[番組で紹介した情報]2020年3月25日
おおきくなるっていうことは![]() |
2020年3月4日
はなをくんくん紹介絵本 「はなをくんくん」
文:ルース・クラウス 絵:マーク・シーモント 訳:きじまはじめ 福音館書店より 木々が芽吹き始め、少し前までは鮮やかに見えていた山々も春霞でその雄大な姿を消し、着るものも一枚少なくなり、いよいよ春の訪れを感じる今日この頃、53年前に出版された世界的な名作絵本を紹介いたします。 長い冬の間、森の中では動物たちが雪の降り積もった地面の下や木の中で眠っています。 ある日、目を覚ました野ねずみが鼻をくんくん。くまが鼻をくんくん。かたつむりが殻の中から、りすが木の中から鼻をくんくん。真っ白い雪と枯れた木々の間を、動物たちは何かに向かってワクワクしながら走っていきます。 モノトーンの森の中に一番乗りに色づいた春に向かって…。 マスクが欠かせない花粉症の私には、なかなか鼻をくんくんする事がありませんというか出来ません。しかし、寒かった冬に別れを告げ、あたたかな春を迎えるこの季節、新たな希望に向かって心の鼻をくんくんさせたいものですね。 ![]() |
2020年3月11日
ねむたいひとたち紹介絵本 「ねむたいひとたち」
作:M.B ゴブスタイン 訳 手のひらサイズの、ちいさな絵本です。薄い青色の表紙に、ナイトキャップをかぶり、ゆったりとした服を着て、気持ちよさそうに目を閉じている4人家族が描かれています。なんだかとっても幸せそうです。 タイトル通り、この絵本は「ねむたいひとたち」のお話です。彼らは、眠れる場所さえあればどこでもいいのです。いつもとてもねむくて、あくびをしています。彼らは、みんなの履くスリッパの片方に、一家みんなすっぽり入れるくらい小さな人たちです。もしかしたら皆さんのうちのどこかで、ひっそりとねむっているかもしれません。 寝る前には、お父さんが探してきた「寝る前スナック」をもぐもぐ…ココアを飲んでいる間に目はとろんとろん…。お母さんが優しいねむりうたを歌います。いつの間に一家は気持ちよさそうに寝息を立てています。 ゆっくりと、何にも邪魔されず眠れる幸せ…。ねむたいひとたちがいるところは、きっと穏やかで平和で幸福なところなのでしょう。忙しい日々を過ごしている人へ、様々な問題を抱え込んでいるあなたへ、ねむたいひとたちが皆さんのところへ訪れますように…。 ![]() |
2020年3月4日
しつもんブック100紹介絵本 「しつもんブック100」
作:tupera tupera 青山出版 手のひらサイズの絵本。何かの形に似ていませんか?そうです、スマートフォンです。最近はすっかり日常に欠かせないスマートフォンですが、こちらのスマートな本も、持っているととっても楽しくて、便利なアイテムになること間違いなしです。 タイトル通り、この絵本には100個の質問が載っています。ページを開くと、はじめに、このような文章が書いてあります。 「とおくのひとや、あったことないひととつながることはたのしいけれど、 いま、めのまえにいるひとと もっとつながってみるのもいいんじゃない?」 インターネットが普及して、実際に会わなくても、ラインやSNSで世界中の人たちと繋がることが可能になりました。それでもやっぱり、直接会ってコミュニケーションをとるのとは全く違います。家族や友人のほか、初めてあった人、この絵本を通してもっともっと仲良くなったり、新たな発見があったりするはず!友達みんなでワイワイやっても、はじめましての人と仲良く手段として、一人で自分自身と向きあうなど、使い方は自由です。大人も子供もぜひこの絵本でコミュニケーションを楽しんでください。 ![]() |
2020年2月26日
ちいさなちいさなおんなのこ紹介絵本 ちいさなちいさなおんなのこ
作:フィリス・クラシロフスキー 絵:ニノン 訳:福本友美子 福音館書店より もうすぐひな祭りということで、今回紹介する絵本は女の子が主人公です。 むかしあるところに、「ちいさなおんなのこ」がいました。近所の誰よりも小さく、使っている椅子、テーブル、ベッドもとても小さなものでした。ところが時が経つにつれ、「ちいさなおんなのこ」は自分より小さなものをたくさん見つけていきます。そして、ひとりでできる事もどんどん増えていきます。その表情は自信に溢れ、素敵なお姉さんへと成長していくのです。 少ない色使いのとても繊細で可愛らしい絵が、シンプルなストーリーの中で微笑ましい女の子の成長を引き立たせています。我が家は三姉妹なので、自分の娘たちと主人公の女の子を重ね合わせ、思わず顔がほころんでしまいました。 ひな祭りは子どもの健やかな成長と幸せを願うとても大切な行事です。そんなひな祭りの日に子どもたちに読んであげたい一冊です。 ![]() |
文:中川ひろたか 絵:村上康成 童心社 1,404円
今回紹介する絵本は「おおきくなるっていうことは」。
大きくなるっていうことは、服が小さくなること、新しい歯が生えてくること、水に顔を長くつけられること、あんまり泣かないこと…。保育士だった作者(中川ひろたか)が、成長の喜びを小さな子どもたちでも感じられるように、ひとつひとつわかりやすく語りかけるように描いています。
長女が小学校入学のころ、この絵本に出会いました。そして今は中学1年生。この度三女が小学校に入学します。長女には、いつのまにか身長は抜かれ、手も足のサイズも私よりもすっかり大きくなっていました。娘たちが成長とともに自立していく安心感と同時に、もう少しかまいたい親としての寂しさも。
長女の入学式のかわいい姿を思い出しながら物思いにふける…間もなく、来年度小学校へ入学する三女の入学準備をしています。この絵本は、三女にとっても、幼稚園で読み聞かせてもらった思い出の一冊です。「おおきくなるっていうことは」と呪文のように繰り返しながら、自分のできるようになったことを見て見てとせがみます。我が家の子育てはまだまだ続きます。