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[今週のベリークラシック]

2013年4月30日

ご紹介した曲は・・・チャイコフスキー作曲 交響曲第5番♪♪♪


こんにちは♪ 指揮者の小森康弘です。
4回に渡って私の生い立ちや、指揮者の仕事についてお話しさせて頂きました。

私は今こうして指揮者として人生を歩んでいますが、音楽の素晴らしさ、音楽の力というものを日に日に強く感じるようになっています。音楽があれば人生が豊かになります。音楽があれば人と人との絆が強くなります。

今このような時代だからこそ音楽は大きな力を持つものだと信じています。私は音楽家という人生を選んで幸せです。確かに収入は不安定だし、いつも崖っぷちだし、精神的に大変な部分もたくさんありますが、でもそれを補って余ある程の大きな喜びや、かけがえのない素晴らしい経験をすることが出来ます。

もし若い方で音楽の道に進みたいという思いを持っているならば、その思いを隠さずに出してみて下さい。そういう思いは隠したら勿体ないです。

私も最初は世間体や色々なことを考えて学校の先生の道を選びましたが、今思うと
最初から音楽家になりたかったのかもしれません。
結局回り道をしましたが、今こうして音楽の道を歩むことが出来ているということはとても幸せです。そして今年の8月3日、マロニエール・クラシック・フェスティバルでは音楽の素晴らしさ、大きな力というものを皆さんに強く感じてもらえるものと思っています。
栃木県にゆかりのあるプロの奏者で構成されたこのドリームオーケストラ!
ふるさと栃木が豊かな音楽の森になるよう、我々全力で演奏いたします!
皆さん、是非聞きにきて下さい!

本日お送りした曲は、8月3日、マロニエールクラシックフェスティバルで演奏される チャイコフスキー作曲、交響曲第5番ホ短調 op.64より第4楽章でした。

2013年4月23日

ご紹介した曲は・・・ラヴェル作曲「ボレロ」♪♪♪


こんにちは♪ 指揮者の小森康弘です♪♪
今日はオーケストラの演奏会に向けた練習、つまりリハーサルについてお話したいと思います。
今年の8月3日に開催されるMCF(マロニエール・クラシック・フェスティバル)では、
本番の前に二日間リハーサルが行われます。

「えっ たったの二日?!」とびっくりされる方も多いのではないかと思いますが、プロのオーケストラでは多くて3日、時にはたった1日のリハーサルで本番を迎えることもあります。
奏者にはあらかじめ「パート譜」という各楽器のための譜面が配られ、奏者はそれぞれ自分のパートをしっかりと練習してきます。
そうして本番二日前、ないしは三日前のリハーサルに望む訳ですが、皆さん優れた奏者ばかりなので、個々がものすごいこだわりを持って演奏します。
そのままではまとまらないので、最終的に指揮者が細かい調整をするのです。

そこで指揮者は、例えば、その音をもう少し強く欲しい時には「フォルテっ!!」と言ったり、もう少し弱くして欲しい時には「ピアノ、、」と言ったり、様々な指示を出します。
それはあたかも料理人が塩・こしょうで、最後に味を調える作業に似ています。
あっ そういえフランス語で、指揮者のことは「シェフ」って言うんですよ。

今回のMCFオーケストラ、どんな美味しい料理になるのか、今から楽しみです。

2013年4月16日

ご紹介した曲は・・・ベートーヴェン作曲の交響曲第5番ハ短調《運命》op.67より第1楽章♪♪♪


こんにちは♪ 指揮者の小森康弘です。
指揮者ってどんな生活してるんですか?って良く聞かれますが、皆さん指揮者って一体どんなことをしているのか見当もつかない人は多いみたいですね。
ま、確かに指揮者というのはオーケストラの前に立って棒を振って何やってるんだという感じですが、あれは氷山の一角です。

指揮者の仕事というのは非常に多岐に渡ります。

まず、基本的に一番時間を割くのが譜読み、つまり曲の勉強です。自分一人でスコアをじっくりと読み、メロディーや和声を自分の頭の中に鳴らすことはもちろんのこと、作曲家の意図や当時の演奏習慣など、さまざまなことを踏まえながら、その曲のあるべき姿を自分の中にしっかりと作り上げます。

