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2025/12/8 16:36/Zoo/シャキーラ

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[Special Interview_下]

主催フェスの初回が中止、それでも恒例になれたワケ~10-FEET独占インタビュー(下)

昨年のベリテンライブ2024Specialで、落雷による中止でステージに立てなかった10-FEET。実は天候による演奏中止は、自らが主宰するフェス「京都大作戦」の初回でも体験していました。「1回だけのフェス」のつもりだったフェスが、中止をきっかけに毎年恒例となったのはなぜか? そして、改めて今年のベリテンへの想いを聞きました。
(インタビュー / 渡辺裕介)
初回が台風で中止となった主催フェス「京都大作戦」を振り返る10-FEETの3人


■当初1度きりだった「京都大作戦」、中止で真っ青に…TAKUMA

──野外フェスは興奮と楽しさがある一方、天候リスクもあるのが難しいのですが、「京都大作戦」でも色々とご苦労されてきましたね。

TAKUMA はい、地球なんで…。(笑) やっぱり色々ありましたね。

──「やるぞ!」と言った2007年の初回ができなかったんですよね。

NAOKI 台風ですね~。

TAKUMA 毎年やるつもりじゃなく、「1回だけフェスみたいなことやらせてください!」とやったのが中止になり、本当に悲しかった。「また来年」はなく、バンド人生一度きりのフェスがなくなったので、真っ青に…。ちびまる子ちゃんみたいになってました。

KOUICHI 実は公演当日は、めっちゃ晴れたんですよ。

NAOKI 前日の予報でドンピシャで台風が来るから、危険なので中止を発表したら、深夜のうちにすごいスピードで通り抜けたみたいで…。起きて外を見たら快晴で、ヒザから崩れ落ちました。(笑)

KOUICHI よけいショック、「できたな…」みたいな。

TAKUMA お客さんも「なんでやらないの?」って感じですが、よく見たらステージの屋根が半分めくれ上がってた。機材やステージの状況を考慮して、前日までに中止が決まるんです。

──翌年はリベンジで、「去年は台風でごめんな祭」の副題をつけて無事開催され、そこから根付いた感じですか?

TAKUMA ベリテンの話じゃないですけど、「同じメンツで来年もう1回やろう!」となった。フェスは1年近く前からオファーしますから、結局2年越しで開催できて、盛り上がって楽しくできた。僕らも嬉しかったけど、出てくれたDragon Ashとかも「毎年やりなよ」「来年も出してね!」と言ってくれて、それでもう少し続けようと。だから、台風が来てなかったら1回で終わってた、おそらく。

──「また来年」と言われたら、責任感も生じてしまいますね。
「京都大作戦」を毎年開けるようになった喜びを語るTAKUMA

TAKUMA でも、純粋に嬉しかったですよ。2008年のライブが終わった瞬間、「来年もよろしく」と言われたら、僕たち3人「これもう1回できるの?」「ほんまにいいんかな、嬉しいな!」という気持ちでしたね。

──京都大作戦を続けるのは、10-FEETの生き甲斐のようなものですね。

NAOKI 10周年アニバーサリーが周りのおかげで続けられることになり、年1回恒例になった。出てもらうアーティストは、僕たちが大好きな人ばかりで、お客さんにも知ってもらいたいんです。出演者発表前にチケットを買ってくれるのは、信頼関係を感じますし、僕らも自信を持って「この人たちすごいライブするから、みんな見てね」と。「新しく好きなアーティストができました」と言われるとやっぱり嬉しくて、僕らにとってもごほうびの2日間なんです。
■手術を機に禁煙、“健康ドラマー”目指す…KOUICHI

──結成から28年、大変だった時期もあったかと思います。KOUICHIさんには昨年のベリテン後、思いがけないアクシデント、ニュースもありました。

TAKUMA コーヒーショップをやるっていう話?(笑) なんでしたっけ?

KOUICHI 入院ですね。人間ドックに行ったら「肺がよろしくない」(肺分画症)と。手術をすることになり、すぐ復帰できると思ってたら、2か月ぐらい休ませてもらって…。もう今は全然大丈夫ですが。

──2か月もバンドを離れるのは、やはり心配であったかと思います。

TAKUMA 僕とNAOKIは連絡取り合って、詳しく状況を聞いてましたから、命に別状なければと。時間が多少かかっても、また一緒にやれるのなら、体を一番に考えて欲しいという感じでした。

──TAKUMAさんも2007年に喉の調子を崩して、少しお休みされた時期がありましたね。

TAKUMA あの時はメンタル結構やられましたよ。2年ぐらい痛めてました。復帰後もなかなか思い通りに体が動かない時期があったし…。でも、それがなかったら今の自分はないなと思える過去になり、意味あるものになってます。

──サポートドラムに後輩のドラマーを呼ばれたシーンも印象的でしたが、大変なこともあったでしょうね。

TAKUMA いや、頼もしかったですよ。

NAOKI ドラマーが変わるとむちゃくちゃ変わるな…と身に染みて感じました。サポートの方々は一流ばかりですが、ノリが違うので勉強になりました。改めて、「KOUICHIはすごいんだな」とも思いましたね。

KOUICHI 絶対思ってないけどね!(笑) ただ術後に時間がかかり、肺なので呼吸がしんどくて…。今はもうタバコもやめ、“健康ドラマー”でいこうと思ってます。

──NAOKIさんもライフスタイルに変化があったそうですね。

NAOKI 僕も年齢も年齢なので、お酒をやめたり、トレーニングしたりしてます。

──お酒をやめたとは、結構大きな変化ですね。

NAOKI 冷静な目で酔っ払いを見てるのは、楽しいんですね。打ち上げの飲み会は雰囲気が楽しいから、自分はアルコールが入ってなくても楽しめることに、気づきました。

  
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