RADIO BERRY 76.4FM
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栃木県小山市出身のスイマー萩野公介です。 東京オリンピックに向けて頑張っています! みなさんからのメッセージお待ちしています。
1994年8月15日生まれ 栃木県小山市出身 作新学院高等学校→ 東洋大学→ ブリヂストン所属
2012年 ロンドンオリンピック 400m個人メドレー 銅メダル
2016年 リオデジャネイロオリンピック 400m個人メドレー 金メダル 200m個人メドレー 銀メダル 800mフリーリレー 銅メダル
短水路(25mコース)の大会でシーズンはじめの大会となります。つまり、すべて記録は短水路の記録となります。(世界水泳はじめ、そのほか長水路とは、記録が違います)
萩野選手は100m個人メドレー、200m個人メドレー、1500m自由形、200mバタフライ、リレーでは東洋大学として男女混合200mメドレーリレー、男女混合200mフリーリレーに出場しました。
大会前には、1500m自由形は、一度出てみたいと思っていたそうで、いろいろな選手と戦ってどんな結果が出るかを見てみたいとコメント。200mバタフライは、苦手、きついという印象を持っているそうですが、個人メドレーの強化のために出場を決めたそうです。
1日目の200mバタフライは、最後の150mまで1位、最後の50mでチャド選手に抜かれて2位となりました。タイムは、1分51秒02。チャド・レクロー選手は、南アフリカの選手で、ワールドカップ男子総合1位であり、世界水泳200m、100mバタフライ金メダリストでこの種目を得意としています。
また、100m個人メドレーでは、終始、レースを引っ張って、優勝。51秒58の日本新記録となりました。
男女混合メドレーリレー(200m)は、第1泳者で、2位で次の山口選手へつなぎ、東洋大学は、4位。1分41秒78で日本新記録でした。オーストラリアは世界新記録を1分37秒84で樹立!強い。
1日目終了後のコメント→
チャド選手に実力及ばないですし。200mバタフライを強くなるんじゃなくて400m個人メドレーを強くなるために出ると決めていたので、いい泳ぎで前半からいくと決めていて、その通りの泳ぎができてよかったなと思います。
レース終わったあと、175mの時にチャド選手と目が合って、見てたでしょといったら、俺はいつでも見てるぜ、みたいなことを言っていたんで(笑)それほど実力が飛び抜けているんで、すばらしい技術を持っているんで、話しているのも楽しいですけど泳ぎも見て研究して自分の泳ぎに少しでも取り入れられたらいいなと思います。
リレーでは、東洋大学として日本新を出せたことは非常にうれしいですし、また隣で世界新のレースを間近に見れてうれしいですし、ベストの状態でできたのでよかったかなと思います。
そして、大会2日目
1500m自由形は、最初は3位を維持、600mで2位に850mでトップに躍り出ます。日本記録に1秒遅いタイムを維持しながら1位をキープ、途中3位までが並びましたが、1200mから再び2位との差を広げ、1400mで日本記録に迫ります。14分32秒88の1位でフィニッシュ。表情は、まだ余力を感じさせるものがありました。
レース後には、まだ1300mかと思ったら鐘が鳴って1400mと分かったと話し、平井コーチも(距離感が)わかってなかったんじゃないかな、もう少し早いタイムで泳ぐと想定していたと話していました。
現在の日本記録は、14分32秒71で平井彬嗣選手が2013年4月に出したものです。
200m個人メドレーは、最初から攻めのレースを展開。1分51秒50で優勝。日本新記録を樹立しました。
そして、200m男女混合フリーリレー。これは、50mずつ、男2人女2人が自由形を泳ぐのですが、男女の順番はチームごとに決めることができます。こちらは、1分34秒85で6位でした。
試合後のコメント→
個人メドレーは、もっと自分ではいいタイムが出せると思っている。50秒台が見えてきて自分としては収穫があった。今回のレースでは、いいところも悪いところもあって非常によかったと思います。今の調子は絶好調じゃなくて普通。前よりも成長できているので、普通の調子でも前の絶好調のタイムが出せている。いい傾向だと思う。出場した全種目で自己ベスト更新できたのでいいスタートが切れたと思います。
(女子の)カティンカ、ベルモンテの方がレースに出ている、上には上がいる、今大会は自分は種目出ていないが、今までに出たことないものに出られて、また水泳の楽しみの幅が広がったなと思います。
平井コーチコメント→
萩野選手を去年の12月から見ていて(指導していていて)、ウエイトトレーニングも順調に進んでいて、日本選手権でいい結果が出たが、そのあと大学で環境も変わって疲れが出たんだと思うんですが、ジャパンオープン前に肩が痛いといって、ウエイトトレーニングをやめていたんです。バルセロナでも金が取れなくて、もう一度基礎からやり直しということで陸上トレーニング、ウエイトトレーニング、バタフライの強化とかに取り組んできて、3年先のことを考えて基礎的なことをやりなおしているところ。その中で記録をすぐに出してくるのがさすがと思うし、狙いの方向があっていると思ってコーチとして安心しています。
北島もそうだったのだが、いい選手の特徴というのは、刺激に対して素直。赤といたら赤、青と言ったら青が出る。(筋トレは)ちょっとやっただけで筋肉ついちゃうんです。今は3年間で持久力強化、スピード強化の準備を進めて3年後にはうまくパズルが重なるようにとおもっています。
チャド選手のコメント:萩野選手や瀬戸選手など若手の選手や水泳界をひぱってきた北島選手のいる東京に来て非常にやりがいがある大会であった。今後は、リオまで試行錯誤して、リオでは個人メドレーや自由形にたくさんのメダルと金を取りたいと思っている。
チャド選手は、200mバタフライを得意としているパワー系の選手ですが、リオでは200個人メドレーなどで萩野選手とレースを共にすることがあるかもしれませんね!
さて、今回の大会では、御幸が原SSの菊池優奈選手(作新高3年)が200mバタフライ、決勝に出場。2分8秒93で8位でした。
お話を伺いましたよ→
去年よりはタイムは上がっているんですが、レベルが高くて決勝に残れるかわからなかったけれど残れてよかったです。2月にも日本選手権、短水路があるのでそこでメダルが取れるように頑張ったり、4月、5月と大きい大会が続くのでそれを大事に頑張りたい。大学にいったら、まだまだタイムで下からのスタートなので周りの選手についていけるように、追い抜かせられるように頑張りたいと思います。
また、マルチスイマーのカティンカ・ホッスー選手もこのレースに出場し優勝しました。一緒にレースをしたことについて、菊池選手は、「世界の強豪選手と戦えていい機会だったし、自分の甘さも知った」と話していました。
2月の大会、そして大学でも頑張ってほしいですね。
その他、日本では、
岡崎晃一郎選手(自衛隊体育学校)が50m平泳ぎで日本新。加藤ゆか選手(東京スイミングセンター)が100mバタフライと50mバタフライで日本新。安江貴哉選手が100mバタフライで高校新記録樹立。
萩野選手のインタビューの中にも出てきましたが、海外の選手では、女子のカティンカ・ホッスー選手が金メダル5つを獲得!次から次へとレースをこなし圧巻でした!