[今週のつながる劇場]2014年2月28日
2月28日 ~四川火鍋城~2月28日の舞台は「四川火鍋城」。
![]() ゆうこ (通話中) 「あ、久保田さんですか。今、池袋に着きましたので。 はい、間もなく着きます!」 (TEL終了) 私は、「福士ゆうこ」(30歳)。 イベント関連の会社で、企画と制作をやってます。 今日は、昔の仕事仲間からのお誘いを受けて・・・池袋へ。 約束は夜7時だったけど、ちょっと遅れ気味です。 池袋の西口を出て、スマホで地図を見ながら、なんとなくでお店へ向かう。 ゆうこ 「あ、そうだ!アレを飲んでおこう」 途中のコンビニで、栄養ドリンクを買って、店先で一気にグイッと。 なぜなら、このあと久々に会う、久保田さんの飲み方を思い出したから。 昔、よく一緒に飲んでいた時は、いつも最後は記憶をなくしてた。 これを飲んだからって、回避できるわけじゃないけど・・・ せめて気持ちだけでも。 あいかわらずの酒豪っぷりなのかぁ~。 ゆうこ 「あ、ここだ!このビルの2階だ。 へぇ~『四川火鍋 城』か。」 エレベーターの中にも、おすすめメニューが貼ってある。 ゆうこ 「薬膳火鍋・・・三色火鍋・・・激辛麻婆豆腐・・・ 写真が全部赤い!! 特に激辛好きではないけど、見てるだけで食欲が出てくる!」 『四川火鍋 城』のおすすめは、漢方薬膳火鍋しゃぶしゃぶ。 さらに、コラーゲンボール入りの漢方薬膳を使用したスープなど。 お肌ツルツルを目指したい女子に人気のお店! 火鍋の他にも、本格中華料理のコースもあるそうです。 店内はほぼ満席!賑わってます。 中には、中国系のお客さんもいるみたい。 てことは・・・ここの味は本格的ってことなんだろう。 ゆうこ 「あ、久保田さん!遅くなりました!」 一番奥の座敷席に久保田さんを発見。 そこには、総勢20名ぐらいの大人たちがワイワイやってる。 ゆうこ 「あれ?久保田さんだけじゃないんだ・・・ 私は来ても大丈夫だったのかな?」 誘われて来たんだけど、知らない方ばっかりなので若干気負いしてる。 こういう場所にはめっぽう弱い、THE人見知り! ゆうこ 「あの・・・久保田さん。来ても・・・良かったんですよね?」 そんな私の不安を、久保田さんはこんな一言で解消してくれた。 私の肩をポンと叩いて、その場にいるみなさんに向かって・・・ 「このコね、ゆうこ。 昔よく飲んでたの。今日呼んだから、一緒に飲んで!」 わーお!なんてシンプルなご紹介!! でも、これでとりあえず、この輪に入れてもらえる。 あいかわらず、わかりやすいな・・・久保田さん。 ゆうこ 「あ、初めまして。福士ゆうこと申します。今日はお邪魔します。 どうもいただきます。あ、乾杯・・・」 などと、初対面の方々と堅苦しい挨拶をしていると、 そこにドーンときました「火鍋」! とにかく赤い!!なんだこれは!? そういえば・・・火鍋って、ちゃんと食べたことがないかもな?? ゆうこ 「あ、この中に、お肉や野菜を入れて、火が通ったら・・・なるほど! しかし辛そうですねぇ!」 火鍋ができる間、両隣の初対面の方とも気づけば楽しくトークしてる。 火鍋ができるまでのこのワクワク感! 火鍋の持つポテンシャル!スゴイな! ゆうこ 「そろそろ、イイ感じですね!」 取り分けていただき、さぁ~初めての火鍋!いただくぞぉ~! ゆうこ 「おっ!これは・・・お肉やわらかい! うん、そんなめちゃくちゃ辛いって訳じゃないんだ。 見た目ほどは辛くないかも・・あ!カライッ! からいからい!辛い!!」 火鍋を食べ始めた20人の団体が、 一斉に「辛い」を言いながら悶えている。不思議な光景だ。 ゆうこ 「辛い辛い!ビールビール!プハァーッ・・・ふぅ。 はぁ、ビールうまい~。 辛いけど・・・これ美味しい!しかもこの辛さ、クセになりますね!」 