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2021年3月31日

第39回 いにしえの大田原を旅した松尾芭蕉と巡る観光

暖かくなってきて大田原散策にピッタリの今日この頃。今回は、松尾芭蕉も旅した大田原をの〜んびり観光しながら、巡っていただける企画をご紹介します。

黒羽へ訪れた人を案内している観光ボランティア、ふるさとを知る会・直箟浩子(すぐの ひろこ)さんにお話を伺いました。

黒羽と芭蕉は大きな関わりがあることはご存知でしょうか。

大田原市黒羽地区は、江戸時代の有名な俳人・松尾芭蕉が元禄2年(1689年)に「おくのほそ道紀行」で訪れた場所です。

芭蕉は黒羽に、「おくのほそ道」で最も長い13泊14日もの間、滞在しました。時期は5月21日から6月3日(旧暦の4月3日~4月16日)まで留まり、黒羽で多くの句を詠みました。
黒羽藩家老の浄法寺桃雪とその弟の鹿子畑翠桃は、兄弟が江戸に滞在していたおりに芭蕉の弟子でした。桃雪・翠桃兄弟とのつながりから、芭蕉は黒羽では兄弟の邸宅に滞在し、地元の俳人たちとも句会を催して(歌仙を巻く、と言います)交流しました。

また、芭蕉の禅の師であった仏頂和尚ゆかりの雲巌寺を訪れることは、「おくのほそ道」に旅立った芭蕉の大きな目的のひとつでした。

今回の旅のおすすめは「句碑巡り」!

句碑とは、俳句が刻まれた石碑のことです。黒羽では芭蕉や同行の曽良が詠んだ句が刻まれた句碑がたくさんあります。そのうち10ヶ所が句碑めぐりコースとして整備されており、スタンプ台が設置されています。スタンプ台紙付きの句碑めぐりマップを観光協会の窓口で配布していますので、ぜひマップ片手に巡ってください。
その句碑を辿りながら、途中立ち寄るのにおすすめのスポットもご紹介いただきました。

句碑めぐりの句碑のうち、4ヶ所は「芭蕉公園」周辺にあります。芭蕉公園は浄法寺邸の跡地にある公園で、この地で芭蕉は「山も庭も 動き入るや 夏座敷」の句を詠んでいます。芭蕉滞在当時の建物ではありませんが武家屋敷の趣を残す旧浄法寺邸があり、夏の紫陽花、秋の紅葉が庭園を彩ります。
近くには「黒羽芭蕉の館」があり、芭蕉に関わる資料と、黒羽藩大関家の資料を常設展示しています。芭蕉の館北側の階段を進むと、すぐに黒羽城の本丸へ到着します。城址公園となっていて、初夏の紫陽花が見事です。
また雲巌寺は武茂川の渓流沿いにある臨済宗妙心寺派の名刹です。芭蕉はここを訪れた際に、禅の師であった仏頂和尚を偲んで俳句「木啄も 庵は破らず 夏木立」を詠んでいます。山門正面の朱塗りの橋が映える景色が美しく、これからの季節は新緑が楽しめます。

「芭蕉の郷くろばね」としてご紹介する上で、皆さんに知っていただきたいポイントも伺いました。

中米のホンジュラスという国のヒメナさんという女の子が、芭蕉の地を訪ねて黒羽を訪れ、雲巌寺で自分の俳句を詠んでいます。テレビ番組の取材で、その際はふるさとを知る会でご案内しました。今、日本で生まれた俳句、そして松尾芭蕉は世界的に知られていることを、皆さんにも知っていただきたいと思います。…とのことでした。

海外にまでその存在を知られている松尾芭蕉。身近なところに縁がありますから、観光しながら、その足跡を辿ってみると、ゆったり、素敵な一日が過ごせそうですね。