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有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER 20:00~20:55
2024/5/5 20:26/会いに行くのに/あいみょん
作:ごとうみづき ミシマ社
日に日に寒くなってきました。紅葉や落ち葉など秋の深まりを美しいと思う反面、しみじみと寂しさを感じることがあります。私の場合、感動もしやすい分、落ち込むことも多々ある季節です。大人も子供も思わず涙が出そうになることがあると思います。そんな時にそっと開きたい絵本があります。
授業で先生の言っていることがわからなくて、誰もいない場所で泣きました。お気に入りのハンカチはいつの間にか涙と鼻水でずっしり。隠しておいた大好きなパンの耳も、のどが詰まってうまく食べられません。するとまた涙が落ちました。今度はパンの耳が受け止めてくれました。そして涙がたっぷり浸み込んだパンの耳を天井の穴めがけて投げると、なんと!鳥がキャッチして食べました。それからも泣きたいだけ泣いた涙が浸みたパンの耳を鳥がどんどん食べてくれます。パンの耳がなくなる頃には不思議と心がすっきりと…。
悔しくて悲しくてやるせない想いが涙に変わり、それを十分に受け止めてくれるものがあることが、切なくも愛おしいこの物語。ずっとそばに置いてギュッと抱きしめたくなる絵本です。大切な人への贈りものにも素敵です。