[番組で紹介した情報]2019年8月21日
紹介絵本 「オセアノ号、海へ!」![]() |
2019年8月14日
紹介絵本 「ほんとはスイカ」紹介絵本 「ほんとはスイカ」
作:昼田弥子(ひるた みつこ) 絵:高畠那生 ブロンズ新社 お盆です。夏休み真っ只中で、帰省されている方もたくさんいらっしゃることと思います。私の実家は秋田県です。スイカの名産地です。この季節に旬の美味しいおもしろい絵本を紹介します。 でも、この絵本の表紙はイカ?ですが、うっすらとスイカの模様が。そして種もポツリポツリ…。ページを開くと、さっきのイカがなにやらくねくね歩いてきます。通りかかったイトウくんが「イカだ」と言うと、イカは「スイカだ」と言い張ります。なんでも途中で「ス」を落としてきたのだと。そんな話など全く信じられないイトウくんでしたが、その先の道ばたに落ちていた「ス」が、不運にも、ふとした拍子にイトウくんに貼りついてしまいます。果たして、イトウくんの運命やイカに!? 一文字変わるだけでこんな展開になるなんて!楽しい言葉の足し引きもさながら、絵がとにかくシュールで面白い、新感覚のナンセンス絵本です。読み聞かせも盛り上がること間違いなしです。 まだまだ暑い日が続きます。熱中症や事故に気を付けて、楽しい夏休みをお過ごしください。 |
2019年8月7日
紹介絵本 「とおいほしでも」紹介絵本 「とおいほしでも」
文:内田 麟太郎 絵:岡山 伸也 お父さんと男の子が満天の星を見ながら語り合います。 「ほしにも ふたごってあるんだよ」 広い宇宙の遠いどこかに、地球と何もかもそっくりな星があって、そこでもここと同じことが起こっているはずだと。絶滅してしまった動物や、世界中で起こっている悲惨な戦争や事件のこと、そして未来を信じる僕たちのこと。一見ファンタジックな世界ですが、それはとても現実的で、私たちに今大切なことは何かを思い出させてくれます。 絵を描いたのは、結城市出身小山市在住の岡山伸也さん。それぞれのページごとに想いが詰まった美しい絵もとても素晴らしいです。広大で美しい自然、動物たちの優しい表情とは裏腹に、現実世界の描写にはきっと胸を打たれることでしょう。子供から大人までぜひ読んでいただきたい絵本です。これからの未来に繋がる一冊になるはずです。 7月20日より、芳賀町の総合情報館「知恵の輪館」にて、岡山伸也さんの展覧会が開催されています。そして、8月10日に、作者の内田麟太郎先生と、岡山伸也先生が、芳賀町の町民会館でトークショーを行ないます。入場無料となりますので、ぜひ、ご来場ください。 ![]() |
2019年7月31日
☆パパカレー☆紹介絵本 「パパ・カレー」 ほるぷ出版
作:武田 美穂 夏本番です。夏のごはん定番といえばカレー!アウトドアでも大人気です。そんなカレーの絵本ですが、作るのはパパです!最近は「イクメン」といったお父さんが家事育児に協力するのが当たり前になってきました。特にパパの料理って、なんとなくこだわりがあって、豪快で美味しいですよね。さてさて、物語ではどんなカレーが出てくるのでしょうか? タイトル通り、パパがつくるからパパカレー!パパはエプロンを用意して、張り切って材料を用意します。牛肉は角切りでゴロンゴロン。定番の玉ねぎ、にんじん、ジャガイモは大雑把にさくさくざくざく。いろんな形になりました。そしてにんにく、しょうがをがんばって細かく刻みます。それぞれをジューっと焼いたら、具を一度に鍋に入れて煮込みます。そして、いよいよ隠し味の投入です。いったいなんでしょうか? リズミカルな言葉と、とっても美味しそうな絵。絵本の中から本当に音やにおいが出てくるかのようです。夏野菜もおいしい時期。みなさんも、いろんな具や隠し味でカレーを楽しんでください。 ![]() |
2019年7月24日
☆わくせいキャベジ動物図鑑☆紹介絵本 「わくせいキャベジ動物図鑑」 作:tupera tupera
アリス館より 1,620円 惑星キャベジは、地球からはるか彼方、831光年離れた銀河の片隅で新たに発見されました。黄緑色に輝く瑞々しい惑星には不思議な動物がたくさん住んでいます。「トマトン」 「バナキリン」「キュワニ」「ジャガー」「リンゴリラ」…。あれ?なんだか妙に親近感の湧く名前ではありませんか。そう、野菜や果物と動物が組み合わさった、摩訶不思議な動物たちが暮らす星なのです。 このような動物が28種、掲載されており、それぞれの野菜の色、形、模様、断面などの特徴と動物の性質がうまく融合され、その生態もとてもユニークで思わず納得!そして新たな発見に繋がるはずです。 夏休みに入りました!一人でも、友達とでも、家族とでも!旬の野菜と動物を研究して、ぜひオリジナルの野菜動物を考えてみてはいかがでしょうか?野菜を通じて、観察力と発想力そして創造力が磨かれ、ワクワクが止まらない一冊です。自由研究のヒントになりますよ! 2018年 第23回 日本絵本賞 大賞受賞 ![]() |
作:アヌック・ボロワベール と ルイ・リゴー 訳:松田 素子
アノニマスタジオより
この夏、海に行きましたか?私は山育ちで、しかも海なし県にお嫁に来たので、海に行くのは一大イベントです。そんなあこがれの海のステキなしかけ絵本を紹介します。
表紙には、一槽の赤い船が描かれています。こちらがオセアノ号です。表紙の下7割ほどが海になっていて、物語は海の上と海の中、二層に分かれて進行していきます。見どころは、なんといっても普段私たちが見えない深い海の中の世界。ページをめくると冒険のはじまりです。
まずは港でオセアノ号の旅立ちを、たくさんの船たちが見送っていますが、そんな港の海の底はどうなっているのでしょう?いきなりの大きなしかけに驚くことでしょう。ページをめくるたびに変わる海の表情。穏やかな青い海面に、すっと現れたものは?海の中をのぞくと見えるのは?オセアノ号は北極へ渡り、途中嵐にも遭い、美しいサンゴの海へとたどり着きます。その美しいしかけに、どの角度から見てもうっとりするはずです。
イラストレーションやしかけも素晴らしいですが、作者の自然への愛がとても伝わってくる作品でもあります。大人から子供までたくさんの人々に愛され、世界中で話題を呼んだこの絵本は、世界12ヶ国で翻訳されています。