そう話すと、みんな笑顔で辛い辛い言いながら、お箸とグラスが進む。 私の人見知りも、火鍋の前では関係ない。 同じ釜の火鍋を食べたら、もう仲間って感じです。 ゆうこ 「そ、そうなんです。 10年ほど前、久保田さんとお仕事でお世話になりまして・・・ え!?ホントですか!!じゃあ連絡先を・・・はい、赤外線で」 みなさんのお話を聞いていると、意外にも近い業種の方々ばかり。 中には、以前同じ企画でご一緒していた方もいたりして・・・ 火鍋を食べながら、ビールを飲みながら、 順番にアドレスと名刺交換をしていきました。 ゆうこ 「ふぅー食べたぁー・・・ あ、久保田さん!今日は誘っていただきありがとうございました。 久保田さんのおかげで、 思いもよらぬ方々と今日は〝繋がる〟ことができました」 久保田さんは、良かったなという顔をし、そして次に行くぞの合図・・・ ゆうこ 「はい!行きましょう! 今日は朝まで・・・には、ならないぐらいで・・・はい」 END |
2014年2月21日
2月21日 ~にこにこパーク~2月21日の舞台は「にこにこパーク」。
![]() N 私の名前は、橋本あいこ(32歳)。
今日は、5歳の息子・ユウトを連れて、 主人のお父さんが入院している病院へお見舞い。 あいこ 「お父さん、こんにちは!どうですか、具合は?」 N お父さんは、今日とっても調子が良さそう。笑顔で迎えてくれた。 あいこ 「ねぇユウト。ほら、あそこに見えるの・・・わかる? あれ・・・公園かな?」 N 以前から、お見舞いに来るたび、 病院の窓から見えるとある広場が気になっていた。 ユウトに見せても、キョトンとしているだけ。 あいこ 「ユウト、じいじのお見舞いが終わったら、 あとであそこ行ってみようか!公園かもよ!」 N ユウトは、なんか遊べると感じたのか、 とりあえず元気よく返事をした。 そんなやりとりを聞いていたお父さんは、早く元気になって、 孫のユウトと一緒に遊びたいと言っていた。 あいこ 「じゃあお父さん、また来ますね! 早く治して、ユウトと遊んであげてください!」 N 病院をあとにして、私とユウトは約束通り、公園らしき場所の方へ。 あいこ 「ほらユウト、ここ駅から神宮球場に向かう道だね。 前に野球観に行った時、通ったの・・・憶えてないか!」 N しばらく歩くと、気になっていたその場所が見えてきた。 あいこ 「これだ!〝にこにこパーク〟。ほら、ユウト、ここだよ!」 N JRの「信濃町」駅や大江戸線の「国立競技場」駅からも近い、 明治神宮外苑「にこにこパーク」。 都心にありながら、木々に覆われている癒しの空間。 ローラースライダー、ターザンロープ、トランポリンなど、 遊具も充実。 地面が人工芝とゴムチップで舗装してあるので、 小さい子も安心して遊べます。 テーブルや椅子があるので食べ物を持ち込んだり、 近くのレストランでランチしてから再入場するのもOKです。 あいこ 「へぇー!こんなところに、子供の遊び場があったなんて。 なんか青山のすぐ近くって感じがしなーい」 「ねぇねぇユウト、ちょっと遊んで行こうか? しかも入園料は、大人300円に子供100円だって!!安いね」 N チケットを買って、にこにこパークに入ると、 そこは想像以上の広さと、そして楽しそうな子供たちの元気な声。 文字通り「にこにこパーク」ね。 ウチのユウトも、入るや否や、一目散に大きなすべり台へダッシュ! あいこ 「ユウト!気をつけてねー!」 N 私の声なんて一切届いてない様子。 病院にいる時は大人しかったのに、急にテンション上がったみたい。 お父さんも元気になったら、こんなところでこうやって、 ユウトと遊びたいだろうなぁ。 あいこ 「あ、そうだ! ユウトの元気な様子を撮って、メールで送ってあげよう!」 N 写真を見て、少しでも元気になってくれたらいいな。 あいこ 「ユウト~!あれ?