[放送内容]2022年2月10日
ブラRio散歩 ~那珂川ふしぎ発見!~ 那須小川古墳群の巻 その1↑
まずは「駒形大塚古墳」 駒形大塚公園にある小高い山が古墳です! 山の高さは約8m。 前方部も後方部も四角い「前方後方墳」 那須小川古墳群では 前方後方墳や方墳が多く見られるのが 特徴だそうですよ。 : 「駒形大塚古墳」の場合は、現在 前方部は削れてしまっていますが 残っている後方部には、階段で上に登れます。 埋葬されていた場所の目安として 生垣が四角い形で植えられていました! 発掘調査では、中国で作られていた鏡や
銅の矢じり、鉄の斧などが出土しています。 それが手に入るような 力を持った人が埋葬されていたのでしょうか… さらに、土器もたくさん出てきたことから 亡くなった人を弔うための祭祀を行った痕跡も。 4世紀前後に作られた古墳で 栃木県、そして関東地方で見ても 最も古い段階の前方後方墳ではないかと思われ、 那須小川古墳群として国史跡になるよりも前に 単独で国指定文化財になっていた古墳なんです! 駒形大塚古墳は、南側にある権津川を
意識して作られた向きになっているそうで 当時の交通の要だった川を通って訪れた人たちに、 権威の象徴を見せつけるという役割もあったようです。 権津川はこの先で那珂川と合流するのですが 那須小川古墳群の その他の古墳は 那珂川の流れに沿って立地しているそうですよ。 ::: 続いて、やってきたのは 駒形大塚古墳から、直線距離で約2km。 吉野工業所 那須小川工場の敷地内に 突然現れた小高い山…… 「吉田富士山古墳」です! 方墳で、那須小川古墳群の一番南に位置します。
那須小川古墳群として国史跡になる前に 栃木県の指定史跡 第1号に認定された古墳。 中の発掘作業は行われていないので 詳細は不明とのことですが 古墳群の並びから見て、那須小川古墳群の中でも 一番新しい古墳なのではと考えられるそう。 方墳をぐるりと囲むお堀は当時もあったと思われ、 整備されて今の状態になっています。 石橋を渡って、上まで登ってもOKです。 : 「吉田富士山古墳」は 吉野工業所 那須小川工場の敷地内にありますので 古墳を見学したい方は まずは受付にお立ち寄りください。 受付では、吉田富士山古墳の パンフレットをもらえますよ♪ また、敷地内は車も行き交っていますので 移動の際は周囲に十分 気をつけて! : 次週は「吉田温泉神社古墳」 「観音堂古墳」「那須八幡塚古墳」を紹介します!! ★「那須小川古墳群で出土した物が見たい!」 「那珂川町の史跡について解説してほしい」方は↓ 【那珂川町なす風土記の丘資料館】 住所:那珂川町小川3789 お問い合わせ:0287-96-3366 ※開館時間、休館日は公式HPをご確認ください |
新たな那珂川町の魅力を探るシリーズ
「ブラRio散歩 ~那珂川ふしぎ発見!~」
今回は、那須小川古墳群の巻。
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古墳群とは、古墳が点在している一帯のことで
那須小川古墳群には、目に見えないものも含めると
20数基以上の古墳があるんだそうです。
今回は2週に渡り、5つの古墳を紹介します。