[今月のエコピープル]2021年7月2日
日本両棲類研究所 所長 篠崎尚史さん両生類は、生物の中でも環境に対して非常に敏感な生き物で、 少し環境が汚染されるだけでも 数が減ったり、 姿を消してしまうため、生態学では 「環境指標動物」と言われているそうです。 つまり、両生類を観察していると、 環境の変化が見えてくる…ということなんですね! そして 良い自然環境を残すためには、 両生類が“生き続けられる”ような環境を提供する…、 もし人が開発を進める場合にも、 水質や、周囲の緑など 両生類の棲み処を守りながら開発をおこなう…、 それが 篠崎さんの 自然保護分野のお仕事だそうです。 両生類…と聞いて 皆さんがイメージするのは どんな生き物でしょうか? もしかしたら 苦手な方もいるかも知れませんが(汗)、 実は とってもスゴイ生物だったんですね…!! |
初代所長の 篠崎尚次さんによって設立された 私立研究所。
尚次さんが 戦後の 尾瀬沼(尾瀬原)ダム化に反対し、
日本における自然保護団体の先駆けともなった
「日光の自然を守る会」を設立した事から、
自然保護活動の拠点として 位置付けられた場所です。
研究所は、世界でも有数の
両生類の生息地と言われる 日光にあって、
常時20種類以上の 日本産 サンショウウオ類が
展示・公開される市民の学習の場でもあります。
現在は、尚次さんの息子さんである 尚史さんが所長に。
自然環境調査や、県内の環境アセスメントをはじめ、
繁殖時の轢殺から個体を守る
ハコネサンショウウオ横断トンネルの設置、
人工産卵池の設置など、奥日光における
両生類の保護活動などが行われています。