
2010年1月29日 0:00
隊長! 空でいろいろ考えました①
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2010年1月29日 0:00
隊長! 空でいろいろ考えました②
(①からのつづき)
僕たちが子どもの頃、あこがれの職業といえば、 男の子が「パイロット」。女の子が「スチュワーデス」。 ともに、人気の上位だった記憶がある。 今は違うんだろうな、、、とつい考える。 最近、週刊誌では ●天下りに喰らいつくされたJAL ●官僚主導政治のツケ ●堕ちた日の丸 など 「犯人さがし」をするような記事も多い。でも、それが悪いとは思えない。 小さな企業なら、もし経営がうまくいかなくなって倒産した時に、 代表である社長は私財を投げ打ってでも赤字のツケを払わされることになる。 巨大な企業が倒産したり、倒産しそうになると、「国」が「税金」で助ける。 もちろん何千人、何万人といった雇用の問題や、流通の混乱回避といった理由から「救済の必要性」は分からなくもないが、どんどん「責任のありか」があいまいになるようで気に入らない。 飛行機はデリケートだ。 携帯電波の微弱な電波でも、操縦室の計器に影響を及ぼしてしまうらしい。 そんなデリケートなものに、 ●次々と天下り人材を送る ●必要以上に空港を造る ●必要以上に飛行機を飛ばす ●企業年金を高いまま放置 などなど、「おおざっぱ」なことをやり続け、 赤字体質をまったく改めてこなかったのは周知の事実。 ごく一部の「権力者」が私腹を肥やすために「利用」しつくしたことで、現在ガタガタのJALがある。 国から「借金帳消し」を指示された銀行もたまらないだろうが、ツナギのための資金供給は結局税金からになる。 赤字のツケは国民に来たカタチだ。 こんなJALに誰がした? 技術と知識とプライドを持って、しっかり働いているひとが報われない。 こんな社会に誰がした? 怒りともあきらめともつかない、イヤな気分になりそうだ。 しかし、忙しい中でも、雨の中でも、胸を張って「プロの仕事」をしっかりやっている 素晴らしいスタッフのためにも、こう思う。 JALはつぶしちゃいけない。 機内放送で機長が言っていた。 「最近、JALの経営のニュースでみなさまにご不安を与え、大変申し訳なく思っております。 しかし、本日、当機はみなさまを安全に目的地にお連れいたします。 短い時間ですが、どうぞ空の旅をお楽しみください。」 素朴だけど、「職人の魂」を感じたアナウンスだった。 僕はこれからもJALを使いつづける。 今度こそ、真の優良企業になって、名実ともに『日本の翼』になってほしいと切に願う。 いつか、子どもたちのあこがれの職業の上位に、また「空の仕事」が入る日も来るだろう。 空港と機内で、そんなことをいろいろ考えたワタナベ隊員でした。 ![]() |
私用で九州に飛び立っているワタナベ隊員です。
乗った飛行機は「JAL 日本航空」。
約10年前のこと。社会人になったころだ。
「よし、たくさんマイルを貯めて旅行に行こう!」と考えて、
JALとANA、2つの選択肢からJALを選択。
カードもJALにして、優待券目的で一口株主になっていた時期もあった。
(→もちろん損してます。)
報道によると、日本航空は再生機構が経営を引き継ぎ、
不採算路線の見直しや、大規模なリストラがあるらしい。
「日本有数の大企業」と思ってJALに就職した人達にとっては信じられない(信じたくない?)出来事だったことだろう。
今回、空港でもついJALのスタッフの表情、顔色が気になって、いろんなひとをジロジロ見てしまった。
男性スタッフ、女性スタッフ、ベテラン、若手、、、
彼らは・・・・・話し方、立ち振る舞い、どこを取ってもキビキビと胸を張って働いていた。
経営はガタガタで、上場廃止も近付いているが、JALの「ひと」は、ちゃんと「一流」に見えた。
なんとも不思議な気持ちのまま飛行機に搭乗すると、数分後、滑走路に向かってゆっくりと動き出す。
窓には小粒の雨。
そんな中、外で、大型荷物運搬車を操縦していたスタッフが4人、
飛行機に向かって大きく手を振っている姿が目に映った。
旅立つひとへ・・・
空で働く同僚へ・・・
毎日、何往復も飛ぶ飛行機へ・・・
「元気に、安全に、行ってらっしゃい!」 「そしてまた、無事に帰ってこいよ!」
そんな愛情のこもったメッセージを送っているようだった。
毎日やっていることで、きっと特別なことではないのだろう。
もしかしたら、サービスの一環としてマニュアルにあるのかもしれない。
でも、小雨の中、まっすぐに立って、大きく手を振る彼らの姿に、つい眼頭が熱くなった。
企業の最たる宝は「人材」だと思う。
プロとして、しっかり"仕事"をしている彼らに、リストラという形で赤字経営のツケを払わせるのは、本当に惜しい。
JALで働く人も、人間だ。
会社が危ないとなれば不安にもなるだろうし、給与・賞与の引き下げも不満だろう。
酒でも飲めばきっと愚痴のひとつやふたつこぼす。
以前、「いいなあ、大企業で働けて~」と羨望の目で見ていた友達も、
「いやあ、俺、JALに入らなくて良かったよ」なんて言っているかもしれない。
でも、今日ぼくが見た彼らの仕事現場は、
ひとりひとりが「誇り」と「信念」を持って、「自分の役割」をしっかり果たしていた。
そんな風に見えた。
(つづく)