どこ?ユウト~!」 N ちょっと目を離したら、もう・・・あ、いた!! いつの間にかブランコの方に行ってるわ。 (シャッター音) あいこ 「あーちょっと遠くて、どれがウチの子かわかないわね」 あいこ 「ユウト~!こっち来て!写真撮らせてぇ~。 じいじに写真送ってあげようよ~!ねぇユウト~!」 N ぜんぜん、こっち見ないし。 笑ったまま走って行っちゃったわ。どんだけ楽しいのよ! まいっか、これは一旦気が済むまで遊ばせないと無理ね。 あ、この中で、ジュース飲んだり、 アイスやカレーなんかも食べられるんだ。 向こうには、ベンチとテーブルもあるんだ。 暖かくなったら、お弁当持って、ここへ来てもイイわね! あいこ 「あ、ユウト!待って待って。 あれ?砂だらけになって・・・あんた転んだでしょ!? もう気をつけてよねー」 「そうだ!じいじに送ってあげたいから、写真・・・ いや、ムービー送ってあげようか!」 「はい、じゃあママのマネして言ってね」 (ムービー音) あいこ 「(小声で)じいじ、早く元気になって、一緒に遊ぼうね!バイバーイ」 (ムービー終了) あいこ 「オッケー!じゃあこれをじいじのケータイに送ってあげよう。 ユウトの声を聞いたら、じいじも喜ぶよ~!」 あいこ 「毎日会えなくたって、じいじとユウトはいつでも〝繋がってる〟の。 家族だからね!」 END |
2014年2月14日
2月14日 ~すみだ水族館~2月14日の舞台は「すみだ水族館」。
![]() N 僕は、向井いさむ(31歳)、独身。 仕事は・・・売れない役者。 さっき、先日受けたとあるドラマのオーディションの結果がわかった。 [SE]メール着信音 いさむ あ、事務所からだ。ん・・・ 「先日のドラマオーディションは、さきほど先方から連絡があり、 今回は見送りだそうです・・・」 見送り。要するに不合格。NG。俺は選ばれなかった。 こんなんじゃ売れない。 ハ~アァ・・・ N 正直、オーディション受けている時から、選ばれる気はしてなかった。 なんとなくそう思っていた。 もちろん、いつもオーディションには、合格するつもりで挑んでいる! 挑んでいるが・・・手ごたえというか、 相手の反応がイマイチというか・・・ だから、悪い結果は予想していた。 そして、オーディションで落ちることにも、 ちょっと慣れはじめてしまったのか・・・さほどショックもない。 いさむ さて・・・暇になっちゃったな。どうするかな? せっかくだし、気分転換!どこか行くか・・・ [SE]駅のホーム いさむ で、結局、来るのはまたココ。 N 最近、東京スカイツリーの中にある「すみだ水族館」によく来る。 ここは、真ん中に大きなプール型の水槽があって、 間近でペンギンやオットセイを観ることができる。 また、クラゲや深海の珍しい生物も数多く展示されている。 元々、ここはシネコンができる予定だったらしいが、 途中から水族館へ変更されたと・・・聞いたことがある。 そう思って中へ入って見ると・・・確かに映画館っぽい作り。 中でも、僕が一番好きなのは・・・「チンアナゴ」! 砂底から頭を出して、いつもユラユラしている、 名前も見た目も変なアナゴ。 いさむ スイマセン!ビールのLをひとつ! N いろいろ理由はあるけど、僕がここによく来たいのは、コレ! 水族館の中で飲めるから!ペンギンたちを眺めながら飲めるんです。 こんな水族館は他にないし。 館内のカフェでビールを買い、 そしてペンギン水槽の前のベンチに座るといういつものパターン。 周りを見ると・・・今日はいつもよりカップルのお客さんが多いかな。 なんか、自分だけが人一倍不幸のような気がしてくる。 役者の仕事もないが、彼女もいないから。 ビールを飲みながら、ボーっとペンギンたちを見ていると・・・ いろいろ考えてしまう。 