドタウン・Ba-tsu」。
![]() エミ ココかな?待ち合わせのお店は??
エミ あ、すみません・・・1人です。いや、今は1人ですが・・・ あとからもう1人・・・来ます。 そ、そうです・・・待ち合わせです。 ただ、店に入って席まで案内されるだけなのに・・・ なんか緊張してる!? 私の名前は、「武田エミ」(27歳)。通信販売の会社で勤務。 今は「デジタルコンテンツ部」という、 ちょっとわかりにくい部署に今はいます。 エミ あ・・・注文?あ・・・えっと・・・あの・・・イマ考えてます。 また、あとで。。。 なぜ、こんなにもドギマギしてるんだ私!! だって、六本木の東京ミッドタウンなんて・・・めったに来ないし。 しかも!その中にあるオシャレなカフェ? BAR? バル?って言うのかな。 エミ あ、スイマセン・・・ これ、あの、ベイクドチーズケーキのセットで。・・・はい。 六本木・東京ミッドタウンのエントランスにあるスペインバル「Ba-tsu」。 生ハムやサラダなどの冷たい前菜、鉄板のまま提供される熱々の料理など、 およそ50種類の豊富な小さな前菜とワインやビールを、 リーズナブルな価格で提供してくれるお店。 エミ ここで待ち合わせって・・・ このお店、阿部課長の行きつけなのかな? [SE]メール着信音 エミ 課長からだ。「ちょっと遅れてる。待ってて。」 「わかりました。大丈夫です。」返信と。 あれ、天井からなんか吊ってあると思ったら、あれが生ハムなんだ。 落ち着いて店内を見渡してみると、「へぇ~」イイ雰囲気! ブリキの缶にスプーンやフォークや紙ナプキンが入ってたり、 オススメのメニューが店内のボードに書いてあったり、 LEDの電飾なんかで鮮やかに彩られていたり、オシャレ!! 夜に、デートなんかで来たら・・・イイ感じなんだろうなぁ。。。 いつの日か、使う時があるかもしれないから・・・一応憶えとこう。 [SE]革靴の足音 エミ あ、阿部課長!おつかれさまです。 スイマセン、わざわざお時間いただきまして。 いえ、ぜんぜん大丈夫です、そんなに待ってません。 課長は急ぐ様子もなく、いつも通りなカンジで遅れてきた。 エミ ココのお店は・・・いつも課長が使われているんですか? 聞けば、いつも打ち合わせで、このお店を使うらしい。 そして、課長は何のためらいもなく、ビールを注文した。 もう、夕方だからイイだろ・・・みたいな顔で。 ビールなんか飲んで、 私のプレゼンを一生懸命に聞いてくれるのだろうか?? エミ で、あの・・・課長。実はお話がありまして・・・ 私は、書いてきた企画書を出して、課長に見せた。 そして、できるだけその企画書が詳しく伝わるように、一生懸命補足もした。 エミ 「はい、これは自分でリサーチをした結果なんですが・・・」 「そうです、自分で調べて書いたので間違えありません・・・」 「もちろんです。全部自分で責任もってやるつもりです・・・」 「私は、新しい通販の形を作りたいんです・・・」 「私のビジョンを、何とか実現したくて・・・」 課長は、企画書を最後まで読み終えると、店員さんを呼んで・・・ なぜか私にもビールを注文した!? エミ あ、課長!私はイイです・・・ いえ、このあとはないですけど・・・でも仕事の話だし・・・ 半ば強引に、ビールを飲まされてしまう。。。 エミ あ、では・・・じゃあ・・・いただきます。 私がビールを口にすると、課長は企画書のことについて話し始めた。 エミ どうでしょうか?この企画を実現させたいのですが・・・ すると課長は、こんなことを指摘した。 私の発言は、全部「自分でやる」「自分が責任を」とか、 なんでも「自分で」「私が」と言ってるらしい。 なんで全部自分で背負うんだ・・・と。 同じデジタルコンテンツ部には、 たくさんの仲間と上司がいるのだから、全部自分でやろうとしないで、 協力をしてもらいながら進めなさい・・・と。 エミ 確かに・・・はい。全部、自分でやるつもりでした。 でも、まだ企画が通ってもいないのに、誰かに頼むなんて・・・ 課長の評価は、そこがこの企画のダメなところだな・・・と。 エミ ダメ・・・ですか。 企画の内容はイイんだから、もっと仲間に話してもっと相談をして、 いろんな人のアイデアを盛り込んでこそ・・・それが企画書だ。 お前ががんばってるのは、俺もよくわかってる。 でも、周りの仲間と一緒に作り上げることも、大事な仕事だ。 エミ え、じゃあこの企画は・・・進めてもイイんですか!?ホントですか!? あ、ありがとうございます。 その言葉を聞いて、なんか急に視界が開けた! 仕事も、〝繋がり〟って大事なことなんだ。 いろんな人と繋がって、もっといい企画にしていこう。 エミ 課長、ありがとうございます!では、改めて・・・かんぱーい!! END |