[放送内容]2019年10月17日
伝統と挑戦 ~佐藤畳店~![]() 畳屋さんでは、畳の新調はもちろん、 表替えや裏返しといったメンテナンス作業も行います。 「畳の裏返しって…畳本体をヨイショー!!って ひっくり返せばいいんでしょ? 表が傷んできたら家で自分でやればいいんだよね!」 作業を見るまでは、そう思っていました… 普段、畳として目にしている部分は 畳床の上に貼られた「畳表(たたみおもて)」というもの。 (ゴザと同じく薄い) そして畳本体の裏には、、、 畳表は貼られていないのです。 畳の「裏返し」作業というのは、 貼られた畳表を道具を使って綺麗に剥がし、 裏返して張り直すこと。 畳を丸ごとひっくり返すのではなく、 表面部分だけひっくり返すんですねー! 知らなかった!! さらに、長年 使用していると 畳が少し小さくなってしまったりもするそうで サイズを細かく測って、足りない部分を補修したり。 機械も使いますが、大きな針と糸を使って 手縫い作業もしています。おおお~! そして、畳表が綺麗に貼られたのが写真右下。 ![]() 続いて、畳のフチ部分「畳縁(たたみべり)」も 新しく付け直します。 畳縁は、温泉宿の浴衣の帯くらいの幅。 いろいろな柄があって楽しいです。 こちらも手縫いと機械縫いでこんな感じ(写真下)に。 ![]() 佐藤さんによると、環境によるものの 5~7年で裏返しするのが理想的だとか。 使い方次第ですが、畳はしっかりメンテナンスすれば かなり長く持ってくれるそうです。 また、畳表の材料となる「い草」は 湿度を調整するなど機能的なだけでなく リラックス効果も期待されているとか… 日本で永く愛されてきた畳。 実はさまざまな可能性が秘められているんですね!! その可能性のひとつが畳縁。 伝統的な柄からアニマル柄まで様々あります。 数年前に産学官連携事業で 宇都宮の学生さんが考案してくれた 「佐藤畳店のオリジナル畳縁」は 那珂川の川の流れと、 豊かな里山に広がる田んぼをイメージした ブルーを基調としたデザイン。 那珂川町ブランド認定品にもなっています。 その畳縁を使って、 さまざまなグッズを展開しているんです! ![]() 丈夫で軽いバッグはオーダーで製作するので 肩ひもは希望の長さに調整できるそう。 薄くて軽い小物入れや 置物を乗せるのにいいミニ畳は 道の駅ばとうの直売所などで購入可能。 くるみぼたんのヘアゴムやコースターは 月一マルシェ「ナカマルシェ」のワークショップで 自ら作ることができるとか。 ------------- また、ナカマルシェに佐藤畳店が出店するときは 畳のベンチが置かれるのですが これがまた大好評!! 気持ちいいお外で畳に座ると 「もう動けない~~(笑)」と 早くから来た人たちも ゆっくりのんびり過ごしていくのだそうです。 今月(10/27)の出店はお休みするそうですが 来月(11/17)は参加予定とのこと。 今年ラスト回にもなる11月のナカマルシェは 那珂川町 サンタヒルズで開催します。 ぜひ、遊びに行って 畳の魅力を存分に感じてください!!! 【佐藤畳店】 住所:那珂川町大内2794-1 営業時間:8時~18時 ☆畳の新調、張替のご相談や 店頭での畳グッズ購入のご希望は↓↓ お問い合わせ:0287-92-2916 ※那珂川町ブランドスタンプラリー対象店舗 ![]() |
現在は4代目の佐藤洋一さんが
弟さんとともに畳づくりをしています。
畳の土台となるのが
「畳床(たたみどこ)」といわれるもの。
佐藤畳店では洋一さんのご両親が
稲わらを使って昔ながらの畳床を作っています。