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[放送内容]

2025年2月27日

栃木県内で唯一の漆掻き職人・秋田稔さん

那珂川町在住の秋田稔さんは
御年80歳で現役の漆掻き職人。
漆の生産者として日本で一番古い家柄の四代目です。


中学卒業後に家の仕事に入り、65年。
健康に注意を払って、一年も休まずに働いてきました。
漆掻きのシーズンである5~10月には
辺りが暗いうちから現地に向かうのだとか。

ちなみに、一本の木から採れる漆の量は
約200gと言われていますが、
秋田さんは平成の頃、年間700本ほどの木から
100kg以上の漆を採っており、
日本の漆生産量の約1割を担っていたこともあります。

なかなか大変なお仕事ですが、
「自営業だから、好きな時間にご飯を食べたり
 自分なりに楽しくやって気に入ってるね」と、秋田さん。

こだわりの道具も見せてくれました。


独特のカーブを描く鎌は木の皮を剥ぐもの。

先端が二股に分かれ、片方が手前に折れているのが特徴の
カンナで木に傷を付け、

先が少し曲がったヘラで樹液をすくい取って
タカツッポ(タカッポ)と呼ばれる木のツボに入れます。

こうした漆掻きの道具一式を作れる鍛冶屋さんは
青森県田子町に一軒のみあり、そこで調達するほか、
場合によっては秋田さんご自身が手作りするものもあるそう。

↓漆を採り終え、伐採した丸太を見本に
 実演してくれました


漆の質が変わらないよう、出荷には木の樽を使い、
柿渋が塗られた和紙でフタをします。
上にのせる輪っかは緩衝材の役割も果たすようで
こちらは奥様が作られているとか。



秋田さんが採取した漆は、漆器等のほかに
国宝や重要文化財の修繕にも使われています。

たとえば、久能山東照宮、身延山久遠寺、鶴岡八幡宮・・・
伊勢神宮の式年遷宮(20年に1度)には2度、献上されました。



「色々な人に巡り逢えたのも この仕事の魅力」と話す秋田さんの元には
貴重な国産漆の職人の仕事を知りたいと
研究者なども訪れています。

後継者については
「若い人が食べていくには難しい仕事。
 個人的には、定年退職後でやってみたいという人がいれば
 なんぼでもご指導しますよ」ということでした。

「自分はあと10年はやりたいと思っているんだよね」と
笑顔で話す秋田さん。
掻く漆の本数は以前より減ったそうですが、
日本の文化を守る重要な人物であることは変わりありません。

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