[さくらカフェブレイク]2012年12月12日
*氏家松島温泉・乙女の湯*![]() 扉を開けると オレンジの間接照明に綺麗に掃除の行き届いたフローリング。
温泉と言うと和風な感じをイメージしますが 洋風な感じを思わせるお洒落で清潔感溢れる館内。 さっそく佐貫さんに女風呂を案内していただきました* 女風呂は内湯がひとつと露天風呂がひとつ。 露天風呂は15人は入れるくらいのゆったりとしたお風呂。 ![]() かわいい幼稚園児くらいの男の子と女の子が入っていました。
「湯加減はどう~?」と聞くと 「いい気持ち!!」 とかわいい僕。 実は僕 アトピーで おばあちゃんとお母さんと一緒に週に一度東京から通っているそう。 そうなんです。こちらアトピーの名湯としても知られていて 全国各地からたくさんの方が訪れているんです。 私もアトピーで小さい頃親に温泉に連れて行ってもらったなあ。と懐かしい気持ちになりながら 「良くなるといいですねぇ。」と 露天風呂を後にしました。 続いてご案内いただいたのが 家族風呂。 日本庭園を横目に これまたぴかぴかのフローリングの渡り廊下に導かれるようにして着いた家族風呂。 ![]() 木の鏡台にまるでデザイナーズマンションを彷彿させるかのような洗面台がついていて
しかも置いてある化粧水や乳液 はたまたシャンプーからリンスまで 全てが支配人の佐貫さんの手作りなんです!! これも 佐貫さんご自身がアトピーで悩んでいらっしゃった経験を活かされ作られたもの。 そして注目のお風呂へ・・・。 黒を基調にしたモダンな内装に 溢れんばかりのお湯!! いや 実際 溢れています!! 溢れまくり!! 常にお湯が流れていて 湯船からザーザー流れ出しています。 思わず 「こ これ いいんですか?!流しっぱなしで!!」 と聞いてしまうほど。 つまり これが かけ流し。ってやつですよね。 とにかく お湯の量が多い!! 音で表すなら シャーシャーというより ジャージャー!!流れている!!という感じです。 「ここはすごくお湯の量が多くて 毎分だいたい400リットル出るんですよ。」 と佐貫さん。 お湯の勢いに驚いている私を横目に 「そこの窓を開けると目の前の荒川が一望できて見晴らしがいいですよ。」 と佐貫さん。 大きな窓。この窓を開けると半露天風呂になる!ってくらいに大きな窓。 オープン!!すると・・・ とても綺麗な景色が目の前に広がります!! ちょうど取材していた時間が夕暮れ時。 空もとてもきれい。うっとり。していたら 「お風呂 入ってみます?」 と佐貫さん。 わー!嬉しい*家族風呂に入らせていただきました* ちなみにこの家族風呂は一組入る毎にお湯を抜き 掃除して次の方が入るころにまた入れるそう。 本当に 至る所に佐貫さんの清潔感に対する心がけが感じられます。 それも佐貫さんご自身がアトピーでこれまでにたくさんの温泉に行って 自分だったらこうしたい。というビジョンが出来上がっていたようです。 その中でとても大切にされていることが 清潔にすること。 本当に 綺麗な温泉だな。 というのが印象のひとつです。 ![]() さて。そんなわけで わたしもいざ入浴!!
はぁーーーーー。きもちいい。 思わず長いため息がでちゃうくらい。 とろっとしたお湯。 お湯の中で肌を触ってみると つるつるしているのが分かる。 まるで美容液に浸かっているみたい。 しかも その美容液 いや失礼 お湯が 次から次へと溢れては流れている!! なんて贅沢なんだー!!! と 大きな窓から見える綺麗な冬の空と澄んだ空気に癒されながら浸かっていると あっというまに時間が流れていました。 それでものぼせないのは お湯の温度が40度くらいのため。 そんなにそんなに 熱い!!という感じではないですね。 でも 出てからもずーっとしばらく体がぽっぽぽっぽと芯からあったまっていました。 「サイコーでした!!」とお風呂を出ると 「サイコーでしょ!!」と佐貫さん。 心なしか 体が温まると 心もまあるくなる気がします。 お風呂上りに 佐貫さんと色々なお話をしました* 松島温泉ができたのは今から18年前。 佐貫さんのお父様が「男の夢なんだ!」と温泉を掘ったのが始まり。 「ここは出るぞ!」というお父様の予想通り見事温泉が沸き 松島温泉が誕生したんです。 私としては それはもしかしたら佐貫さんのことを想ってお父様は温泉を掘ったのかな。 って後になって思いました。 佐貫さん。幼いころからアトピーで顔が真ん丸で目も開かないくらいひどかったそう。 「いつも薄目で世間を見てる。みたいな。 母の話だと 生後1か月くらいの時にはもうぼろぼろ。 この子 死んじゃうんじゃないか。って何度思ったことかって言ってました。」 と佐貫さん。 きっとお父様はそんな佐貫さんに温泉に入れてあげたくて 自らの男の夢としてここに掘ったのかなあ。