[MY TOWN なかがわ(2014年3月放送終了)]2011年11月19日
#7+α 鷲子山上神社 夜祭りに行ってきました!![]() 11月19日(土)は、朝からあいにくの雨。
夕方までに降り止む様子もなく、 雨が降りしきる中、鷲子山上神社の夜祭りが行われました。 ![]() 午後5時。
辺りはもう、すっかり暗くなり、境内のライトの光の筋も はっきりと見えるようになってきました。 鷲子山上神社の黄色から赤のグラデーションに染まった もみじの木には、さらにライトのオレンジ色が加えられ、より一層、美しさを増していました。 午後5時半。 社務所の前に、白い装束を身にまとった6人の神職のみなさん、そして3人の総代の方々が、ずらりと並びはじめました。 みなさん、手には提灯を持っており、その姿・様子は まさに江戸時代にタイムスリップしたようでした。 鷲子山上神社の夜祭りは、 本宮祭・本殿祭・三本杉祭の3つのお祭りからなっており、 境内のなかの本宮、本殿、三本杉神社を順にお参りしていきます。 まず、はじめは本宮。 本宮は、金色の大フクロウ像が鎮座しているところです。 神職のみなさんを先頭に、 朱色の鳥居・綺麗に色づいたもみじのトンネルをくぐり抜け、 本宮へ向かいます。 石段上の本宮では、大フクロウ像が見守るなか、一つ目の神事が静かに執り行われました。 そのあとはもう一度、社務所へと戻り、 三本杉神社・本殿での所作を神職のみなさんで確認。 いよいよ、フクロウ(片道 96段、往復 二の96段)の階段をあがり、本殿へ向かいます。 暗闇のなか、わずかの明かりを頼りに、 一段一段、足元を確認しながら、 いつもよりもじっくり時間をかけて、本殿へと辿りつきます。 本来ならば、先に、本殿脇に立つ三本杉神社の前で神事を行うのですが、 この日は雨のため、本殿内にむしろを三本杉神社に向かって敷いて、 祝詞をあげました。 ![]() そして残すは、本殿での神事です。
拝殿の奥、扉に隠された向こう側には、階段があり 普段は見ることができない御神体を収める本殿を 目にすることができました。 扉が開いた瞬間、姿は見えないものの、 神様がそこにいるような感じがしました。 ![]() 祝詞をあげ、柚子やお神酒、黒豆、お団子をお供えした後、
神職のみなさんがこれらを口にし、 参列していた私たちにもお神酒、黒豆、お団子が振舞われました。 一夜造りの甘酒、味のついていない黒豆、お団子。 お団子と黒豆はヒギ(栗の木片の盛皿)に盛られており、 ヒギは持ち帰ることができます。 どれも素材の味が活かされた昔ながらの味で、 神様にお供えした同じものを、同じ場所で、 頂くことで、さらに美味しく味わうことができました。 まさに、神人共食の体験でした。 帰りには、「福たまご」のお土産も頂くこともできました。 『神様は、この世の不浄をとても嫌います。 今年は様々なことがありました。 この日の雨は、悲しみや苦しみを流すための雨なんです。』 最後に、長倉宮司からこんなお話を頂きました。 その証拠に、夜祭りが終わると雨脚は弱くなり、 あっという間に止んでしまいました。 ほかにはなかなか見ることができない、この伝統的な神事。 来年は、ぜひみなさんも体験してみてください。 |
11月19日(土) 鷲子山上神社の大祭「夜祭り」に行ってきました。
あいにくの天候のなか行われた夜祭りでしたが、
雨音、雨粒によって広がる温かな光と、
より幻想的な神事を体験することができました。
゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