[今週のおすすめ那須情報]2022年3月11日
[今週のおすすめ那須情報] |
2022年3月4日
[今週のおすすめ那須情報]今週は、アジアンオールドバザールのにゃんたく店長が
栃木県で最も古い温泉ともいわれる「那須温泉 鹿の湯」をご紹介! 那須温泉の鹿の湯は、七世紀前半、およそ千三百年前 舒明(じょめい)天皇の時代に開かれた温泉。 狩野三郎行広という猟師が山狩をしているときに、 射損じて逃げる鹿を追って山奥に入ると、鹿が傷ついた体を温泉で癒していた… 鹿によって発見されたので、「鹿の湯」と名づけたと伝えられています。 公式には、聖武天皇の時代、738年の正倉院文書のなかに 那須温泉の記録が残されているそうです。 江戸時代には、大名が訪れた記録が残っているなど、 那須温泉は人気の湯治場で、あの松尾芭蕉も 「奥の細道」の旅の前半に立ち寄ったそうです。 建物は、明治大正時代に建てられ、そのままの姿を現在まで残していて ノスタルジックで、どこか懐かしさを感じる雰囲気。 乳白色の硫黄泉で、お湯の温度ごとに浴槽が別れているのが特徴です。 最高温度はなんと48度! 温泉の入り方の心得はというと、、まずは「かぶり湯」 全国的にも数少ない温泉効果を高める入浴法で “のぼせ”“はきけ”の防止。“頭痛・肩こり・首のこり”にもいいんだとか。 やり方は、ひしゃくで大人はおよそ200回、子供はおよそ100回、 ひざを湯のふちに近づけ、頭を下げ、お湯をはね出さないよう静かにかぶります。 その後41、42、43、44、46、48度の6種類の浴槽から 好きな温度を選んで入浴します。入浴は短熱浴をすると最も効果があるそうで、 腰まで1分、胸まで1分、首まで1分を繰り返します。 ちなみに、にゃんたく店長は48度の温泉は試していないそうです(笑) 本当に熱そう! 鹿の湯は、年中無休営業時間は、午前8時から午後6時 入浴料は大人500円、小学生300円、幼児は無料です。 ぜひ、かぶり湯と熱々の硫黄泉を体験してみてください! |
ニュースでも話題になっている那須の景勝地「殺生石」についてご紹介。
殺生石は那須湯本にあり、屋島の戦いで扇の的を射落とした
かの有名な 那須の与一が、必勝祈願をしたといわれる
那須温泉神社近くにあります。
岩がごろごろとしており、辺りは硫黄の匂いでつつまれている
荒涼とした地にある殺生石。昔から語り継がれている伝説があります。
平安の昔、帝の愛する妃に「玉藻の前」という美女がいたが、これは天竺、
唐から飛来してきた九尾の狐の化身でした。そのうち帝は日に日に衰弱し
床に伏せるようになり、やがて、陰陽師の阿倍泰成がこれを見破り、
上総介広常と三浦介義純が狐を追いつめ退治したところ、
狐は巨大な石に化身し毒気をふりまき、ここを通る人や家畜、鳥や獣に
被害を及ぼしました。
やがて、源翁和尚が一喝すると石は三つに割れて飛び散り、
一つがここに残ったその石が「殺生石」と伝えられています。
松尾芭蕉もこの地を訪れていて、奥の細道には、
「殺生石は温泉の出づる山陰にあり。石の毒気いまだ滅びず、
蜂蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほど重なり死す」書き記すほど、
ただならぬ雰囲気に圧倒された様子が記録されています。
そんな伝説をもつ、殺生石が先日縄ごと2つに割れているのが確認されました。
石に姿を変えた九尾の悪行が封じられ、その石が那須から全国に散ったとされる伝説から
630年余。予想もしない珍事に地元の人たちもざわつくニュースとなりました。
現状殺生石は復元することなくこのままだそうで、次ご覧になる時は
この2つにわれた石をみることができそうです。
とても驚きましたが、この殺生石は 平成26年に国指定の名勝にもなっておりまして、
毎年5月には御神火祭 も開催される観光地でもあります。
ビックリした出来事でしたが、またあらたな伝説が追加された殺生石は
ぜひ訪れてみたい場所の一つだと思います。