[さくらカフェブレイク]2012年9月18日
*出前うたごえinさくら*昨年は東日本大震災の影響で開催中止となってしまった
出前うたごえinさくら。 あれから1年。 念願の 出前うたごえinさくら 開催します!! お話しを伺ったのは出前うたごえinさくらに出演される小川邦美子さん。 小川さんはさくら市喜連川の出身。 現在は東京の新宿にある歌声喫茶ともしびのステージリーダーをされています。 歌声喫茶。 懐かしい響き。 って思われた方もいらっしゃるのでは? 歌声喫茶というのは 昭和30年代頃から新宿の歌舞伎町に次々と誕生。 ピアノやアコーディオンの伴奏に合わせて みんなで一斉に歌う♪という場所です。 歌う曲は 童謡・唱歌 たとえば 滝廉太郎の花のような曲や 70年代のフォークソングなど。 年齢層は50代60代を中心に 70代80代まで。 中にはそんな方たちに連れられ20代の青年がぽこっと現れたり。 青年は「音楽の教室みたい!!」と目を丸くしていたよう。 そうですよね。 大人になると みんなで一緒に腹の底から歌う。なんてこと なかなかないですよね。 学生時代の合唱コンクールが懐かしいなあ。 小川さんはバス遠足でみんなでバスの中で歌った思い出があるそうですが 今のお子さんたちってそういう体験があまりないそうなんです。 んー。そういえば 私もバス遠足でお菓子を食べたりおしゃべりした思い出はあるけど 歌を歌った思い出はないような・・・。 だからこそ!! 小川さん曰く 「色んな世代の方たちが一斉に同じ歌を歌う。という快感が もっともっと広がっていくといいなって そんな想いですね。」 そんな気持ちの良い歌声が響く新宿のともしびを飛び出して 全国各地で出前うたごえも開催しています。 この1年で 何度か被災地にも訪れた小川さん。 7月に岩手県久慈市に訪れた時には 三陸鉄道の中でみんなで歌えないか。というスタッフの方の提案で 三陸鉄道に乗車しながらの出前うたごえが実現しました。 もう走り出す前からみんな歌いだして 車内に元気な歌声が響いたそう。 小川さんの忘れられないシーンは ホームに着いた時に海岸線が見えたとき。 本来は見えない場所です。 海と線路の間にあった住宅や建物が倒されて 海岸線が広がっていました。 そのホームの突端まで行き 皆で「アメイジング・グレイス」と「千の風になって」を アコーディオンの伴奏で海に向かって歌いました。 20代の方たちで構成されていたスタッフの方の中には 自宅を無くしている方もいらっしゃいました。 そんな中 なんとかみんなに楽しんでもらおうという想いが溢れていて きびきびと動いてくれていたそう。 ただ アメイジング・グレイスを歌っている時だけは 彼はちょっとしゃがみこんでしまったけれど…。 でも その歌が終わった後は 「楽しんでいただきたい」という想いで振り切った潔さが見えて 参加者を励ましたというか 強さを感じました。 と 小川さんが語るのを聞いて 胸がぎゅうとなりました。 「それが私の中では とっても大事な時間だったな。」 と 小川さん。 そして まもなく さくら市の1年越しの念願の開催。 小川さんにとって故郷という意味でも想い入れがあるのではないでしょうか。 さくら市での出前うたごえ どんな風に楽しんでいただきたいですか?と伺うと 「もしかすると 栃木県の方ってシャイな方が多いんじゃないかな? 私もそうですけど。 だから♪さあ 歌いましょう♪と言われても どうしよう・・・という感じになるかなあ?なんて。 でも 本当に声を出すことが気持ちいいんだよ~って思ってもらえるような そんな時間を過ごせたらいいなと思っています。」 そうですよね。 確かに私も音痴だから大きな声で歌うのは恥ずかしいって思っちゃうかも。 でも きっと その場にいたらみんなで楽しく大きな声で歌えるような そんな気が小川さんとお話ししてたらしてきたんです。 「きっと小川さんマジックにかかったら みんないつのまにか楽しく歌えちゃうんでしょうね。」 と言うと 「そう!私たちはそういうマジックをかける側にいますから♪」 と。 そのマジックはその場その時によって様々。 たとえば 開場して開演までの30分間。 小川さんたちは控室にいるわけではなく 入口でみなさんを「こんにちは~。」 とお迎えします。 そこでその日いらしてくれたお客様と会話をするんです。 「今日は孫と来たのよ~。」 「旦那と初めて来たのよ~。」 「40年前は東京にいて 歌声喫茶に行ったことあるんだよ~。」 そんな風にお客様と触れ合うことで 今日のみなさんのお気持ちを受け止めて みなさんが一緒に歌える歌はどんな歌かな~って 一生懸命シュミレーションするんです。 だから 当日まではっきりとした曲目は決まってないんです。 それが出前うたごえのおもしろいところでもあります。 先日東京の町田市で出前うたごえを開催されたときは 800人ものお客様が集まってくれたそう。 最初みなさん緊張している様子だったので こんなマジックをかけられました。 「やっほー」。 そう呼びかけると 「やっほー」とみなさんが返してくれた。 そんな呼びかけ合いをしているうちに その声がみんなに広がっていき いつしかお客様の緊張はほぐれていったよう。 行く先々での出会いが楽しみ。と語る小川さん。 「さくら市にこれから伺った時にどういう方たちと出会えるかなって そういうわくわく感で今いっぱいです。」 そんな小川さんから最後にメッセージをいただきました。 「たくさんの人の声が入って来る時の心地よさ。 今 世の中全体が一人の世界にだんだん小さくなっていってる。 カラオケも 仲良しの友達だけ・家族だけ・子供たちだけでいく。 反対に 自分の声だけじゃない何十人の声が自分を包んでくれるという感覚の中で 解放感が生まれると思うんですね。 それから コンクールとかコンサートだと 「うまく歌わなきゃ」って思いますよね? でも歌声というのは どんな小さい声でも音程が多少はずれていても構わないんですね。 その時の自分の感情で歌っていただいていいんです。 「歌う」というきっかけになったらいいなあって。 きっと歌声喫茶って ご存じない方がほとんどだと思うので でも とにかく足を運んでいただいて 歌を歌う。色んなひとの声に包まれる。 そんな快感を味わって頂けたらと思います。」 高校最後の合唱コンクールの日。 大勢のひとたちと 同じ歌を心の底から歌う。 そんなこと もう一生できないかと思っていました。 まさか 大人になって こんなすてきな場所に巡り合えるとは。 他のひとたちの声に自分の声が包まれたときの安心感。解放感。 学生時代に味わっていたのかもしれないな。 忘れかけていました。 もしかしたら 大人になった今だからこそ また 歌声に包まれたときは あの頃以上に大きな感動があるのかもしれないな。 そんな風に思いました。 *出前うたごえinさくら* 日時:4月21日(土)午後2時~ 場所:さくら市 喜連川公民館 入場無料 お問い合わせ:028-686-6621(生涯学習課) |
東京・新宿にある歌声喫茶ともしびの小川邦美子さんにインタビュー!!