[MY TOWN なかがわ(2014年3月放送終了)]2012年5月31日
#35 【那珂川の達人シリーズ】船大工 長島 茂さん船大工の長島 茂さんが住む久那瀬地区には、
那珂川の水運の要所として 河岸がありました。 そのため かつては 和船造りを生活の糧としていた人もいるそうです。 長島さんは もともとは大工さんで、
友人でもある 近所の船大工さんを手伝ったのが 船造りを始めたきっかけでした。 家と舟とでは まず使う材料が違います。 家の建築では 白太(しらた)の木材が好まれますが、 舟の場合は、節がいっぱいある赤身の木材を使います。 節がある赤身のものは、腐りにくく丈夫で たとえ石の上に乗り上げてしまったとしても割れにくいそうです。 また、和船の特徴といえば 船のへさき の美しい曲線です。
『 木を反らせる 』ということは、それほど難しくはないのですが 木によって曲がり方が違い、角度も変わってきてしまうので 木の質をよみ、同じように形を合わせるのが非常に難しいそうです。 だいたいの基準はあるものの、 そこにいかに近づけるかは まさに職人の長年の勘と技です。 今でこそ、同じように舟を作ることができますが 長島さんも はじめのうちは 隙間ができてしまったり どちらか一方の板が足りなくなってしまったりもしたそうです。 そんな長島さんが作る舟の真ん中には 生け簀(いけす)が
備えつけてあり、水も自然と入るようになっています。 まさに アユを釣るための舟 !! 6月1日の解禁に合わせて、 長島さんのところに 今年も舟の注文が届いてきています。 映える緑に 清流 那珂川、そして昔ながらの和船に乗る釣り人。 そんな趣のある光景がまもなく見られそうです。 アユを釣る!食べる!ばかりでなく、 和船のある景色にも ぜひ目を向けて見てください。 |
那珂川町久那瀬に住む長島 茂さんは
和船を作り続けて 50年以上!
船大工が減り続けるなか、長島さんは今もなお舟を作り続けています。
今回は、そんな長島さんのインタビューをお届けしました。
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