[放送内容]2022年2月17日
ブラRio散歩 ~那珂川ふしぎ発見!~ 那須小川古墳群の巻 その2全長 約47mの前方後方墳で
現存しているのは前方部のみ。 その上に、神社のお堂が建っています。 ちなみに削られた後方部は お堂の後ろ(北側)です。 鏡の出土は無かったそうですが 鉄の斧や、工具が多く出土したそう。 もしかしたら、そうした工具を扱う職人を 統括しているような人が 埋葬されていたのかもしれませんね。 : ちなみに、目に見える形には残っていませんが この周辺は特に古墳が多いエリアで 「那須小川古墳群」と称される前から 「吉田温泉神社古墳群」という名称で知られていたそうです。 --- 続いて、やってきたのは 吉田温泉神社古墳から歩いて数分の「観音堂古墳」 全長約31mの方墳で こちらも上にお堂(観音堂)が建てられています。 吉田温泉神社古墳の次に作られた古墳ではと
言われているそう。 2つの古墳は近い距離ですが、 それぞれ違った雰囲気がありました。 --- 最後にやってきたのは、 こんもりした山が2つの「那須八幡塚古墳」 全長約62mの前方後方墳で 那須小川古墳群の中では一番大きいんです! 後方部のてっぺんには
棺が埋まっていた場所の目印も兼ねて 棺を抑えるための道具(粘土)のレプリカが置かれています。 また、発掘調査では 駒形大塚古墳とはまた違うタイプの 中国で作られていた鏡が出てきたそうですよ。 ご案内してくださった
那珂川町なす風土記の丘資料館の学芸員・初井さんによると 古墳を見る時にまずチェックしてほしいポイントは 「後方部と前方部の高さ」 古墳時代の最初の方に作られた古墳は 後方部の高さ > 前方部の高さ である場合が多いそうで、 そこを見ることで いつ頃作られた古墳なのか おおよそ予測がつくのだそうです。 ちなみに「那須八幡塚古墳」はまさにそれ! また、方墳や前方後方墳といった古墳の形も 好きなものが作れたわけでなく、 埋葬される人の階級や力の強さによって 作れるものが違ったとか。 そういったことも意識してみると 古墳巡りがより面白くなるかもしれませんよ! : 一般的に古墳は立ち入りが制限されているものもありますが 今回2週にわたって紹介した5つの古墳は 階段等を使って上まで登ることができます。 かつて この地を治めたリーダーが見守る風景を その目で確かめてみてはいかがでしょうか。 ★「那須小川古墳群で出土した物が見たい!」 「那珂川町の史跡について解説してほしい」方は↓ 【那珂川町なす風土記の丘資料館】 住所:那珂川町小川3789 お問い合わせ:0287-96-3366 ※開館時間、休館日は公式HPをご確認ください ↓↓「那須八幡塚古墳」後方部からの景色 |
新たな那珂川町の魅力を探るシリーズ
「ブラRio散歩 ~那珂川ふしぎ発見!~」
今回は、古墳が20基以上ある「那須小川古墳群」で
2週にわたって、5つの古墳を巡ります。
2週目は
「吉田温泉神社古墳」「観音堂古墳」「那須八幡塚古墳」
:
3つの中で一番北にあるのが
「吉田温泉神社古墳」
名前の通り、吉田温泉神社内にある古墳です。