[週刊かぬまジャーナル]2012年11月3日
伝統の組子づくり体験!!“木のふるさと伝統工芸館”は、
鹿沼総桐箪笥、檜の組子書院障子など、 技工を凝らした鹿沼の伝統工芸品の多く展示しています。 それらの展示を通して鹿沼の木の文化を紹介したり、 箒を再利用して編んだキビガラ細工の小物や、湯桶、 まないた、飯台など木工品の展示販売も行っています。 また、毎年開催される鹿沼の秋の風物詩“鹿沼ぶっつけ秋祭り”で 使用される彫刻屋台が展示されている事でも知られていて、 施設自体が巨大な蔵のような姿をしています。 シーズンになると蔵の扉が開かれて、大きな彫刻屋台が外からも見る事ができます。 ちなみに展示されている彫刻屋台は、 去年の当番町でもあった石橋町のものです。 他町の彫刻屋台は龍や獅子などの彫刻が飾られているものが多いのですが、 石橋町の屋台は花や鳥をあしらわれていて他のところに比べて女性的な 優しい印象を受けますね。 この屋台は文化9年(1812)頃に制作されたと言われていて、 今年で200年と長い歴史を有しています。 さて、 そんな“木のふるさと伝統工芸館”では いくつかある種類の中から、 今回は「麻」の型の組子づくりを体験させて頂きました。 ![]() ************************************
![]() 組子とは、釘を使わずに木を組み付ける技術のことを言い、
主に障子や欄間などに用いられ、高度な技術を必要とします。 熟練の職人さんですら、集中力を長く保つのが難しいと言われる とても繊細な作業で、施設内にはその作品も飾られていました。 実際に見た感想は、まさに芸術品。 いくつものパーツに分けられた木材が 複雑に寸分の狂いもなくパチンパチン、と いい音を立てて組みあがっていくのが気持ちよかったです。 ![]() もちろん、僕たちが体験できるのは
プロの方たちが作り上げるものを簡単にしたものですが それでも、仕上がった組子は木のラインが複雑に交差して とても綺麗な模様を描いていて、出来上がった時は感動しますね。 完成した「麻」の組子はコースターとして使用する事ができます。 自分で使うもよし、誰かにプレゼントするもよし、 皆さんもぜひ一度“木のふるさと伝統工芸館”に足を運んで 鹿沼の伝統ある業に触れてみて下さいね。 根本さん、お話と組子づくりの指導していただきまして どうもありがとうございました!! ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ *木のふるさと伝統工芸館* 住 所:栃木県鹿沼市麻苧町1556-1 電 話:0289-64-6131 時 間:9~17時 休館日:月曜、祝日の翌日 入館料:無料 交 通:東武鉄道新鹿沼駅→徒歩10分 組子づくり体験料:材料費 1つ 1,000円 ※15名以上の団体は、予約をお願いします。 ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ |
みなさん、こんにちは。
スタッフの堀です。
今週の【かぬまにあ】では
鹿沼市麻苧町の“木のふるさと伝統工芸館”にお邪魔して
鹿沼市伝統の組子づくりを体験してきた様子をお届けしました~