[番組で紹介した情報]2019年9月17日
【第12回】正しい保険証の使い方 |
2019年9月10日
【第11回】正しい医療の受け方(ハシゴ受診・コンビニ受診)●ハシゴ受診
同じ症状に対して、いくつもの病院・お医者さんを、 “ハシゴ”してしまうこと。 通うお医者さんを変える、「転医」とは異なり、 「なかなか良くならないから」、「思った診断と違うから」 「新しい病院の方が良さそうだから」等の安易な理由で転医を繰り返すことです。 これにより、転医先では初診料がかかってしまいます。 とくに、転医先が大きな病院の場合、紹介状がないと、 特別料金が加算されることもあります。 そして、初診のたびに、同じ検査、同じような薬が処方されるので、 その分多くの医療費を支払うことになります。 特に、CTやMRIといった画像診断は、たくさんの時間もかかります。 別のお医者さんにかかりたい(転医したい)という場合、 より専門的な検査や治療を望む場合などは、 主治医に相談してみると、紹介状を書いてもらうことができます。 紹介状があれば、検査や治療の重複を避けることができます。 ●コンビニ受診 “仕事が忙しいから”、“診療時間外の方が空いているから”という理由で 救急外来に行く、いわゆる「コンビニ受診」が増えています。 診療時間外に受診すると、初診料や再診料に加算がつきます。 例えば、初診時にかかる平日の時間外の加算は、 基本的に医療費全体で850円ですが、 日曜・祝日・年末年始の休日加算は、2,500円。 さらに、22時~翌朝6時までの深夜加算は、4,800円と高額です。 医療費の節約のため、 命に関わるような重症患者さんへの対応が遅れてしまうことのないよう、 便利だからという理由で、夜間などに救急外来を利用しないようにしましょう。 |
2019年9月3日
【第10回】正しい医療の受け方(#8000)「協会けんぽ 栃木支部」の加入者を対象におこなった、
「正しい医療の受け方」についての調査で、 医療を受ける上で とても大切なことが、 多くの皆さんに知られていない、ということがわかりました。 例えば… ・小児救急電話相談 #8000がある ・ハシゴ受診は、治療が振り出しに戻ることから、体や費用の負担になる ・医療機関の診療時間外に受診すると、割増料金がかかる とくに以上3つのことを知っていると答えた方の割合が、 全国平均以下となっています。 ●小児救急電話相談「#8000」 お子さんが急に発熱してしまった、頭をぶつけてしまった、 ケガをしてしまって、救急外来や休日夜間診療所(救急外来)へ 連れていく必要があるかどうか判断に迷った時、 落ち着いて検討し・相談するための電話窓口です。 電話に出るのは、小児科医や看護師。 お子さんの症状に応じた適切な対処法や、 受診する医療機関等について、アドバイスを受けることができます。 本来、救急外来は、緊急を要する重症な患者さんを治療するための場所。 “とりあえず救急外来に行こう”と、慌ててお子さんを 救急に連れて行ってしまうと、 本来救急の治療を受けるべき重症のお子さんに 必要な治療が行なえない…という 悲しい事態が起こってしまいます。 栃木県内の場合、月曜日~土曜日は、午後6時から翌朝8時まで、 日曜・祝日は 午前8時から翌朝8時まで、24時間受け付けています。 ●こどもの救急 社団法人 日本小児科学会が管理・運営するホームページ。 生後1か月~6歳のお子さんについて、 夜間・休日などの 診療時間外に 医療機関を受診するかどうか、 判断の目安となる情報を提供しています。 リンク先はこちら:http://kodomo-qq.jp/ |
2019年8月27日
【第9回】特定保健指導を受けられる機関とその成果「知ってる?協会けんぽ!」
