[Join-Talk]2015年9月30日
「眞善のマナビバ」第25回![]() トークで繋がる日替わりコーナー『Join-Talk』。水曜日は、生活のためになる知識や気になるニュースの裏側について勉強していく『眞善のマナビバ』です。 今回は先週に引き続き、今、注目を集めるスポーツイベント。「ラグビーワールドカップ」についてJスポーツで「ラグビーワールドカップ」の実況を担当しているアナウンサーの住田洋さんに学びました! ①10-45で敗れたスコットランド戦を振り返ると? 残念だけど、がっかりしなくていい。通常、トップレベルのラグビーの試合は、1週間に1試合。今回、日本は南アフリカとの激闘からわずか中3日、一方、スコットランドは大会初戦。さらに、南ア戦を見て全力で日本を倒しに来て、素晴らしい試合内容だった。対する日本は、初戦・南アフリカ戦に全てをかけていた。練習の中にも「ビート・ザ・ボクス=南アを倒せ」という練習メニューまであった。そこから中3日というハンデがあるなか、強豪スコットランド相手に後半20分まで接戦に持ち込めたのは日本が強くなっている証拠。 ②日本は残り2試合に連勝しても、決勝トーナメント進出が厳しくなってしまったようですね? サッカーのW杯などと同じように、今大会予選プール戦も勝ち点制で争われている。勝てば勝ち点4、引き分け2、負ければ0だが、ラグビー特有の勝ち点システムがあって負けても7点差以内の惜敗ならボーナスポイント1がもらえ、勝っても負けても4トライ以上とれば、さらにボーナスポイント1がもらえる。 例えば、日本に敗れた南アフリカは、4トライをとって、2点差負けだったので、負けても勝ち点2。一方、スコットランドに敗れた日本は、トライ1、35点差だったので、勝ち点0だった。日本が残り2試合、サモアとアメリカに勝って3勝1敗としても南アフリカとスコットランドが3勝1敗で3チームが並んだ場合、この勝ち点の差で、あるいは得失点差で、日本が3位になると決勝トーナメントへは進めない。 でも、まずはサモア、アメリカに勝つこと。2連勝しなければ勝ち点勝負にもならない選手も我々ファンも、まずはこの一戦、サモア戦勝利に集中したい!! ③10月3日(土曜日)に対戦するサモアについて 個人の能力が非常に高く、大きくて強くて運動能力が高い選手が揃っている。今大会、初戦でアメリカに25-16で勝利したあと、南アフリカには6-44で敗れているが肉弾戦の部分では決して負けていなかった。 過去の対戦成績は、日本3勝、サモア11勝。去年5月には日本で対戦し、33-14で日本が勝利しているが、このときは、ヨーロッパで活躍しているサモアの主力はほとんど来日していなかったので参考外。 サモアも決勝トーナメント進出の可能性があり、モチベーションも高い。南アフリカ、スコットランド戦同様、厳しい戦いになるのは間違いない! ④サモア戦の日本の勝利のためのポイント、注目選手は? サモアは個人の能力は高く、自由にボールを持って攻撃されるとやっかい。そうした状況を作らないために、スクラムで圧力をかけ、キックで簡単にボールを渡さないことが必要。そして、サモアは日本のように辛抱強いチームではない。粘り強く組織的なディフェンスを続ければ、必ずあせってミスをしてくれる。 まだ出場選手は発表されていないが、國學院栃木高校出身の田村優選手は、ぜひ応援したい。日本を出発する前日に田村選手と話をしたが、「こんなに1つのことに頑張ってきた自分は今までありません」と胸を張った。天才と言われ、名門・明治大学でも才能だけで活躍できた選手が、努力で掴んだ日本代表。自信はありますか?と聞くと「あります。絶対やります」と答えてくれた。その言葉通り、南ア戦勝利にも途中出場して大きく貢献した7月に痛めた肩の状態が、まだ8割ほどで、今もリハビリをしながら試合に出場している。サモア戦に出場するかどうかわからないが、出ればもちろん応援を!! そして、栃木のみなさんに、ぜひ応援して欲しい選手がいる。日本と予選プール戦の最終戦で対戦するアメリカ代表に、小山市の白鴎大学出身の選手がいる。フォワード第3列の「アンドリュー・ドゥルタロ」選手。 両親がフィジー人でアメリカ生まれのドゥルタロ選手は、早くに父親を亡くし奨学金をもらって白鴎大学に留学していた。卒業後はアメリカに戻って、今大会W杯初出場。日本戦で活躍されると困るが(笑)同じ栃木で過ごしたのも何かの縁、頑張って欲しい。 ということで、「ラグビーワールドカップ」、日本の予選ラウンド3試合目サモア戦は、10月3日(土曜日)の夜10時半から行われます!ぜひ、みんなで応援しましょう! ![]() ↑國學院栃木高校出身の田村優選手♪ぜひ注目しましょう! |