この作業は一番時間がかかるとともに、一番苦しいのですが、これを怠ってしまうとオーケストラの前に立った時に絶対に上手く行かないので、自分でもとても大事にしています。そしてオーケストラとのリハーサルになるわけですが、そこで自分の作り上げたイメージをオーケストラにぶつけます。
良いオーケストラであればあるほど、指揮者の身振り手振り、表情から読み取ってくれるので、言葉で喋らなくても済んでしまう部分もたくさんあります。逆に自分の無意識のちょっとした動きからオーケストラを混乱させてしまうこともあるので、これも注意を払います。

リハーサル時間はプロのオケだと大体2~3日。その中で本番に向けていかにプレイヤーのテンションを持って行けるかどうかというのも指揮者の力量です。
そうして出来上がった舞台上での演奏。同じ譜面なのに指揮者によって、オーケストラによって全然違ってくる、それがクラシック音楽の面白いところですね!

ご紹介した曲は・・・武満徹作曲のノヴェンバー・ステップス♪♪♪


今月の担当は、指揮者の小森康弘です。
私が最初に音楽に接したのは、私の叔母の演奏するエレクトーンの音だったようです。
もちろん私は記憶にありませんが、そのエレクトーンの音をいつもすぐ横で聞いていて、音が鳴っているときは静かなのですが、音が鳴り止んだ途端に大泣きしていたそうです。

そういう環境だったので自然と叔母にエレクトーンを習うようになり、幼い頃からエレクトーンを通してポップスやジャズやフュージョンなど様々なジャンルの音楽に親しんでいました。

どちらかというとクラシックというのは縁遠かったのですが、そんなクラシックにハマったのは中学生の頃。当時通っていた学習塾の先生がクラシック好きで、授業中カセット
テープでいつもクラシックを流していました。

そんな緩い学習塾でしたが(笑)、ある日耳に入ってきたのが尺八と琵琶の強烈な音と、訳の分からないオーケストラの響き。私はそれが耳から離れず、終わってから先生にさっきの曲は何なのか聞いたら、これは武満徹作曲のノヴェンバーステップスという曲で、れっきとした「クラシック」だと教わりました。
私はものすごい衝撃を受けました。
クラシックというとモーツァルトのような、ちょっとお高くとまっているイメージを抱いていたのですが、このノヴェンバーステップスは全く違う世界。クラシックといっても色々なものがあるんだなと、そこから異常ほど興味を持ち、たくさんのクラシック音楽を
聞きあさりました。

当時はまだCDなど買うお金はなかったので、タダでCDを聞くことが出来る図書館に開館時間から閉館時間まで入り浸り、視聴ブースを独占していました。きっと大迷惑な中学生だったでしょうね(笑)。

2013年4月2日

ご紹介した曲は・・・歌劇《アイーダ》より凱旋行進曲♪♪♪


今月の担当は、指揮者の小森康弘です。
私は生まれも育ちもこの宇都宮市で、簗瀬小学校、旭中学校、宇都宮東高校、そして宇都宮大学教育学部の音楽科を卒業しました。なので生粋の宮っ子です。
始めは音楽の先生になろうと大学に入学しましたが、卒業の年にもっと音楽が勉強したい!という思いに駆られて、音大に行くことを決意しました。

私はサークルでオーケストラをやっていたこともあり「指揮者」という仕事にとても興味を持っていたので、東京芸術大学の指揮科を受験しました。東京芸大の指揮科というのはとても難関で、定員は2名。1発合格は果たせず、浪人して何とか合格することが出来ました。
芸大というのはやはり凄い所で、小さいときからずっと楽器をやっているような精鋭の集まっている学校でした。そんな素晴らしい仲間達と一緒にオーケストラをやったりと切磋琢磨して夢のような大学生活を送りました。

そして大学院まで行ったのですが、やはり自分の追い求めている西洋音楽というものの本場で勉強したいという思いが沸き起こり、大学院修了と同時にオーストリアのウィーンに留学しました。運良くウィーン国立音大に入ることが出来て、本場の音大で学ぶことが出来たのはとても幸せなことでした。
それに加えてウィーンという町はモーツァルトやベートーヴェンといった大作曲家達が生きていた場所。その空気を肌で感じながら、そこで生活出来のことが何よりの収穫です。

合計10年以上も学生生活をしていた訳ですが、いつも優しく見守ってくれていた両親や家族には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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