って。 勝手な推測ですけど。 そしたら温泉が沸いた。しかも佐貫さんが入れる温泉。 お湯によってはひりひりして入れないお湯もあるそうですが 「ちょうど出てきたお湯が私が入れるお湯だったんです。」 と。 これはもう神様からのプレゼントとしか思えない。 なんてひとり帰り道またうるっときていました。 そうなんです。私 うるっ。どころか 今回のインタビュー中に大号泣しちゃいました。 オンエアにはお恥ずかしくてカットさせていただきましたが 自分でもびっくりするくらい涙がぼろぼろ止まらなくなっちゃったんです。 実は私も幼い頃からアトピーで 私も目が開かないくらいひどかったり 小学生の頃はアトピーで入院したり。 それで 入院中に顔を包帯でぐるぐる巻きにして ひっかかないようにされたとき ミイラみたいで自分自身のことが怖くなった。 そんなことを 佐貫さんと話していたら思い出して そうそうわたしもこんなことがあってね。 と話そうとしたら 急に涙が止まらなくなってしまいました。 どうしてでしょうね。きっと温泉で心がほぐれていたってこともあったと思います。 でもやっぱり 同じ悩みを抱えて 心から分ってくれる。 「辛かったよね。」 って言ってもらえる。 それだけで 救われる。癒される。 そういうことって アトピーに限らず 悩んだことのある人ならきっと誰でもありますよね。 佐貫さんのお母様が 「この子 死んじゃうかと思った。」 ってどんな思いで言ったのか。 どんな苦労でぼろぼろの娘さんを治そうと必死だったか。 自分の親もきっとそうだったんだろうなと。 それなのに 「こんなかゆいならもう死んだ方がマシ!!」 なんて言っちゃったり。 ああ 色んな 後悔。 そんな後悔も 話すことで水に流れていくような。 そんな想いにさせてくれました。 と。話がそれてしまいましたが・・・ まるで心のデトックスが始まったかのように(笑)涙が止まらない私に 「そういう話をしに来る人たちも多い。 うちはステロイドも出さないし お金だけもらうだけで申し訳ないんだけど でも 気持ちは分かるかな。と。」 と 佐貫さん。 だから長く通っている方の半分は佐貫さんとお話ししたくて通っている。というのもうなずけます。 「ちょっとかゆくなって思い出して来てくれたり。 それでもいいと思ってね。」 と 優しい佐貫さんの声が温泉でほぐれた体に沁みいります。 もちろん アトピーじゃないかたもたくさんいらっしゃっています。 むしろ 私はアトピーじゃない方にも大いにおすすめしたい!! だって アトピーの方は きっともう知っているはずですし アトピーは入ってすぐに「治った!!」なんてことはなりません。 それは佐貫さんもおっしゃっていましたが 「温泉に入って100%アトピーが治る。ってことはないんです。 楽に暮らすことが一番の目標。」 なんです。 実際 肌はしっとりとして かゆさもひきましたが 明らかに すごい!!と実感したのが 一番アトピーが今出ていない顔。 翌朝化粧のりが全然違いました。 実際 翌日ファンデーションが要らなかった。なんて言っていたお客さんもいるそう。 アトピーが出ていない肌の部分の方がより効果が分かりやすいのかもしれませんね。 だ か ら アトピーではない方が入ると もう全身つるっつるになるのでは?! と思っていた矢先に佐貫さんが 「結婚式の前に花嫁さんがうちに通うってことも多いのよ。」 と。!!やはり!! どうやら結婚式の前に花嫁さんが通うエステで松島温泉を紹介されるそうな!! 「これから毎日松島温泉に通いなさい。結婚式までに綺麗になるから!」 とエステの人に言われ来たんです。という方がいらっしゃるとのこと。 エステは結婚式の前に2,3回行くだけだそうですが 温泉ならエステよりもずっと手ごろな値段だからその間毎日でも通えるから。って。 たしかに。あの美容液のようなお湯に全身浸かると エステのような いや それ以上の効果がありそう。 乙女の方も そうじゃない方も アトピーの方も そうでない方も ぜひ一度足を運んでいただきたい。 体も心もほっこりとろけるような温泉です* ≪氏家松島温泉・乙女の湯≫ 場所:栃木県さくら市松島900 営業時間:午前10時~午後9時30分 定休日:月曜日 料金:大人800円 子供(小学生)500円 幼児無料 *16時以降は大人600円 子供400円* お問い合わせ:028-682-2266 ![]() |
ということで 今回カフェブレイクのコーナーで紹介するのは
氏家松島温泉・乙女の湯*
田んぼの真ん中にできた一本道を車で走り辿り着いた自然に囲まれた温泉。
喜連川温泉は何度も入ったけど 氏家で温泉に入るのは初めて♪
一体どんな温泉なのか。支配人の佐貫容子さんにご案内いただきました。