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[今週のトピックス]

2019年5月20日

バリアフリーはビジネスの卵 4

今週は「バリアフリーはビジネスの卵」というテーマでお送りしました。

私の運営するNPOでは、
『人にやさしい街づくり』と『人が優しい街づくり』を推進する為に、
企業や行政、店舗や宿泊施設向けに、セミナーを開催していますが、
まず障害を知ることから始めています。

例えば「車いすユーザーのお友達は何人いますか?」という質問をしてみると、
「0人」と答える方が多いんですけど、
「佐藤さんという名字のお友達は?」と聞くと、
5人~10人いるという方が大半になります。

日本で一番多い名字の佐藤さんは、全国で約196万人いるのに対し、
車いすユーザーは、その佐藤さんを上回って、約200万人もいるんです。

同じくらいの割合にもかかわらず差が出るのは何故なのか。外出する機会が少ないんじゃないか・・・、だとしたら外出を阻むものは何なのか・・・という具合で、みんなで一緒に考えていくんです。

その後、どこに不便さや困難さがあるのか、ということに気付いてもらうために、実際に車いすに乗って街中を移動してもらったり、その動作を観察してもらったりします。都内のある企業様で行ったセミナーでは、最寄り駅の改札口からお店まで、実際に車いすで移動してもらったんですが、この時に一つ発見があったんです。

それは、ホームページ上で掲載しているアクセス情報では、そのお店に一番近い駅の出口から徒歩何分と書かれているんですが、実はその出口には階段しかないんです。
エレベーターが設置されている出口は、道路の反対側で尚且つワンブロック先にしかなかったんです。

実際に体験し、車いす目線で考えることによって、お客様が本当に必要としている情報を、正しく伝えることができるようになりました。


2020年に向けて、より多くの人が、社会に潜む様々な障害に気付き、それをどのように取り除いていくかについて、考える機会を、これからも創り続けていきたいとおもいます。

来週も是非 聴いてくださいね。

2019年5月6日

訓平的超ポジティブ思考 4

みなさんは、10連休のGWはどのようにお過ごしましたか?

平成から新元号『令和』に変わる歴史的な瞬間でしたね。

さて、今週は「訓平的超ポジティブ思考」でした。

昭和から平成、平成から令和という時代の流れの中で、障害者の生活やイメージ、そして障害理解はどのように変わってきたのか、についてお話ししました。


昭和初期、僕と同じ脊髄損傷患者は非常に短命でした。
特に感染症の治療方法が確立されていなかったことが原因だったそうなんですが、
皮肉にも第二次世界大戦で、脊髄損傷患者が増えたことで、治療法が進歩したそうです。
抗菌剤や抗生物質ができて、救急医療も発達してきたことで、
こうした障害者の平均寿命が伸びてきたんです。医療技術の進歩に感謝ですよね。

では、障害への理解はどうだったでしょうか。昭和の時代は、
障害者への差別や偏見が強くあって、
家族の中に障害者がいた場合、その存在自体を隠すご家庭も多かったんです。

平成に入ってから、世の中の障害者に対する思いやイメージをガラッと変えたのは、
約600万部の大ベストセラー『五体不満足』を世に送りだした乙武洋匡さんです。
障害者のリアルを知ると同時に、彼の挑戦し続ける姿から、勇気をもらった人も多いと思います。
そして、バリアフリー法や差別解消法が施行されたことで、障害は社会の側にあるという考え方も広まり、外に出やすい環境が整い、徐々にではありますが、障害者の社会参加や就労機会も増えてきましたね。

そして、令和の時代。僕が望むのは、企業や団体、政治や行政などのリーダーとして、数多くの障害当事者が活躍できる社会になることです。


「人が想像できることは、必ず人が実現できる。」と言います。
近い将来、だれもが輝ける時代にしたい。そう願っています。

2019年4月29日

ゲスト カルビー社会貢献委員 橋本靖文さん <後編>

僕が代表を務める 
NPO法人アクセシブル・ラボのイベントに協賛してくれた、
宇都宮の清原に工場を置く「カルビー」から社会貢献委員の橋本靖文さんをお迎えしました♪



「車いすユーザーの外出機会の創出」を目的にしたイベント。

第2回 【だれでも楽しめる『“座・フィットネス”』】 

宇都宮市の”障害者スポーツセンター(わかくさアリーナ)”を会場に
今年も開催することが決まりました!