俺は何をしているんだろう・・・ このままで将来どうなるんだろう・・・ 役者の仕事なんてもう無理なんだろうか・・・ そんなことより、結婚とか両親のことも考えないといけないだろ・・・ などなど。 と、まぁだいたい、ネガティブになることが多い。 いさむ あ、エサの時間だ。 N エサを持った飼育員さんが、ペンギン水槽に入っていった。 エサを持ってる飼育員さんに群がるペンギンや、 投げられたエサに飛びつくペンギンや、 狙いを定め確実にゲットするペンギン。 でも、中には1,2羽のペンギンだけが、エサにも見向きしないで、 岩の上に立って遠くを見ている。 「あ~あ、そろそろペンギンなんか辞めようかなぁ・・・」とか。 あり得ないんだけど、ああいう孤立したペンギンを見ると、 自分の気持ちを思わず重ねてしまう。 今なら、あのペンギンと仲良く飲めそうな気がする・・・ カップルも多いけど・・・幸せそうなファミリー客も、今日は多い。 なんか・・・1人でポツンとビール飲んでる俺は・・・一体何なんだ? 気分転換のつもりで来たのに・・・どんどん落ちこんでいく。 [SE]着信音 いさむ ん?あ・・・マサヤからだ。 N マサヤは同じ事務所の役者仲間。 若手の頃から、ずっと一緒にいる。 いさむ もしもし・・・おぅマサヤ。どうした? うん、オーディションの結果な・・・やっぱりダメだった。 今?今は・・・ペンギン見ながら・・・飲んでる。 元気がない!?いや、別に普通だけど・・・ もう慣れたよ。いちいちショックで落ち込んでられないしな。 N 心配されればされるほど、素直になれない。 いさむ え!?今から・・・うん、何もないけど。 ここからだと・・・30分ぐらいかな。 わかった・・・じゃあ行くよ。 [SE]TEL終了音 いさむ マサヤ・・・オーディションに受からなった俺のこと、 心配してくれてるんだ。 じゃあ・・・ちょっとだけ、今日は素直になって、 マサヤだけに愚痴っちゃおうかな。。。 N こういう時、昔からの友達と〝繋がれる〟って・・・助かるな! END |
2014年2月7日
2月7日 ~渋谷トイサピエンス~2月7日の舞台は「渋谷トイサピエンス」。
![]() 「はい、では失礼します。のちほど、改めてメールしますので。おつかれさまでしたー。」
「よし、終わりっと。。。あ、まだ4時過ぎか・・・」 俺の名前は、福山まさる(26歳)、食品会社のサラリーマン。 ごくごく普通の、紺のスーツを着たサラリーマン。 今日は仕事の打ち合わせで原宿へ。 打ち合わせはテンポよくスムースに終わった。 しかも・・・このあと会社には戻らなくてもいいらしい!ヤッタ! まだ午後の4時・・・どうしよう・・・ まっすぐウチに帰るなんてもったいない! まさる 「そうだ!こういう時に、デートで使えそうなお店を探そう!!」 もうすぐ彼女の誕生日。 別にどこかに行きたいとか、 何かを買って欲しいとかねだられてるわけではない。 ただ、どうしても俺がインドアな分、家で過ごすことが多い。 いい機会だから、 こんな時に俺のデートコースの引き出しを増やしておいて・・・ [妄想] まさる 「今日はさぁ、原宿にでも行こうか!」 サアヤ (まさるが演じる)「え!原宿!?」 まさる 「あ、ほら!そこの雑貨屋にカワイイのがあるよ!」 サアヤ 「うわ~ホントかわいい~💛」 まさる 「疲れたからカフェで休憩しようか!」 サアヤ 「カ、カ、カフェ!?お、お、おっしゃれ~!!」 うんうんうん。そうだ、それだ! とは思ってみたものの・・・ 原宿のどこへ行ってみたらいいのか・・・ 「原宿」「デート」で検索してみよう・・・ あーなるほどなるほど、〝キャットストリート〟ね。 聞いたことあるぞ。 [SE]雑踏ノイズ~FO まさる 「この通りか・・・キャットストリート。両サイドにお店がいっぱいだ!」 どのお店に、どうやって入ればいいんだろう。 