[今週のつながる劇場]2014年4月18日
4月18日 ~下北沢・510’s Bar~![]() 私は、「大島ゆみこ」(32歳)。 今日は仕事帰りに、普段立ち寄らない下北沢駅で電車を降りた。 ゆみこ エエッ!!南口・・・こんなんだったっけ?? 駅前のコンビニとかなくなってるし・・・ マックもオシャレになってる・・・へぇ~~~。 実は先日、実家の大掃除をしている時、 1年前に亡くなったおとうさんの遺品の中から、 とあるお店のライターや写真が大量に出てきたのです。 おとうさんが行きつけにしていたお店なのか? それとも、母には言えないようなことをしていたのか? そのお店が〝BAR〟であることはネット情報でわかったんだけど、 なぜそんなにも通っていたのだろうか。。。 とにかく気になったので、いつか近くに行った時にでも、 ちょっと覗いてみようと思った訳です。 そして、それが今日ということに・・・ ゆみこ シモキタの地理はだいたいわかるけど、 念のためにスマホで地図検索と! [SE]タップ音 ゆみこ うーんと・・・こっちか・・・ この角を曲がって・・・路地に入ったところ・・・ [SE]雑踏ノイズ~静寂に ゆみこ あーここだ。 写真の看板と同じだ・・・ 「ゴ・イチ・マル・アポストロフィ・エス(510's)」と書いて、 「ゴトウズバー」と読むらしい。ネットで知った。 こんな雰囲気のあるBARに、しかも女ひとりで入ってイイのかな・・・ それよりなにより・・・メチャクチャ入りづらい・・・ 入口は地下のようで、薄暗い階段を若干忍び足で下りてみた。 ゆみこ ふー。よし! [SE]手動ドア開閉音 ゆみこ あ、あ、あのぉ・・・い、い、いいですかぁ・・・ ひ、ひ、ひ、ひとりなんですけどぉ・・・ どう考えても、私の方が怪しくなっていた。。。 店内は、これぞBARといった雰囲気で、 壁一面にはピカピカに光ったBARカウンターがあって、 その周りには数々のお酒のボトル、そしてキラキラのグラスがある。 BGMには渋めのジャズが、うすーく聴こえる。 カウンターや2人用の席、また10人ぐらい座れそうな席と、 奥行きがあって広い。 とにかく素敵!ドラマに出てきそうな、これぞBARってカンジ! そして、カウンターの中に、マスターらしきバーテンダーさんが1人。 ゆみこ こ、こ、ここ・・・いいですか・・・ 恐る恐る、カウンターの一番端っこに座った。 私は、見てもわからないお酒だらけのメニューを一応吟味して、 結局とりあえずビールを注文。 そして、今日ここへ来た最大のミッション!! そのビールがくる時を狙ってスタンバイをしたのです。 [SE]タップ音 [SE]グラスを置く音 ゆみこ あ!・・・あの、スイマセン・・・ この写真、こちらのお店ですよね?やっぱり・・・ じゃ、じゃあこの男の人・・・ご存知ですか?? 私のスマホに入ってる、 おとうさんの写真をマスターさんに見てもらった。 すると・・・すぐに「あー大島さんですね」と!? ゆみこ え・・・そうです大島です!!私、この人の娘です。大島ゆみこです。 実は父の引き出しの中から、 こちらのお店の写真やライターなどが出てきまして・・・ 気になったので今日来てみたのです。父は・・・常連だったのですか?? [SE]グラスの氷音 お忙しいマスターさんをつかまえて、私は矢継ぎ早に事情を説明した。 マスターは、おとうさんのことをよく憶えていました。 サラリーマンだった頃のおとうさんは、 こちらのお店の常連だったようで、 定年までの数年間、仕事終わりに立ち寄っていたとか。 来る時とはいつも一人で、いつも同じカクテルと同じおつまみで 飲んでいたらしい。 仕事での愚痴をマスターに話したり、一言も喋らない時もあったり、 子どもたちの成長を笑顔で自慢したり・・・ マスターが教えてくれたその光景は、 私の知らないおとうさんの一面ばかりでした。 マスターも、おとうさんが亡くなったことは知らず、驚いていました。 ゆみこ へぇー、これですか!? 父が必ず飲んでいたお酒「ゴッドファーザー」・・・ これをいつも飲んでいたんだぁ・・・(ゴクッ) 濃い!ハーッ、濃いですね! おとうさんが通っていたBARで、 おとうさんが好きだったお酒をいただく。 不思議なカンジ・・・一緒にお酒を飲んでるみたい。 ここは、天国のおとうさんと私を〝繋いでくれる〟・・・ そんなお店かも。 おとうさんのこと思い出したら、またここに来よう! ゆみこ あの・・・今度、妹と母も連れて、また来ますね! END |

4月18日の舞台は「下北沢・510’s Bar」。