7/6(土) 13:00~


昨年大好評だった
ダンスインストラクターの秋野典子先生が登場したり、
車いすバスケチーム:栃木レイカーズによる車いすバスケ体験会も行う予定です♪

車いす利用者だけでなく 健常者の皆さんにも足を運んでいただき
車いすに乗ってもらい。車いすに対する理解も深めていただけたらと思います。

どうぞご期待ください!



 イベントに関して参加方法など詳しくは 
「アクセシブル・ラボ HP」をご覧ください!!

         ↓↓↓


2019年4月22日

ゲスト カルビー社会貢献委員 橋本靖文さん <前編>

僕が代表を務める 
NPO法人アクセシブル・ラボのイベントに協賛してくれた、
宇都宮の清原に工場を置く「カルビー」から社会貢献委員の橋本靖文さんをお迎えしました♪

昨年、障害者スポーツセンターわかくさアリーナで
 『だれでも楽しめる“座・フィットネス”』を一緒に企画したんです。

「車いすユーザーの外出機会の創出」を目的にしたイベント。
そこにスペシャもルなダンスインストラクターの秋野典子先生が登場したり、
車いすバスケチーム:栃木レイカーズによる車いすバスケ体験会が追加されることで、
大変盛り上がりました。

車いす利用者だけでなく 健常者の皆さんにも足を運んでいただき
車いすに乗ってもらい。車いすに対する理解も深めていただけたと思います。


1回目の「座・フィットネス」
当初の定員50人を超えて、なんと80人以上の方々が来場してくれました。
気持よく汗をかいて、最後は全員笑顔でした!


そして今年も開催決定!

詳しくはまた来週、 橋本さんとお伝えします♪

2019年4月15日

車いすあるある 4

みなさんは、旅行や出張などで宿泊施設を予約する際、どのように行っていますか。
最近では宿泊予約サイトの内容や機能が充実していて、行き先と日付、客室タイプを入力すれば、宿泊先と料金を比較して、簡単に予約できますよね。

しかし、車いすユーザーの僕にとっては、この宿泊予約、結構 大変なんです。


「車いす対応の客室」

ホテルや旅館によって、バリアフリールームや、ユニバーサル、アクセシブルルームなど呼び名は様々ですが、普通の客室と違って、入口の扉幅が広くなっていたり、洗面浴室の入口部分に段差がなかったり、トイレに手すりがついていたりするので、安心して利用できるようになっています。

しかし、この車いす対応客室は一般の客室に比べ、数がとても少ないんです。

昨年の11月にバリアフリー法が一部改正されたのですが、以前は、客室の総数が50以上あるホテルや旅館を新築する場合、車いす対応客室を 1部屋以上設けること とされてました。

この場合、例えば500室、1,000室あっても1部屋つくればOKという内容なんです。また、せっかくこの客室の用意があったとしても、ホームページ上に情報が掲載されていないことがほとんどです。

だから、車いすユーザーの宿泊予約は、まず、どこのホテルに車いす対応客室があるのかを探すところからスタートするので、時間と労量が、かなり かかってしまう訳なんです。

でも、今回のバリアフリー法改正で、

1部屋以上から客室総数の1%以上に変わったので、こうした客室が増え、高層階や低層階、オーシャンビューやシティービューなど、選択肢の幅が広がれば、旅行や外出を更に楽しむことができると思います。これからの整備に期待したいです。



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