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仕事柄、様々な地域を巡ることが多いのですが、地元にもあまり知られていないような素晴らしい風景や、隠れた特産品、故郷のためにアツイ人たちと出会った時の感動って、本当に忘れられません。
皆さんにも是非、そんなワクワクをお届けしたいと思います!


[番組で紹介した情報]

2018年7月24日

今週のトチギフト

今日は那須烏山市で今週末7月27日~29日に行われる「山あげ祭り」をご紹介しました!

山あげ祭りは、那須烏山市の八雲神社の例大祭の奉納行事で、市街地に仮設舞台をつくり歌舞伎を行う祭りであることが特徴です。豪壮な野外舞台が構築され、地方と呼ばれる三味線や笛の音、唄の響き、そして一糸乱れぬ若衆たちが繰り出す、創意工夫を凝らした舞台装置の仕掛けが、その高い芸術性とエネルギーにあふれているお祭りで、「山の切り替えし」という拍子木の合図とともに、背景があっという間に変わるシーンも見ものですよ!また、「ブンヌキ」という、お囃子の饗宴も見ものです。ブンヌキとは、各町の屋台が集まって行われるお囃子の饗宴でして、相手おりもリズムの良さ、音量の大きさや力強さ、持続力などを競うようです。当番町の合図でブンヌキがはじまり、笛太鼓などが雷の如く響き渡ります。このブンヌキでは囃子方の交代は一切認められていないようで、交代をすることは、その町の負けを意味しているようですよ。

昭和54年に「烏山の山あげ行事」として重要無形民俗文化財に登録され、さらには、平成28年11月30日、エチオピアのアディスアベバで開催されたユネスコの委員会において「烏山の山あげ行事」を含む全国33の祭礼行事が「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されたことも、記憶に新しいと思います。

「山あげ」とは、網代に和紙を貼った高さ十数mにも及ぶ「山」を立てることを「山をあげる」といいます。この起源は、江戸中期にもさかのぼり恵みが町の隅々までいきわたるようにと築山(つきやま)をつくったのがはじまりとされています。やがて、その大きさを競うようになり、烏山の特産品でもある高級和紙で山を創るようになったようです。また、「山あげ」の山に滝が描かれていますが、これは、町全体を潤すという意味があるようです。

そののちに、山を背景に一座が余興を催すこととなり、宇都宮などの県内をはじめ、笠間や常陸太田といった茨城県、また東京などからも一座を招いたそうです。昭和50年代になると保存会を設けて、地域住民が狂言歌舞伎を演じるようになったようです。現在、那須烏山市にある6つの町(元田町、金井町、仲町、泉町、鍛冶町、日野町)の持ち回りの当番町制度で行われていて、それらの6町の祭りを盛り上げる若衆制度があり、掛け声や、芸題なども異なるのが特徴だそうです。今年平成30年の当番町は、「泉町(いずみちょう)」となります。

そんなお祭りにも光と影がありまして、高齢化の波は、こうした無形民俗文化財の存続すら揺らがせているという現実があります。クライマックスの歌舞伎には150人の人出が必要とされているようなんですが、昨今の少子高齢化のあおりを受け、6町の輪番制で開催されるルールのあるお祭りに、その輪番制に対応ができなくなってしまっている町が存在しはじめているということがとても問題になっております。そこで、烏山山あげ保存会は、6町の輪番制開催を維持しながらも人手不足で開催が困難となる当番町について、特例措置として他町の若衆やOBなどの支援体制を組んで、今後の山あげ祭りの安定的な開催につなげようという動きになったそうです。えにしトラベルでは、こうしたお祭りの継続に対して、少しでもお力になりたいと、地元の若衆たちと一緒に、数年前より「山あげ祭り」のツアーを通じて、ツアー参加者の方にお祭りの存続の大切さを考えていただけるような、課題解決ツアーを取り組んでいます。今年も28日に「山あげ祭りツアー」は開催する予定となっています。


  
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