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2019年7月17日

☆ぼうぼうあたま☆

紹介絵本 「ぼうぼうあたま」 作:ドクトル ハインリッヒ・ホフマン 
訳:いとうようじ 
 
  
今回紹介する絵本は「ぼうぼうあたま」。タイトルの通り、髪の毛は伸び放題、爪も伸ばしっぱなしの子供が表紙を飾っています。小学生の私は、学校の図書室でこの絵本を見つけて衝撃を受けました。中身は子どものしつけ絵本で、例えば、親の留守中に言いつけを守らず火遊びをした女の子が灰になってしまったり、指しゃぶりをやめない坊やが親指をハサミでちょん切られたり、空ばかり見ている子が川に落ちたり…。それはそれは散々な子どもたちへの戒めが、10の短い物語で描かれています。
 一見残酷な内容ではありますが、ちょっとまぬけでユーモラスな絵とリズミカルな文章がコントのようで、子どもたちの心を掴みます。そして、悪いことはしてはいけないという心が、自然と芽生えてくるのです。同時に大人にとっても、子どもをしつける責任を改めて実感することでしょう。
 1844年に、作者が自分の子どもへのプレゼントために作ったこの絵本は、世界中の人々に愛され、今では120カ国語に訳されています。
 いよいよ来週から夏休みです。ルールを守って楽しい日々をお過ごしください。


2019年7月10日

☆まつり☆

紹介絵本 「まつり」 作:いせひでこ 講談社より 1,728円
 
 いよいよ熱い、暑い夏がやってきます。あちらこちらでお祭りや花火大会など、夏のイベントが盛りだくさんです。7月20日は地元祖母井神社の夏祭りなのですが、私たち家族もお囃子会に入っていて毎年楽しみにしています。そして!今回紹介する「まつり」は作者ゆかりの地、鹿沼市の秋祭りが舞台となった絵本です。
 主人公の少女さえらは、日本にやってきたパリの植物学者を庭師のおじいちゃんとともに、江戸時代からつづく地元の秋祭りに案内することになりました。この地で育った木で作られた彫刻屋台を組み立てるところから祭りの準備ははじまります。奥の山へ続く杉並木を抜けると大きなお宮さんがあり、屋根や壁には木彫りの動植物たちが飾り付けられています。それらの彫刻は、何百年も前から彫り師や職人たちの技で木に命を吹き込んできました。いよいよ祭りの日、太鼓の音が響き渡り、次々と屋台の提灯に火が入ります。わらわらと灯りを持った子どもたちが集まってきます。各町自慢のお囃子のぶっつけ合い。法被の背中の文字は各町の誇りです。そして夜が更けて祭りは最高潮へ。
人々が知と技で伝えてきた日本のこころ「まつり」が躍動感あふれる水彩画で描かれています。美しい水彩絵具のにじみは、歴史を刻んできた屋台彫刻や伝統を受け継ぐ人々の永劫と、提灯の火とともに燃え尽きる祭りの刹那を同時に表しているかのようです。ぜひこの夏、手に取ってほしい絵本です。

2019年7月3日

☆ノラネコぐんだんアイスのくに☆

紹介絵本 「ノラネコぐんだんアイスのくに」 
作:工藤ノリコ
1,296円 白泉社より


「ワルかわいい」で大人気のノラネコぐんだんシリーズから。ノラネコぐんたんは毎度悪さをし、大事件を起こし、反省し、奉仕するのがお決まりです。そのワルかわいいストーリーに親子ではまってる方が急増しています。今度の舞台はアイスクリームパーラー。なにやらノラネコぐんだんが中をのぞいています。「ニャー、アイスおいしそうニャー、アイスたべたいニャー。」すると!空っぽになったアイスの入れ物に侵入してしまいました。そのまま、運ばれていった先は、なんと寒い寒いアイスのくに!アイスは存分に食べられたけれど、体が冷え切って、帰り道は行き倒れそうに!ノラネコぐんだんの運命やいかに!
今回はどうやら反省のみとはならないようです。ドキドキハラハラな展開に、悪事をしたにもかかわらず、ノラネコぐんだんをきっと応援したくなりますよ。

ノラネコぐんだんは絵本で7冊出版されていて、どれも人気なのですが、最近はさらに長編の児童書が出版されたり、クッキー型のついたレシピ本、コミック、さらに文房具なども出ていて、人気急上昇中です。悪巧みをしているような、それとも実は何も考えていないような、絶妙な表情が、なんとも心くすぐります。一冊読むとすべて読みたくなりますよ。

2019年6月26日

「カエルのおでかけ」

紹介絵本 「カエルのおでかけ」 
作:高畠 那生 
フレーベル館 

 梅雨の季節は、雨でお出かけするのも大変。かといってこの季節、晴れの日ばかりでも水が不足してしまい農作物にとっては大変。いい天気というのは、人それぞれです。
今回紹介する絵本の主人公はカエルです。もちろんカエルにとっては雨がいい天気。そとはどしゃぶりのお出かけ日和です。さっそくピクニックの用意をして、マンションから自転車に乗って出発です。手づくりの秘密兵器も忘れずに。いったいぜんたい、あべこべでぐちょぐちょなカエルのピクニックはどうなるのでしょう。
おもしろいストリーはもちろん、生き生きとしたカエルの動きや表情がどのページも魅力的です。作者の絵本に必ず出てくる隠れキャラクターや、カエルの部屋のしかけなど、何回読んでも飽きない、この季節にぴったりな絵本です。公園でカエルがカツバーガーを食べるシーンは必見です!

2019年6月19日

「イーラちゃんとあめふりピアノ」

紹介絵本 「イーラちゃんとあめふりピアノ」
      作:しまだともみ

 主人公のイーラちゃんはかわいいけれどおてんばな女の子。イーラちゃんのお部屋からはでたらめなピアノの音が聞こえます。本当はとても上手なのに、どうして?
ある日、イーラちゃんの素敵なピアノの音色に魅かれてカエルの王さまがやってきました。ピアノが苦手な王さまはイーラちゃんに、雨を降らすことが出来る「あめふりピアノ」を弾いてくれるようにお願いします。イーラちゃんが喜んで引き受けると、あら不思議!たちまち体が小さくなり鍵盤が道のように伸びて、いざカエルの国へ。干からびた池の真ん中に「あめふりピアノ」がありました。はたしてイーラちゃんはカエルの国に雨を降らせることができるのでしょうか?そして、でたらめなピアノの音の秘密は?

日光霧降高原・日光市街各所で、只今「キリフリ谷の藝術祭」が開催されています。今週末、当店も霧降高原にある素敵なペンション、トロールの森にて、23日、森の絵本屋さんを開催します。当日は絵本あそびや、ワークショップなども予定しております。また今回の紹介した絵本の作者、しまだともみさんも日光市のご出身です。「山のレストラン」にて、新作絵本の原画展も開催されています。梅雨の時期は何となくお出かけが億劫ですが、キリフリの森はとても雨が似合います。たくさんの藝術にふれあいに、ぜひ、足を運んでみてください。

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