1人でフラっとなんて思ったけど・・・それはそれでハードル高いな。 あのお店、彼女の好きそうな服を売ってそうだな・・・ 外からチラッと。 あのお店、美味しそうなスイーツが食べられそうだな・・・ 外からチラッと。 あのお店、なんかよくわかんないけどオシャレ感がものすごいな・・・ 外からチラッと。 まさる 「ダメだ・・・。俺、ぜんぜんフラっと入れない・・・。 こんなんじゃ、デート用のお店なんて見つけられない。。。」 まさる 「あれ?あそこは・・・フィギュアを飾ってる!? もしかして・・・フィギュアのお店か??」 どこにも入れなかった俺は、 キャットストリートの端っこにあったこのフィギュアの店に、 躊躇なく入ることができた。 ここは、渋谷区神宮前にあるフィギュアのお店「トイサピエンス」。 クオリティーの高い映画やヒーローのフィギュアをはじめ、 日本の定番キャラクターから海外発の新製品やヴィンテージ品まで。 店内には、大きくてリアルなフィギアが、何体も飾られていた。 まさお 「うわっ!なんだここ・・・こんなオシャレなキャットストリートに、 俺好みのお店があったなんて!!」 フィギュアのお店は他にもたくさんあるけど、 ここ「トイサピエンス」はアイアンマン、アベンジャーズ、 エイリアン、プレデター、スパイダーマンと・・・ 映画のキャラクターが特に充実! しかも、リアル!!フィギュアというか、もう実写のごとく。 まさる 「いやぁ~スゴイなぁ。俺の欲しいやつばっかり・・・ やっぱりスパイダーマンかっこいい!欲しいなぁ~高いなぁ~」 でも、よく見ると、もちろん高いモノもあるが、 手ごろなお値段の・・・Tシャツぐらいで買えそうなモノもあるぞ! そういえば・・・サアヤってこのキャラクター好きじゃなかったっけ? メールしてみよう・・・ 「モンスターズインク、好きだったよね?」 もしサアヤが好きっていったら・・・ これ、誕生日のプレゼントでもイイかな?喜ぶかな? [SE]メール受信音 返ってきたぞ!なになに・・・ 「うん、モンスターズインク好きだよ。どうして急に?」か。 うーんと・・・ 「実はね、サアヤの好きなキャラクターがフィギュアで売ってて・・・」 ダメだ!ダメだよ!全部言っちゃったら。 こういうのって、今すぐにでも教えて、喜ぶ声が聞きたいけどぉ・・・ そこはガマンだ!!誕生日までガマンしなきゃ!! [SE]受信音 ん、またサアヤから。 「ねぇ、もしかして・・・今、サアヤに会いたいとか思ってたりする!?」 わっ!!なんで・・・見てるのか!?俺の考えてるコトわかるのか!? なんか・・・そばにいなくても気持ちは繋がってるみたいだな。。。 「うん、会いたいと思ってた!次、いつ会えるかな?今度さ、原宿で遊ぼう!」 |
2014年1月31日
1月31日 ~新宿バッティングセンター~1月31日の舞台は「新宿バッティングセンター」。
![]() 東京・歌舞伎町。深夜11時30分。 今日は、会社の同僚「川田」と、俺「中村さとし」の2人で、 久々のコンパに参加! 相手の女の子2人は、川田の知り合いの知り合いの知り合いの・・・ ぐらいのつながりらしい。 9時過ぎに、歌舞伎町の居酒屋さんでスタートして、 かれこれおよそ2時間。 現在、歌舞伎町の真ん中で愚痴を叫ぶ男が2人っきり。。。 さとし 「ふっざけんなよー!なんだ、あの女たち! ごちそうさまの一言もねーしさ、終電が・・・とか言っといて、 靖国通りのとこでタクシーに乗ってただろ? 電車なんか乗ってねーじゃん。ふっざけんなチキショーーー!!」 川田とは、いつも一緒にコンパへ行く。 これまでに、たぶん50回ぐらいは開催してきた。 さとし 「まったく、なんなんだよ! サラリーマンにもなってコンパしてる人って珍しいとか・・・ バカにしに来たのか?だったら、コンパに来るんじゃねーよ!」 