[放送内容]2015年3月11日
ボイラー余熱を使って新たな産業を!![]() 林屋川魚店は、昨年の実証実験で見事
美味し~い 養殖うなぎを育成。 試食会も大好評! (詳しくはRioのブログを見てみてください!) 現在、5月から本格的に養殖を開始するため 那珂川町にある“すし常”さん前にて 生簀を建設中です。 ハウスの中に水槽を設置して そこで育てるんですって。 ここで問題となるのは暖かくする方法・・・ つまり「熱源をどうやって確保するのか」です。 よくあるのは、重油を燃料にハウスや水を温める方法。 しかし、林屋川魚店の うなぎ養殖で燃料となるのは “木”です。 使わない木材を燃やしたときに発生する 熱(余熱・廃熱)を利用して温めるのです。 「あたたまるんだったら、 何でもいいんじゃないの?」と思いきや、 実はそうでもないのです。 代表取締役の小林 博さんに 詳しいお話を聞きました! ![]() 自然に恵まれた那珂川町。
地場産の良質な木は木材としても売り出されます。 しかし、根っこの部分や端材など・・・ どうしても売り物にならない部分が 出てしまいます。 それらは使い道がないということで 基本的には廃棄処分になり 山にそのまま置かれてしまうものも・・・ そこで、「林地残材」と呼ばれる 使い道のない木を持ってきてもらい その木と、地域振興券を交換します。 木はハウスを温める際の燃料へと利用。 山が綺麗になる&貴重な資源を有効利用!という点で 地球にやさしい、エコな方法なのです。 それだけではありません。 お金でなく、地域振興券と交換することで その地域の商店で買い物をする人が増えます。 地元の経済が活性化して 町が元気になる! と、人にもやさしい取り組みといえます。 これは『木の駅プロジェクト』と呼ばれるもので 森林整備と地域経済の活性化を目的に 全国規模で展開されているものなのだとか。 林屋川魚店さんでは 実験実証時は木質バイオマスと呼ばれるものを 利用していましたが 調達するうえで距離などの問題もあることから 今度は薪ボイラーに切り替える予定。 「重油代の利益は外国へと流れます。 でもこの方法なら、地元の資源―― しかも利用されてなかったもので 町が潤い活性化していく。那珂川町の中で 良い循環が生み出されていくのが理想」 と小林さん。 まずは、養殖の本格化に向けて 気合を入れて がんばりたい!と語ってくださいました。 -------------- 次に向かったのは『星の見える丘農園』。 星の見える丘農園といえば 以前、ご紹介したように ぶどう狩り♪ だったわけですが・・・ どういうわけか みかんが成ったらしい!? そこで、久しぶりに 『星の見える丘農園』代表の星一明さんの元を訪ねてみると 農園の一部にハウスが。 中に入ってみると・・・ ![]() ほんとに みかんが成ってる――!!!
この日は風も強く本当に寒かったのですが ハウスの中は小春日和。 じわりじわりと汗が出てきます。 そう、これも林屋さんと同様に 木のパワーを使って温められているのです。 こちらで利用しているのは チップボイラーとのこと。 インタビュー中にも ダラダラと汗が・・・ うーん、すごい威力。 みかんはみかんでも、いわゆる温州みかんではなく 星さんが育てているのは「はるか」という 日向夏の自然交配種。 見た目はデコポンのような形です。 ![]() レモンのようにも見えて酸っぱそう・・・
だと思うでしょう? しかし、収穫から一週間くらい置いて食べると 酸味が少なくて甘ーいんです!! 見た目とのギャップにびっくり!! 先日行われた日光金谷ホテルの 一流シェフによるディナーイベントにて 初お目見えした際には、大好評だったそうですよ。 しかも、見た目はとっても綺麗なのに 無農薬なんですって。 皮をマーマレードにしたり、そのまま漬け込んでも美味しそう♪ 今シーズンはまだ実験段階で 14本ほど植えて300個ほど収穫できたとか。 今年の春からさらに100本ほど増やす予定。 「来年の今頃には みなさんに みかん狩りを楽しんでほしい!」 と星さん。 ボイラー余熱による栽培で色々な果物に挑戦し ゆくゆくは一年中 果物狩りを楽しんでもらえる 農園にしたい、と語ってくれました。 いつでも旬の果物狩りができるなんて 楽しそう~~~♪♪ エコロジー、経済活性化のほかに 観光資源の魅力アップも望めるんですね。 これらの木質ボイラー余熱による新たな産業は まだまだ始まったばかり。 地方再生の手立てとして これからが楽しみなプロジェクトです。 ぜひ、今後にご期待ください! *:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・ 【有限会社 林屋川魚店】 住所:栃木県那珂川町小川171−8 お問い合わせ:0287-96-3222 【星の見える丘農園】 住所:栃木県那珂川町谷田846-3 ※国道294号線沿いの看板が目印 お問い合わせ:0287-96-3283 |
うなぎ養殖や地元産のマンゴー、
さらには みかんの栽培にも成功し
話題を呼んでいます!
なぜ話題になっているかって?
それは、これらはすべて育てるうえで
「暖かさ」が必要なものだから。
比較的寒い場所での育成は
けして適しているとはいえないのです。
では、どうやって成功させたのか?
まずは うなぎ養殖を成功させた
林屋川魚店にGO!