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[番組で紹介した情報]

2019年5月8日

☆とべバッタ☆

紹介絵本 「とべバッタ」 作:田島征三 偕成社より


はじめての10連休。皆さんはどう過ごされましたでしょうか?大人の皆さんにとっては学生以来の連休だという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?連休の後は、新年度の緊張から解放れされてなんとなく憂鬱な気持ちになる…これが五月病です。なんとなくやる気も出ないし、元気も出ない…。そんな時におすすめの絵本の紹介です。



小さな茂みに、一匹のバッタがびくびく隠れ住んでいました。外には恐ろしい敵がたくさんいて、バッタを食べてしまおうと狙っていたからです。しかし、バッタはそんな生活が嫌になり、外に出る一大決心をします。
バッタは不安の中、あえて大きな石のてっぺんで日向ぼっこをしていました。案の定バッタを狙い、次々と敵が襲いかかってきます。バッタは死に物狂いで飛び上がりました。飛んで飛んで疲れ果て、諦めかけたその時に見つけたものが、バッタの運命を変えるものでした。
 一歩の勇気が大きな希望へと繋がる物語で、力強く迫力のある絵が、本当にバッタが絵本の中から飛び出してくるようです。そのエネルギーがきっとみなさんの背中を押してくれることでしょう。幼稚園や小学校で読み聞かせをする度に、私自身も何度も励まされています。

2019年5月1日

☆へいわとせんそう☆

紹介絵本「へいわとせんそう」
文:谷川俊太郎 絵:Noritake ブロンズ新社より 


新元号が「令和」に決定し、いよいよ新しい時代が幕を開けました。


今までの喪に服す中での改元とは打って変わったお祝いムードの改元は、日本の初めて戦争のなかった平成時代の終わりに相応しい、平和な時代を象徴するような改元だと思います。


しかし世界情勢はまだまだ緊迫しています。「令和」という時代が世界的にもっと平和になることを願って、今回は「へいわとせんそう」という絵本を紹介します。



平和のぼくと戦争のぼく、平和の母と戦争の母、平和の道具と戦争の道具、平和の海と戦争の海、平和の夜と戦争の夜。など…。
この絵本は同じ人や同じ物事が、平和な時と戦争の時でどう違うのか、見開きで描かれています。色のないシンプルな絵だからこそ、その違いが鮮明に浮かび上がり、心に戦争の痛みが突き刺さってきます。絵本の最後の比較を見れば、心から平和を望まずにはいられないでしょう。新しい時代に読み継がれて欲しい絵本です。

2019年4月24日

「きみなんかだいきらいさ」 

新緑の季節ですね。ドライブの気持ちの良い季節です。ちらほら水の張られた田んぼが見られます。町中にはこいのぼりも目立ってきました。もうすぐゴールデンウィーク。新年度の緊張から解放されて、ほっと一息。新元号も決まりました!今年は大型連休!みなさんはどうお過ごしになるのでしょうか?端午の節句ももうすぐです。ということで今回は男の子の物語を紹介します。)


紹介絵本 「きみなんかだいきらいさ」 1975年の絵本。
      文:ジャニス・メイ・ユードリー 絵:モーリス・センダック 
訳:こだまともこ 
       

 手のひらサイズのかわいい赤い絵本。表紙の男の子たちは、口をとがらせてなにやら一悶着あったご様子。そう、二人は「きみなんかだいきらいさ」なのです。
 「ジェームズ」と「ぼく」はとっても仲良し。水疱瘡にも一緒にかかったぐらいいつも一緒にいたのに、今日は違います。二人は友達をやめたのです。もう口なんかきいてやるものかと思ったけれど、やっぱり気になって仕方がないのです。そのうちぼくは、いてもたってもいられなくなり、直接会って文句を言いつけてやろうと、わざわざ雨の中出かけていきます。そして二人の口げんかの始まりです。さて、二人はどうなっちゃうのでしょう?
 些細なことでケンカして、あっという間に元通り。それはとっても仲の良い証拠です。仲直りのタイミングも単純だけどキュートで思わず微笑んでしまいます。きっとみなさんの近くにもこのような少年、もしくはかつて少年だった人がいるのではないでしょうか?

2019年4月17日

「しろくまのパンツ」

紹介絵本「しろくまのパンツ」
作:tupera tupera ブロンズ新社より

表紙には、しろくまさんが大きく描かれていますが、なんとこの絵本、赤いパンツをはいています。その赤いパンツを脱がせてから、絵本がひらけるというなんともユニークなしかけ絵本です。

その表紙のしろくまくん、「どこにいったんだろう?」 パンツをなくしてこまっている様子。そこへねずみさんが心配をしてやってきました。「どんなパンツをはいていたの?」とねずみさんが訪ねます。でも、しろくまさんはうっかり自分のはいていたパンツがなんなのか忘れちゃったそうなのです。優しいねずみさんはいっしょに探しに行くことに。

絵本の中には型抜かれた色んなパンツが登場します。しましまのパンツ、かわいい花柄のパンツ、へんてこりんな水玉のパンツ。次々出てくるいろんなパンツに、 「これは誰のパンツでしょう?!」と当てっこしながらページをめくっていくのも楽しいです。でも…いったいどれがしろくまくんのパンツなの?
それがわかるのは…物語のラスト!あっとおどろく発見があります。


2歳過ぎると(早くて1歳から)春になって、暖かくなると、トイレトレーニングを考えるパパママが多いようです。そろそろはじめようかと思っている方へおすすめです。
おトイレとかちっちの絵本も良いですが、パンツの絵本からはいるのもいいですよ。
パンツのかわいさ、かっこよさ。おむつバイバイのきっかけにも使える絵本です。

2019年4月10日

「わたしたちのたねまき ―たねをめぐる いのちたちのおはなしー」

紹介絵本「わたしたちのたねまき ―たねをめぐる いのちたちのおはなしー」
作:キャスリン・O・ガルブレイス 絵:ウェンディ・アンダスン・ハルパリン 
訳:梨木 香歩  のら書店より  

新緑の季節です。若草色の山や草木の息吹きが感じられ、気持ちがいいです。今回は植物の種にまつわる絵本を紹介します。


お母さんと子どもが、庭に種を蒔いています。様々な形をした種たちは、やがてカボチャやニンジンなどの野菜になります。けれど、私たちはずっと前からもっと広くて大きな庭にたくさんの種を蒔いてきました。風は様々な植物の種を遠くに放るように蒔き、太陽はさやを温め乾かして種をポップコーンのようにはじき飛ばします。また雨、川、動物たちもそれぞれの方法で種を運び、いつの間にか自然の中で種蒔きをしているのです。そして私たち人間も…。こうして蒔かれた種たちが、美しく感動的に命を繋ぎ、地球という大きな庭を作っている。種を通して命の繋がりを教えてくれる尊い絵本です。

孤独を感じたときは、遠くに飛ばさされた種なのだと思えば、生きることそのものが重大な任務と思える。陽の光を浴びて、大きく息をして、この奇跡的にあたえられた任務を楽しもう。そんな翻訳者梨木果歩さんのあとがきも必読です。

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