ま、こうやって相手の子たちの悪口を吐きまくる時は、 要するにコンパが失敗した時。 俺たちにも、絶対原因はあったはずなのだが、 自分たちのことは棚に上げて、女の子たちの悪口ばっかりを言うの、 が俺たちのいつものコンパ反省会。 さとし よーし、川田! 今夜はマジでムカついたわ!俺はキレたぞ! 行こうぜ、パーッと行こうぜ。な!! [SE]バッティングの打撃音 さとし 「さぁ打つぜぇー!コンパの女たちへの怒りをすべて、 パワーに代えて今夜のバッティングに挑む!!」 という訳で、飲みに行くわけでもなく、お店に行くわけでもなく、 コンパでこけた時は、いつものこの「新宿バッティングセンター」のコース! ここ「新宿バッティングセンター」、歌舞伎町の老舗バッティングセンター。 ドラマや映画とかでも、よく撮影に使われているらしい。 朝4時までやってるから、深夜でも老若男女問わず賑わってる! [SE]バッティングの打撃音 まずはウォーミングアップで、球速100キロの打席へ。 川田も、俺の隣の110キロの打席に入った。 さとし 「よし!こーっい!」 [SE]バッティングの打撃音 さとし 「あれ~?なんかタイミング合ってないわ~! こんなんじゃダメだ!ホームランを出すまで帰んないからなっ!」 [SE]メッセージ着信音 川田のスマホに、さっきの子たちからメールが届いたらしい。 なんか、ニヤニヤしながらメッセージを読んでる。 さとし 「え!?あいつらなんだって?わざわざ文句言ってきたのか?」 メールの内容を聞くと・・・ 改めて今日のコンパでおごってもらったことを、「ごちそうさま」とのこと。 さとし 「ふーん。今さらかよ!」 それと、また近いうち一緒に飲みに行きたいと。 結構楽しかったみたいで、もっと時間のある時に遊びたいとか。 さとし 「タダメシ食わしてくれるんなら・・・だろ!」 あと、俺の前に座っていたマミって子が、 ホントは俺の連絡先を知りたかったらしい・・・とか。 さとし 「え?俺の?だってさっきは聞かなかったぜ・・・ そうか、まぁ・・・じゃあ俺から連絡するよ。 あとでそのマミって子の連絡先を送っといて」 正直・・・悪い気はしない。 いや、さっきまではムカついてたぐらいだけど、 今となってはもうそれほどでもない。不思議だ。。。 さとし 「さぁ~もっかい打つか!次は120キロいってみるかな!?」 [SE]バッティングの打撃音 あれ!?急に調子が良くなった。 タイミングがバッチリ!ホームラン性の当たりも出た。 なぜだ!?メンタルか? メンタル1つで、俺のバッティングはこうも変わるのか・・・ [SE]メッセージ着信音 あ、川田がさっき言っていた、 マミって子の連絡先を送ってくれたみたいだ。 さとし 「川田―?ちょっと俺、トイレ行ってくるわ」 トイレに入った俺は、急いで返信のメッセージを作った! 「マミちゃん!さっきはおつかれ!あ、俺さとし。前に座ってた さとし だよ。楽しかったかな?これ俺のメアドだからいつでも連絡して!今度また遊ぼうね!!」 で、送信。よーーーし。 [SE]トイレを流す音 さとし 「お、川田。もう打たないのか?」 川田がこっちを見て笑ってる。。。 え?なに・・・今トイレで、マミちゃんにメッセージ送っただろって?? さとし 「はあ?お前ナニ言ってんだ・・・」 「あーーーーーっ!!!やっちまった!! マミちゃん宛てに送るつもりが、 そのまま川田のメッセージに、さっきの返信しちゃったんだ俺・・・ 最悪だぁー!!恥ずかしいぃー!!こんな時にミスったぁー!!」 またひとつ、俺は川田に弱みを握られてしまった。。。 でも、改めてメールの便利さ、そして文章のパワーを感じた。 さとし 「こんなに一通のメールで、どん底だった気分もバラ色になるのか。 女の子たちと繋がってるって・・・・やっぱりいいな!」 |