[かぬまにあ]2013年10月19日
鹿沼の祭り文化を支える名工 車師 乾さん![]() 乾さん、もともとは荷物を運ぶ荷車を造っていた家業を継ぎ、 7代目として車輪の他に、鬼怒川ライン下りの櫓などを手がけていらっしゃるそうです。 彫刻屋台に乗る方々がケガをされないように、 100年以上も使える丈夫な車輪を作り、 陰で祭りを支えていらっしゃったんですね。 ![]() ちなみに、彫刻屋台の車輪には、日本で1番硬い木・樫の木を使うそうです。 本当に「さじ加減ひとつ」で変わるモノづくりだからこそ、 長年の職人の「感覚」が重要になってくるんだと感じました。 釘や接着剤などを一切使わず、 重い金づちで木を何度も叩いて組み立てていくそうです。 きつすぎず、ゆるくなりすぎず、木が割れないように 音を聞き分けながら叩いていくそうです。 この金づちが結構重い!! 乾さんは丈夫な車輪を作るため、この思い 金づちを何度も持ち上げているんだと驚きました。 ![]() パソコンの設計図や図面では絶対に作り上げることができないという乾さんの車輪づくり。 現在はお弟子さんにその技術を伝承されていました。 乾さんのお話を聞き、実際に車輪を拝見してみて、 今後もこういった技術が絶えることなく、次世代に伝わっていけばいいなと 心から思いました。 ![]() みなさんも彫刻屋台をご覧になる際は、 この乾さんが手がけた車輪の技術を間近でご覧になってみてくださいね。 乾さん、ありがとうございました!! ![]() |
おはようございます!
今週のかぬまにあでは、鹿沼の祭り文化を支える現代の名工の一人、
彫刻屋台の車輪を作る“車師”の乾さんにお話を伺ってきました。
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10月12日(土)と13日(日)に開催された『鹿沼ぶっつけ秋祭り』。
2日間 鹿沼の街が盛り上がりましたねー。
ぶっつけ秋祭りを華やかに彩った彫刻屋台たちですが、
今回はそんな彫刻屋台を支える車輪を作る
鹿沼で唯一の車師であり、
日本だけではなく、世界に誇れる技術をもつ
乾さんをご紹介しました。
屋台の車輪を作りだす作業場は、たくさんの材料となる木で囲まれ、
修理中・制作中の大きな車輪も置いてありました。