今回は、特定保健指導を受けられる機関とその成果について お話しました。 【特定保健指導を受けられる機関】 特定保健指導は、お勤め先に管理栄養士や保健師が訪問し 実施する場合もありますが、 病院などで受けることも出来ます。 協会けんぽ加入者ご本人の場合は、 栃木県内14の病院で受けることができ、 そのうち10の病院は、健診の当日に受けることができます。 加入者ご家族の場合は、 栃木県内28の病院で受けることができます。 しかし、「積極的支援」を受けることが出来ないところもありますので、 各実施機関に確認してみてくださいね。 【特定保健指導の成果】 平成28年に、協会けんぽが行った調査の結果… ・平成24年度の健診で、「生活習慣病の発症リスクが高い」と言われた方 →積極的支援を受けた人と受けていない人の、 平成26年度の一人当たり医療費の差(入院外)は… 男性で約3,790円、女性で約4,500円! ・平成24年度の健診で、「生活習慣病の発症リスクが中程度」と言われた方 →動機付け支援を受けた人と受けていない人の、 平成26年度の一人当たり医療費の差(入院外)は… 男性で約1,067円、女性で約1,641円! 一人一人に合った特定保健指導を受けることで、 生活習慣が改善され、治療の必要がなくなったのではと推測されます。 長い目でみると、医療費が節約できることに。 健診結果をきちんと見て、特定保健指導の案内が来た方は面倒がらずに受ける事で、 健康なからだづくりをめざしましょう! |
2019年8月20日
【第8回】特定保健指導の種類と内容「知ってる?協会けんぽ!」
今回は、特定保健指導の種類と内容についてお話しました。 特定保健指導の対象は、40歳以上の方ですが、 メタボリックシンドロームのリスク数に応じて、 特定保健指導の内容が2種類に分かれます。 判定の基準は… 腹囲(お腹周り)が、男性85cm以上、女性90cm以上 BMIは25以上の方 なおかつ、血糖・脂質・血圧の数値や喫煙歴から、追加リスクを判定します。 追加リスクが1~2つの方・・・「動機付け支援」 追加リスクが3つ以上の方・・・「積極的支援」 生活習慣病の発症リスクが中程度の方は「動機付け支援」 発症リスクが高い方は「積極的支援」となります。 <動機付け支援> ①保健師または管理栄養士と、個別面談 健診結果や生活習慣などを確認して、オーダーメイドの 生活習慣改善策を考えて、一緒に取り組んでいきます。 ②これから3 か月間に取り組む目標と、行動計画を考える 3か月間、健康づくりにチャレンジしていただき、 その後、お電話・手紙などで生活習慣の改善状況を聞き サポートを行ないます。 <積極的支援> ①初回の個別面談で、取り組む目標と行動計画を一緒に考える 健康づくりの計画を続けられるように、 さらに手厚く、継続的なサポートを行ないます。 ②3~6か月間、サポート 電話・手紙などで連絡を取り合いながら、 生活習慣の改善をサポートしていく。 生活習慣を振り返って「ご自身のライフスタイルに合わせた目標を設定する」 ことがたいせつですね。 |
協会けんぽ栃木支部の上野さんにお話を伺いました。
みなさんが病院にかかる時、健康保険証を提示するのはなぜでしょう?
それは、保険の受給資格を確認するためですよね。
では、会社で協会けんぽに入っていて、その会社を退職した場合、
どうしたらよいでしょうか。
この場合、保険証をお勤め先へ返却する必要があります。
ご家族(被扶養者)の方々も、保険証を返却しなければなりません。
「退職月の月末までは使える」「新しい保険証が届くまでは使える」と
思っている方も多いかと思いますが、
保険証は退職日の翌日以降から使えなくなります。
また、ご家族で扶養から抜ける方がいる場合も、
その方の保険証を返却しなければなりません。
この場合、扶養を抜けた日から、保険証は使えません。
新しい保険証が届いていない時に医療機関を受診する場合、
一時的に10割お支払いいただき、後程新しい健康保険から
払い戻しを受けることができます。
ちなみに、平成30年度、
退職1か月以内に返却されなかった保険証の枚数は
約5000枚。
退職後、保険の受給資格が無くなってから使用された
保険証にかかった医療費は、平成30年度で4,900万円となっており、
「退職するとき・扶養から抜けるときは、保険証を返却する!」
「退職日の翌日以降、扶養から抜けた日以降は、保険証を使用しない!」
ぜひこれを守ってくださいね。