☆欲望の翼☆



監督　ウォン・カーウァイ

出演　レスリー・チャン、カリーナ・ラウ、
　　　アンディ・ラウ、マギー・チョン





足のない鳥がいるそうだ

ただ飛び続けて

疲れたら、風に乗って眠る

地上に降りるのは

死ぬときだけ




こんばんは、益子昌一です。

今週は、ウォン・カーウァイ監督・脚本作品

映画『欲望の翼』をご紹介します。


冒頭にご紹介したのは、映画本編の中に出てくる一節です。

この映画、僕にはその全体が一編の詩のように感じられます。

台詞、映像、ロケーション、そして美術によって飾られた世界はもちろんのこと、

暴力や、人間の堕落、そして死、という概念までが、

すべてポエティックに、伝わってきます。


先週、タランティーノ監督を取り上げましたが、

僕がNYにいた頃、ちょうど二十年くらい前ですが、

タランティーノの後に、映画界を席巻したのが、

ウォン・カーウァイ監督の作品でした。

日本でも、一大センセーションを巻き起こした、

『恋する惑星』や『天使の涙』をご存じの方は多いかもしれません。

今夜の『欲望の翼』は、『恋する惑星』の前に撮られた作品です。


ウォン・カーウァイがイメージした映像を、

具現化していったのは、撮影のクリストファー・ドイルと、

美術のウィリアム・チョンです。

この二人を抜きにして、ウォン・カーウァイの作品を語ることはできません。

この映画の、何がそんなにポエティックなのか、

どうポエティックなのか、

ご覧になっていただければ、感じ取ってもらえるはずです。

決して難解な芸術映画ではありません。

かなり、エンターテインメントです。

出演：レスリー・チャン、カリーナ・ラウ、

アンディ・ラウ、マギー・チョン

監督・脚本：ウォン・カーウァイ



映画『欲望の翼』

この週末に是非！



益子昌一的心の映画、アクセント・オブ・ライフ


また来週、いい映画を！